臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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54 巻 , 8 号
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会告
症例報告
  • 齋藤 有紀, 松永 晶子, 山村 修, 井川 正道, 濱野 忠則, 米田 誠
    2014 年 54 巻 8 号 p. 637-642
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    症例は61歳の左きき女性である.脳梁膨大部から大鉗子にかけての梗塞により左半側相貌変形視をきたした.右被殻出血後に健忘失語症をきたした既往があった.初診時,人の顔の向かって左半分だけが歪んでみえ,その側の眼や鼻や口は短くなり,顔の正中へ垂れ下がってみえた.人の顔以外はまったく正常にみえた.脳波は異常なく,症状は変化をともないながら徐々に改善した.半側相貌変形視の機序は未だ特定されていないが,本症例は顔の向かって左半分の相貌認知に関する視覚情報の伝達が,脳梁膨大部から大鉗子にかけての病巣によって障害され,左半側相貌変形視になった可能性が考えられた.
  • 齋藤 理恵, 菊野 庄太, 前田 明子, 上坂 義和, 井田 雅祥
    2014 年 54 巻 8 号 p. 643-647
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    症例は77歳男性である.56歳頃から左下肢の引きずりと,構音障害が出現した.症状は緩徐に進行し発症7年で杖歩行,10年で車いすが必要になった.62歳時当院初診,脊髄小脳変性症の診断にて,タルチレリンを開始した.今回,脳梗塞のため入院した.入院時神経学的所見として右不全片麻痺と小脳失調症状に加え左下肢のジストニアをみとめた.遺伝子検査をおこなったところspinocerebellar ataxia type 31 (SCA31)に特異性の高い,PLEKHG4遺伝子の1塩基置換(16C>T)と,SCA31 locusにおいて挿入変異をみとめSCA31と診断した.ジストニアを呈するSCA31の既報告はなく,貴重な症例と考え報告する.
  • 紺谷 智, 中村 彰伸, 徳海 裕史, 廣瀬 源二郎
    2014 年 54 巻 8 号 p. 648-652
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    症例は83歳女性である.2013年某月下旬に転倒して右大腿骨頸部骨折を受傷した.受傷から3日後に当院整形外科で人工骨頭置換術が施行されたが,術直後より胸部不快感・嘔吐が出現しSpO2が低下した.胸部造影CTで肺塞栓症は否定され心不全の診断で加療がおこなわれたが,血圧は低下し昏睡状態となった.翌日も昏睡状態が持続していたため当科依頼となり,頭部MRI拡散強調像にて両側半球・脳幹に多発性の微小高信号域がみとめられた.発症様式・経過および高信号域分布より骨頭置換術術後の脂肪塞栓による多発性脳梗塞と診断し,エダラボンの投与と全身管理をおこなった.術後脂肪塞栓による脳梗塞につき経時的画像変化所見もふくめて報告する.
短報
訂正記事
地方会抄録
編集後記
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