臨床神経学
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62 巻, 9 号
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総説
  • 島田 知世, 常深 泰司, 飯村 康司, 菅野 秀宣, 服部 信孝
    2022 年 62 巻 9 号 p. 697-706
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/28
    [早期公開] 公開日: 2022/08/26
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    長期間無症状のまま宿主細胞内にとどまるウイルスが,免疫状態の変化により再活性化することがある.活性化したウイルス自体の障害に加え,再活性化によって引き起こされる自己免疫的な炎症も細胞障害を生じる機序となる.なかでもヒトヘルペスウイルスは頭蓋内手術を契機として潜伏感染していたウイルスが再活性化し脳炎を発症することがある.てんかん外科の普及に伴い注目を集めている疾患概念であるが,欧米に比べ本邦での報告は極めてまれである.本総説では,神経領域で再活性化するウイルスについて概説し,術後の単純ヘルペスウイルス再活性化脳炎について詳細に考察する.

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