2020年6月中旬から右腎細胞癌に対しイピリムマブとニボルマブの併用療法を2コース施行された.7月中旬頃から易怒性,倦怠感を認め,体温39°C,the Japan coma scale(JCS)III-300と状態が悪化した.頭部MRI造影FLAIR像で髄膜造影効果を呈し,髄液蛋白・細胞数の上昇を認めた.メチルプレドニゾロン大量療法4クールでJCS I-2に改善し髄膜造影効果は消失し,髄液adenosine deaminase高値も改善した.また末梢神経障害を認め,免疫関連副作用としての髄膜脳炎と多発神経根炎を合併したまれな症例と考えられた.