鎌倉市公立小, 中学校一年生を対象とした学校心臓検診において, 1984年より二次検診にHolter心電図を導入してきた.今回, 外見上健康な学童における日常生活中の不整脈の実態をHolter心電図で検討し, それらの医学的管理上の問題点を考案したので報告する.
1984年から3年間の総受診者15, 059名中, 二次検診対象者は1, 788名, 心電図有所見者は694名であった.このうち, 不整脈を含む心臓疾患で医学的管理下にあるものを除き, Holter心電図を二次検診の場で94名に対し95回施行した.PVCに関しては, 1日PVC出現数10, 000拍以上が4名で, Lown分類IVB以上は発見されなかった.さらに, WPW症候群における頻脈発作, 完全房室ブロックも発見されなかった.
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