日本作物学会紀事
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47 巻, 1 号
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  • 第3報 生籾集団における単粒含水率の変異と変質の関係
    加藤 雄久, 山崎 信蔵
    1978 年 47 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    1. 成熟期における穂の粒別含水率は変異が大きく, 15%から29%に及び, 階級分布は天候によって著しく異なった.
    2. 水分が不均等な籾集団を通風乾燥すると, 高含水率籾の水分低下度が大きくて早く, 粒間の水分変異が縮少しながら平均値が低下した. 粒間の水分変異は貯留によって徐々に縮少するが, 10日後でも各粒の水分は同一にならなかった.
    3. 生脱穀籾の貯留において, 単粒含水率が約23%以上の籾は短日数で, 約23%~19.5%の籾は半月以降に変質し, 19.5%以下では2ヵ月以内に変質しなかった.
    4. 高含水率籾の籾間湿度は短時間で籾の水分に平衡し, 平均含水率が19.3%の籾間湿度は90%に, 20.3%は93%に, 22.3%は97%に, 24.7%は飽和湿度となった.
    5. 籾の一時貯留における変質を抑制する籾含水率は19%以下が適当である. 収穫直後の籾は粒間の水分変異が大きいので, 平均含水率が19%以下であっても通風乾燥を行って水分変異を縮少し, 貯留するのが望ましいといえる.
  • 佐竹 徹夫, 吉田 昌一
    1978 年 47 巻 1 号 p. 6-17
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    耐熱性の異なる印度型イネ3品種をポット栽培し, 開花期にファイトトロン自然光室で高温処理して不稔を誘導した. 頴花の開花日別および開花時刻別の不稔歩合から高温感受性期を, 高温処理されためしべの受精能力と柱頭上花粉の観察から不稔の原因を, 稔実歩合の温度反応曲線から不稔誘起の限界温度を推定した.
    高温感受性の最も高い時期は開花期である. 不稔は開花当日の高温のみによって誘起され, 開花日の前後それぞれ5日間の高温によっては誘起されなかった. 高温感受性の最も高い頴花は開花中の頴花であり, これについで開花直前の頴花が感受性であった. 開花開始より1時間以上経過した頴花にはほとんど感受性がみられず, 強度の高温処理をうけても不稔を発生しない. めしべの受精力はほとんど高温障害をうけておらず, 不稔の主因は柱頭上の受粉不良と花粉発芽不良に基く不受精である.
    8時間処理で20%の不稔を誘起する限界温度は, 耐熱性強の品種N22で36.5℃, 耐熱性弱の品種BKN6624で32℃で品種間に顕著な差がみられたが, 41℃ではどの品種も100%不稔となった. 38℃処理で20%の不稔を誘起する限界時間は, N22の4時間にたいしてBKN6624は2時間で明瞭な品種間差がみられたが, 41℃2時間処理ではどの品種も90%以上が不稔で品種の耐熱性の差は明らかでなかった. 開頴後, 薬がまだ頴花の中にある時期に裂開して確実に受粉する特性, および早朝に開花して障害高温を回避する特性は, 耐熱性品種の重要な特性として注目された.
  • 沢田 信一
    1978 年 47 巻 1 号 p. 18-24
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    野外の環境条件下で作物その他の植物の光合成能力の測定をおこなった場合, 日中の高温, 高照度下において光合成能力の低下 (光合成昼寝現象) が認められる場合がある. この光合成昼寝現象の解析の第一段階として, 年間の各季節に栽培したコムギ幼植物について, 光合成に適した一定温度, 照度そしてCO2濃度条件下で, 早朝より夕方まで一定時間間隔で光合成能力を測定した. その結果の概要は次の通りである.
    1. 一定の測定条件下においても, 夏季に生育したコムギ幼植物においては早朝より日中にかけて光合成能力の低下が認められた. 春季, 秋季そして冬季に生育したコムギにおいてはこのような光合成昼寝現象は認められなかった (Figs. 2, 3).
    2. 光合成能力の測定に用いる葉以外の全葉を実験の前日に切除しておいたコムギ (Fig.1) においては光合成昼寝現象は認められなかった (Figs. 2).
    3. 夏季に生育したコムギ幼植物において認められた昼寝現象における光合成能力の低下と葉の含水量の低下, 糖含量の高まりそして葉の気孔の閉鎖等の間には相関がみとめられなかった (Figs. 4).
  • 第3報 ミシマサイコ種子の休眠特性
    桃木 芳枝, 太田 保夫, 長谷川 忠男, 田辺 猛, 川谷 豊彦, 鈴木 隆雄, 金木 良三
    1978 年 47 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    ミシマサイコ休眠種子の休眠特性を生理代謝を中心に検討し, つぎのような結果を得た.
    1. 休眠種子の吸水速度は非休眠種子に比べ30℃ではほとんど差異がなく, 15℃では非休眠種子よりやや速かった. したがってミシマサイコ種子の休眠は種皮の硬実などで起こる吸水阻害が制限要因でないことが示唆された.
    2. 休眠乾燥種子の酸素吸収は非休眠乾燥種子に比べむしろ高く, 呼吸商は低かった. このことからミシマサイコ休眠種子には酸素収奪機構の存在が示唆され, そのため種子内の酸素分圧の低下をきたし発芽が抑えられるものと考えられた. 一方, 発芽種子の呼吸量は不発芽種子に比べて著しく高まることが認められた. しかし不発芽種子の呼吸商は発芽種子より低く, 休眠種子の呼吸商が低いことと傾向が一致していた.
    3. 非休眠種子のエチルアルコール生成量は低酸素分圧下では休眠種子より高く, 高酸素分圧下では逆に低下した. このことから非休眠種子は嫌気的条件では無気呼吸が盛んに行なわれ, 好気的条件では無気呼吸が抑えられ外界の条件に活発に反応していることが推定された.
    4. 水中に浸漬した休眠種子は非休眠種子に比べて水中溶存酸素の収奪が著しかった.
    5. 休眠種子は過酸化水素処理により発芽が促進され, 0.3%過酸化水素処理区に最も発芽促進効果が認められた. また過酸化水素処理区の呼吸量は対照区 (蒸留水処理) より著しく高まり, 発芽種子の呼吸量と同様な傾向を示した.
  • 第1報 移植後の初期生育に及ぼす苗の剪根程度の影響
    山本 由徳, 前田 和美, 林 喜三郎
    1978 年 47 巻 1 号 p. 31-38
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    水稲苗 (成苗) に5段階の剪根処理 (第1表) を施し, 移植時の苗の断根が, 初期生育に及ぼす影響について検討した.
    1. 無剪根区, 5cm区および3cm区では, 移植直後に葉の萎凋は全く起らなかったが, して, これらの区では, 移植後3日目頃より新根の発生に伴って葉身の萎凋は回復したが, その一部は枯死した.
    2. 5cm区では地上部および根の生育ともに, また, 3cm区においては移植後1~2週間の葉面積, 乾物重を除き, 無剪根区との間に有意差は認められなかった. さらに, 5cm区と3cm区との間には, 地上部および根の生育ともに有意差は認められず, 両区の移植後4週間日の草丈, 根数, 乾物重などは無剪根区を凌駕した.
    3. 全根剪除区では, 地上部および根の生育ともに他のどの区よりも有意に劣ったが, 地上部では, とくに葉面積および乾物重が, 根においては乾物重が最も著しい影響をうけた, また, 1cm区は, 無剪根区と全根剪除区の中間的な生育を示した.
    4. 根への乾物分配率は, 各区とも移植後1週間目に最も高くなったが, その割合は剪根程度の強い区ほど著しかった. しかし, 活着後は, 各区とも根への分配率は低下し, さらに処理による明瞭な差異はみられなくなった.
    5. 全乾物重に対する各器官の乾物重割合, およびT/R比は活着後の生育に伴って処理区間の差は次第に小さくなった.
    6. 以上の結果より, 移植時の苗に3cm以上根が残存していれば, 剪根に伴う植傷みは生じないものと推定した.
  • 第2報 移植後の体内有機成分含有量並びに生長速度に及ぼす苗の剪根程度の影響
    山本 由徳, 前田 和美, 林 喜三郎
    1978 年 47 巻 1 号 p. 39-47
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    前報の実験で得られた材料について, 窒素並びに炭水化物の定量と生長解析を行ない, 苗の剪根が初期生育に及ぼす影響について移植後の体内有機成分の消長との関係から検討した.
    1. 移植直後に著しく葉身が萎凋した1cm区と全根剪除区においても, 新根の発生, 生長とともに萎凋が回復し, 移植後1週間目には, 既に葉身の含水量に処理による差異はみられなくなった. また, その後の葉身の含水量にも, 処理区間の差異は認められなかった.
    2. 移植後2週間目までは, 各器官の窒素並びに全炭水化物含有率には, 処理区間で一定の傾向はみられなかった. その後, 5cm区および3cmでは, 窒素並びに全炭水化物含有率は無剪根区とほぼ同じ推移を示したのに対して, 1cm区および全根剪除区では, 無剪根区にくらべて窒素 (特に蛋白態窒素) 含有率は高く, 逆に全炭水化物含有率は低く推移した.
    3. 各器官の全窒素並びに全炭水化物含有量は, 各器官の乾物重と同様の推移を示した. しかし, 移植後2週間目以降は, 他区にくらべて1cm区および全根剪除区の各器官の窒素の蓄積速度が乾物増加速度を上回り, その結果, C/N比は, 無剪根区≒5cm区≒3 cm>1cm区>全根剪除区の順に大きくなった.
    4. 移値後1週間のRGRは, 剪根程度の強い区ほど低い値を示した. しかし, その後, 5cm区および3cm区のRGRは, 無剪根区のRGRとほぼ同じ値で推移したのに対して, 1cm区および全根剪除区では, 移植後3週間目以降, 無剪根区を凌駕した. また, RGRは, NAR, RLGRと有意な正の相関関係を示したが, 特にNARとの相関が高かった.
    5. 以上の結果より, 移植後初期の水稲苗の生長速度は, 移植後活着までの葉の萎凋程度の差異と活着後の葉身の窒素 (主として蛋白態窒素) 含有率の差異に基づく葉の光合成能力に大きく支配されていると考えられる.
    6. そして, 移植時の苗に3cm以上根が残存していれば, 移植後初期の体内有機成分含有量並びに生長速度に対する剪根の影響はないものと思われる.
  • 第2報 畑作物と雑草の初期生育の比較
    野口 勝可, 中山 兼徳
    1978 年 47 巻 1 号 p. 48-55
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    関東地方平担部の代表的な畑作物4種と雑草5種を供試し, 1971, 72年に4月から7月まで播種期を変えて, その初期生育を比較検討した.
    1. 播種後30日における草丈・主茎長は, トウモロコシが最も大きく, 陸稲, 大豆が中間で, これらは播種後30日までの日平均気温の平均値が13~25℃の条件で供試雑草に優った. 落花生は最も小さく, 約20℃の条件でメヒシバとほぼ同等, 約25℃の条件ではメヒシバ, スベリヒユ, カヤツリグサに劣った. 作物・雑草とも高温条件ほど伸長量は大きいが, 気温上昇に伴う伸長量の増加速度は作物間に大差がなく, オオイヌタデを除く雑草はいずれも作物より大きかった.
    2. 播種後30日における地上部乾物重は, 落花生が最も大きく, トウモロコシ, 大豆は中間であり, 13~25℃の条件で雑草に優った. 陸稲は作物の中では最も小さく, 約20℃の条件でオオイヌタデに, 約25℃の条件でオオイヌタデ, スベリヒュ, メヒシバに劣った. 作物・雑草とも高温条件ほど乾物増加量は大きいが, 気温上昇に伴う乾物増加速度は作物より雑草の方が優れた. なお, 播種後30日目の地上部乾物重と種子重との間に高い正の相関がみられた.
    3. 播種後30~50日の乾物増加量は, 17~28℃の条件で作物の中ではトウモロコシが大きく, 大豆, 落花生は中間, 陸稲は最も小さかった. 雑草の中ではオオイヌタデが大きく, 大豆, 落花生, 陸稲に優り, 約22℃以下の条件ではトウモロコシにも優った. メヒシバ, シ ロザ, スベリヒユは中間の増加量で陸稲に優り, カヤツリグサは供試植物中最も小さかった. 作物・雑草とも高温条件ほど増加量は大きいが, 気温上昇に伴う増加速度はカヤツリグサ, メヒシバが大きかった.
    4. 以上のように, 雑草は作物に比べ, 播種30~40日頃までの生育は劣るが, 30~40日から50日頃の生育が旺盛で, 著しく競合力が高まる, また, 18~20℃以上の高温条件ほど初期生育が優れ, 作物との競合力もより強くなる. 従って, 初期除草が重要であるが, 高温条件ほどその必要性が高いことが明らかとなった.
  • 第3報 遮光処理が雑草の生育に及ぼす影響
    野口 勝可, 中山 兼徳
    1978 年 47 巻 1 号 p. 56-62
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    メヒシバ, カヤツリグサ, シロザ, オオイヌタデ, スベリヒユ, 参考として陸稲を供試, それらの生育に及ぼす遮光処理の影響について, 1973, 74年の2か年にわたり検討した. 得られた結果は次の通りである.
    1. 草丈・主茎長は, メヒシバ・カヤツリグサでは75・84%の遮光条件により増加し, 93%遮光条件で抑制された. シロザ・オオイヌタデは75%遮光条件では対照区とあまり差がなく, 84%以上の遮光条件で抑制された. スベリヒユは75%の遮光条件でも抑制された.
    2. 分枝・分げつ数は, 各草種とも遮光条件により抑制されたが, シロザは比較的減少が小さく, メヒシバとオオイヌタデは中間的で, スベリヒユとカヤツリグサは著しく抑制された. 各草種とも93%の遮光条件ではほとんど分枝・分げつが生じなかった.
    3. 地上部乾物重は, 各草種とも遮光により減少したが, スベリヒユとカヤツリグサは84%遮光条件で対照区の10%以下になり, 最も減少が著しかった. オオイヌタデは中間的であり, メヒシバとシロザ, 陸稲は比較的減少が少なく, 84%の遮光条件では対照区の30%前後の乾物比を示した. 93%の遮光条件では各草種とも対照区の2%以下に抑制された.
    4. 出穂・開花・種子落下始までの日数は概して遮光により遅延したが, メヒシバ・オオイヌタデは比較的影響が少なく, スベリヒユは播種直後からの遮光条件で, シロザ・カヤツリグサ・陸稲は各遮光条件で著しく遅延した. スベリヒユ・陸稲は93%遮光条件で全く登熟に達しなかった.
    5. 以上の結果から, 雑草の生育が著しく抑制される遮光条件は, スベリヒユ・カヤツリグサで80%以上, オオイヌタデで80~90%, メヒシバ・シロザが90%以上と推定された.
  • 第3報 生育に伴うコムギ個体群の光合成能力ならびに呼吸能力の推移
    高 清吉, 玖村 敦彦, 村田 吉男
    1978 年 47 巻 1 号 p. 63-68
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    1969~70年と1971~72年の生育期におけるコムギ個体群の光合成能力 (0.6 ly・min-1の日射強度, 適温附近の温度下での単位土地面積当りのみかけの光合成速度) と呼吸能力 (10℃の下での単位土地面積当りの呼吸速度) の生育に伴う推移, とそれらに関連する要因について検討した. 結果は次のごとくである.
    1. 両生育年度とも, 個体群光合成能力は, 生育のすすみに伴ってはじめゆるやかに後急速に増大して開花期頃に最大値に達し, その後急速に低下した.
    2. 両生育年度とも, 生育のすすみに伴って, 個体群光合成能力はLAIとほぼ並行的に推移した.
    3. 生育各期のLAIと個体群光合成能力との量的関係を検討した. 個体群光合成能力はLAIが小さい範囲ではその増加に伴いほぼ直線的に増大し, LAI 4~5で頭打ちとなった.
    4. 出穂前と出穂後の個体群光合成能力を同じLAIの下で比較すること, 並びに, 穂を人為的に切除し, それによる光合成の低下程度を調べることによって個体群光合成能力に対する穂の寄与について検討した. この結果, 穂が個体群光合成能力に10~20%程度寄与していることが認められた.
    5. 個体群呼吸能力は生育のすすみに伴って増大して開花期ないしその若干前に最大値を示し, その後急速に低下した.
    6. 植物体の組織の呼吸活性 (10℃の下での組織単位乾重当りの呼吸速度) は冬季の間ほぼ一定した値を示し, 2月中旬頃から増加し始め, 個体群が急生長する3月の上・中旬に最大値に達し, その後低下した.
    7. 前述のような個体群呼吸能力の時期的推移は, 生育前半にはおもに個体群の組織の量の動きに, 生育後半にはおもに組織の呼吸活性の動きに関連していた.
  • 第4報 光合成に及ぼす低夜温の後作用に関する実験的検討
    高 清吉, 玖村 敦彦, 村田 吉男
    1978 年 47 巻 1 号 p. 69-74
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    規制環境下で日中の光合成に対する低夜温の後作用につき検討し次の結果をえた.
    1. 低夜温の後作用は次のふたつの面にあらわれた. そのひとつは, 照明開始後, 光合成速度が一定値に達するまでの所要時間を長くし, 他のひとつは到達された一定値のレベルを低くすることである.
    2. 前述のような低夜温の後作用は, 暗期の気温・地温がともに低かった場合にもっとも顕著である.
    3. 暗期の低気温単独の影響によっても前述のような低夜温の後作用はあらわれる.
    4. 暗期の低地温単独の影響によっては低夜温の後作用はみられない. しかし, 低地温が低気温と組合わさった場合には, 低地温は所要時間の面に及ぼす低気温の後作用を強める.
  • 第5報 低夜温の後作用の機作について
    高 清吉, 玖村 敦彦, 村田 吉男
    1978 年 47 巻 1 号 p. 75-81
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    ポット植えしたコムギの幼植物を用い, みかけの光合成が低夜温の後作用によって抑制される機構について解析した. えられた結果より, 次のことが推定された.
    1. 低夜温の後作用によるみかけの光合成の低下は, 光呼吸の昂進によるものではなく, 真の光合成の低下によるものである。
    2. 低夜温の後作用による光合成の低下は, 気孔開度の減少によるCO2拡散の阻害と葉肉細胞内の光合成活性の低下の双方によってもたされる.
    3. 低夜温の後作用による葉肉細胞内の光合成活性の低下の, すくなくとも一部分は明反応活性の低下に起因する. 暗反応活性の低下が関与するかどうかについてははっきりしなかった.
  • 第1報 トウモロコシ葉における光合成と蒸散との関係
    武田 友四郎, 杉本 秀樹, 縣 和一
    1978 年 47 巻 1 号 p. 82-89
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    トウモロコシ葉における光合成と蒸散との関係を検討する目的で光強度, 葉温, 湿度, 風速をそれぞれ任意に制御できる同化箱を用い, 光強度, 葉面飽差, 葉含水量を変えて光合成速度, 蒸散速度, 水蒸気交換係数を測定した. 結果は以下のように要約できる.
    1. 同化箱内の葉温, 湿度, 風速を一定にして光強度のみを変えた場合, 光合成, 蒸散, 水蒸気交換係数は光に対してほぼ同様の反応を示した.
    2. 同化箱内の葉面飽差以外の要因を一定にした場合, 光合成と蒸散は葉内水分の多少によって2つの型, すなわち負あるいは無の相関々係を示した.
    3. 同化箱内の環境条件を一定にしておいて, 葉身を個体から切り離すことによって葉含水量のみを低下させると, 光合成, 蒸散, 水蒸気交換係数はともに同様の傾向で低下した.
    4. 光合成と蒸散は, 蒸散が水蒸気交換係数と正比例するときは正の相関々係を, 逆比例するときは負の相関々係を, また無関係なときは無相関々係を示すことが1~3の解析結果から明らかとなった.
    5. 以上の結果から, 光合成に対する蒸散の影響は間接的であり, 光合成はむしろ水蒸気交換係数によって直接支配されるものと結論される.
  • 第2報 各種作物の乾物生産に及ぼす温度および日射量の影響
    ボン グェン・コック, 村田 古男
    1978 年 47 巻 1 号 p. 90-100
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    温度, 日射量に対する各種の作物の生長パラメーターの変化とそれらの相互関係を調査する目的でC3型の夏作物2種, 冬作物3種およびC4型作物4種を用いて試験を行なった.
    土壤によって網室で幼植物を栽培し, その葉面積, 各部乾物重を調査し, WATSON (1952) の式によって相対生長率 (RGR), 純同化率 (NAR) などを計算した. 試験は5月~11月に6回行なった. 結果の概要は次の通りであった.
    1. 高温・強光 (日射) の場合にRGRのグループ間差異が明らかであったが, 低温・弱光の場合はRGRの値はいずれも非常に小さく, グループ間あるいは種間の差異も縮少した (Fig.4).
    2. RGRの差をNARと葉面積比率 (LAR) の2つに分けて検討したところ, 高温・強光の場合はNARのグループ間の差が著しいが低温・弱光の場合はNARの値が非常に小さく, グループ間あるいは種間の差異も著しく縮少した (Fig.5). このNARの変動の原因については, 標準偏回帰係数を計算したところ, 温度と日射量だけでNARの変動の, C4型作物では96%, C3型作物では86%をそねぞれ説明できることがわかった.
    3. 次に, RGRを構成する残りの1因子LARに対する温度と日射量の総合的影響を調べたところ, C3型の冬作物ではマイナス方向にかなり大きく働くのに対し, C4型作物ではほとんど影響なく, C3型の夏作物では両者の中間にあることが明らかになった.
    また, LARの変化を比葉面積 (SLA) と葉重比 (LWR) に分けてみると, その変化は両者を通じて現われていると結論することができる (Fig.9).
    4. RGRとNARとの間には非常に高い正の相間々係があるが回帰直線はC3型とC4型作物とではかなり異なる (Fig.6). このちがいは両グループ間のLARのちがいによることがわかった (Fig.7).
    5. 比葉面積 (SLA) は一般にLARと密接な相関を示すが, C3型の冬作物の場合にはNARとも密接な相関を示したことから (Fig.8), このグループではRGRの種間差および気象条件の影響に対して, SLAがLAR, NARの両者を通じて関与するものと推定された.
  • 川田 信一郎, 森田 茂紀, 山崎 耕宇
    1978 年 47 巻 1 号 p. 101-110
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    It is known that in the stele of the rice crown root, there are three kinds of vessels-late metaxylem vessels (MXVII), early metaxylem vessels (MXVI) and protoxylem vessels (PX) -as well as two kinds of sieve tubes, metaphloem sieve tubes (MP) and protophloem sieve tubes (PP). Our observation was carried out on the process of the differentiation of those vessels and sieve tubes at the crown root tip.
    Of the vessels, the MXVII differentiate earliest from the “large cells” which con stitute the tip of the stele excluding the pericycle (Figs. 1 and 2), followed by the dif ferentiation of the MXVI and lastly the differentiation of the PX takes place. Of the sieve tubes, the differentiation of the PP follows that of the MP. Thus, in both cases, the differentiation was found to proceed centrifugally. On the whole, the differentia tion of vessels and sieve tubes proceeds from the root tip in the order MXVII, MP, MXVI, and, finally, almost at the same time, PX and PP.
    The observation mentioned above suggests that there may be a very intimate corre lation between the differentiation of each vessel and that of each sieve tube; e.g., a close correlation was found between the differentiation of the MXVI and that of the PX (Fig.14). The “joining” of the two PP (such a phenomenon as that in Fig.13 D→ A) accompanied by the “shift” of the MXVII (such as that in Fig.6 A→ D) may also be an example of that correlation.
    The differentiation of all vessels and sieve tubes proceeds acropetally with con tinuity. Detailed observation, however, revealed that the formative cells of vessels and sieve tubes do not always form distinct rows longitudinally (Figs. 4, 5, 6 and 13). Consequently, it can be thought that the differentiation of vessels and sieve tubes in the root proceeds under influences exerted both from the root apex and the basal part.
    The PP differentiate from the “protophloem mother cell” (PPMC) (Fig.8) by the two successive oblique cell divisions (Figs. 9, 10, 11 and 12). Other kinds of vessels and sieve tubes, however, do not have cells which correspond with the PPMC.
  • 第4報 二・三の育苗条件が苗の物理的性質におよぼす影響
    西尾 敏彦, 藤井 定吉
    1978 年 47 巻 1 号 p. 111-117
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    機械移植栽培に適した, すぐれた物理性と生理的素質をかねそなえ苗をうるため, 苗の物理性が育苗の際の, (1) 播種密度 (90~720g/m2), (2) 苗代様式 (畑苗: 水苗もしくは折衷苗) および (3) 育苗日数 (19~48日) によってどのように変化するかについてみた.
    1. 播種密度が異なると苗の物理性は明らかに変化した. すなわち, 疎播になるほど苗は, (1) 基部が肥大し, (2) 基部耐挫折性が向上すること, 逆に (3) 基部の材質は柔軟になること, (4) 苗全体としてみると基部の発達が地上部の生長を上まわるためバランスのとれた折れにくい苗になることがみとめられた. 以上の傾向は育苗日数が進むにつれて明確になったが, とくに基部の肥大程度・材質の強じん程度とこれらの影響を大きく受ける基部耐挫折性では, 育苗日数が進むとともに疎播~密播区の差が拡大した.
    2. 苗代様式については, 畑状態で育苗した苗は水苗代または折衷苗代でそだてた苗に比べ, (1) 苗基部は比較的細いが, (2) 材質が強じんであり, (3) 地上部の生長に比し, 基部の発達がよく, 苗としてバランスがとれて折れにくく, (4) 葉がたれ下がったり, 苗がわん曲したりすることが少なかった.
    3. 育苗日数と苗の物理性との関係につぎの通りである. すなわち, (1) 苗基部が肥大し, (2) 基部の材質は強比じんになり, (3) したがって (1) ・ (2) の影響をうける基部耐挫折性も向上した. また, (4) 生育の初期は地上部の伸長が基部の発達を上まわり, 苗全体として折れやすくなるが, やがて基部の発達が追いつき, 折れにくいがっちりした苗になることが明らかになった.
    4. 以上の物理性に関してえられた結果と, 既往の生理的素質に関する知見との関係について考察した. 疎播苗は密播苗には比べ, また畑苗は水苗または折衷苗に比べて生理的素質がまさっているといわれているが, 同時に物理性についてもすぐれていることが結論された.
  • 第3報 数種のC3型およびC4型作物における炭酸ガス濃度と窒素栄養との関係
    今井 勝, 村田 吉男
    1978 年 47 巻 1 号 p. 118-123
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    若い生長期にはある作物の空気中CO2濃度 (160~3,200ppm) に対する乾物生産の反応が, 培地の窒素水準によってどのように変るかを知ろうとしてイネ, ヒエ, トウモロコシを用いて実験を行った. その結果以下の事が分った.
    1) イネでは個体の乾物生産に対するCO2とNの効果に相乗的な交互作用がみられた (第2, 3, 4表). それはNARの変化ではなく葉面生長を通じて現われるが (第1図), 特には分げつの増加に依存するところが大である (第2図).
    2) ヒエではCO2およびNに対する葉面生長の反応はイネと同様であったが, CO2には対するNARの反応はイネより低く, それがGRの反応を低くしている原因と考えられた. またNに対するNARの反応はほとんど認められなかった (第4表, 第1図).
    3) トウモロコシではNの水準にかかわらず, 葉面生長に対するCO2の効果はある程度みられるが, NARには対する効果がほとんどないため, 高・低N水準ともGRにはおよぼすCO2の効果はイネと比べると非常に小さかった. またNに対するNARの反応はイネ, ヒエと同様ほとんど認められなかった (第4表, 第1図).
    4) 以上の結果, CO2濃度に対する乾物生産の反応には種間差が存在するが, それにははC3型作物 (イネ) とC4型作物 (ヒエ, トウモロコシ) との間にみられるCO2-光合成特性上の差がそのまま反映されるものではないことが分った.
  • 第15報 遮光とTIBA処理が大豆の光合成能力と窒素代謝に及ぼす影響
    折谷 隆志
    1978 年 47 巻 1 号 p. 124-132
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    作物の光合成は同化器官である葉の生長及び光合成のCalvin回路におけるRuDP carboxylase (fraction-1 protein) レベルと密接に関係している. 本研究は大豆品種ハロソイと東山89号を各種の光強度の下で育て, あるいはさらにそれにTIBA処理を組合わせて, 葉の生長及び葉の蛋白レベルと光合成活性との関係を明らかにしようと試みたもので得られた結果は次の通りである.
    1) 葉の生長はハロソイでは光の減少に伴って低下したが, 東山89号では相対照度100%よりはむしろ40%の下で大きかった.
    2) みかけの光合成速度, 可溶性蛋白, fraction-1 protein及び葉緑素などの含有量は100%の光の下では, ハロソイのほうが東山89号に比べて著しく高かった. しかし, これらの含有量はハロソイでは光の減少に伴って低下したが, 東山89号では40%, 10%などの光条件下においても100%下とあまり変らなかった.
    3) (1), (2) の結果から, ハロソイのような葉の生長の小さい品種では, 単位面積当りfraction-1 protein含有量, みかけの光合成速度などが共に高く維持されており, これに対して東山89号のような葉の生長の著しい品種では, fraction-1 protein含有量, みかけの光合成速度が共に低いことが示された.
    4) 植物体にTIBA溶液を散布すると個体の葉面積は減少し, 葉における全-N, 蛋白態-N, 可溶性蛋白, 非蛋白態-N等のレベルが上昇した. また, それに伴なって葉の光合成活性が増加した.
    5) TIBAの前記 (4) のような効果は葉のひろがりが大きい品種・光条件の場合に特に著しかった.
    6) 以上のような本実験の結果から, 葉の光合成活性と蛋白代謝との間には密接な関係があること, さらに後者は葉面生長に関与する植物ホルモンによりコントロールされていることが示唆された.
  • 第2報 水稲並びに大豆個体群における短波放射と光合成有効放射の利用率及び転換率
    広田 修, 武田 友四郎, 村田 裕治, 木場 明倫
    1978 年 47 巻 1 号 p. 133-140
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    作物個体群による放射エネルギー利用の実態を比較作物学的立場から検討するため, 直立葉タイプの水稲 (品種; トヨタマ) と水平葉タイプで葉身窒素含量の高い大豆 (品種; タマニシキ) をもちいて実験を行ない次の結果を得た.
    1. 作物個体群による放射の吸収率はLAIの小さな段階では大豆の方があきらかに大きいが, LAIが大きくなると両者に差がみられなくなった. これは反射率は大豆個体群の方が大きいが, 透過率は水稲個体群の方が大きく, その結果吸収率は両者に差がなくなったと考えられる. 吸収率の最大値は短波放射で73%, 光合成有効放射で88%であった.
    2. 全植物体の乾物当りの燃焼エネルギーは生育全期間を通じてほとんど変化しなかった. 大豆の燃焼熱は4,165cal/gで水稲の3,676cal/gよりも高い値を示した.
    3. 放射エネルギー利用率は生育の初期において低く, 水稲と大豆の間に差はみられなかったが, 生育が進むと水稲は大豆を上まわった. 光合成有効放射の最大エネルギー利用率は水稲で4.5~5%, 大豆で3~3.5%であった.
    4. 放射エネルギー転換効率は生育の初期ではほぼ一定の傾向を示したが, 生育が進むと低下した。水稲の光合成有効放射の転換効率は常に大豆よりも高く, 生育初期の安定した時期の値は水稲で5~6%, 大豆で3~4%であった.
  • 広瀬 昌平, 野島 数馬
    1978 年 47 巻 1 号 p. 141-146
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    トウモロコシベと病の発病に関して, 同一株内の発病個体が隣接個体への感染源とはならないと仮定すれば, 各タイプの株ベースの発病率は理論的に (p+q)nの展開式によって示される. ここでpは個体ベースの発病率, qは健全個体率とすれば, q=1-p, nは1株本数を示す.
    このような仮説に立って場所, 品種および栽植様式を異にした調査で, その発病率を播種後35~40日目に調査した結果, 理論と実測値はよく一致することが認められ, カイ2乗 (X2) 検定結果もそのことを示した. またもし同一株内の発病個体が隣接個体への感染源となるならば, 1株本数の多い区での個体発病率は高くなるだろうと云う仮定に従って, 1株1本区と1株2・3本区で別々に個体発病率を計算し比較したが, その差異は有意とは認められなかった. 以上の結果から1株内の発病個体は隣接個体への実質的な感染源とはならないと結論され, このことから発病個体の抜取りは同一畑内での感染防止法としての効果は少ないが, これより継続して播種される個体への防除効果は充分期待される. しかし抜取りは完全でなければならず, もし取り残し発病個体があればそれによる二次感染により以後連鎖的な蔓延がありうることはランポン州の実例によって観察された.
  • 第1報 異なる品種および栽植密度における畑水稲の諸形質の個体変異について
    番場 宏治, 大久保 隆弘
    1978 年 47 巻 1 号 p. 147-154
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    本試験は畑水稲を用い, 遺伝的な要因としては品種を, 環境的な要因としては栽植密度を変えた場合に諸形質の個体変異がどのように影響されるかをみたものである.
    1. 草丈, 稈長などの形態にかかわる形質の変異係数は小さい. 乾物重, 穂数, 穂重およびわら重などの収量にかかわる形質の変異係数は大きくこれは環境反応が大きいことによる.
    2. 品種および栽植密度による形質の変動程度を変異係数で比較するのは茎数, 穂数および乾物重のような収量にかかわる形質では可能であるが, 平均値と標準偏差に相対的な関係がない草丈や稈長のような形態にかかわる形質では適当でない.
    3. 草丈, 茎数および乾物重の変動程度は穂数型の品種が穂重型の品種より大きい.
    4. 栽植密度による諸形質の変動程度は競争の大きい密植条件が疎植条件より大きい.
    5. 各形質の変動程度は, 疎植条件では生育時期の進展に伴って減少するが, 密植条件では競争が大きくなるために増大する.
  • 第2報 異なる耕起法, 播種期および栽植密度における畑水稲の諸形質の個体変異について
    番場 宏治, 大久保 隆弘
    1978 年 47 巻 1 号 p. 155-162
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    本試験は前報に引きつづいて畑水稲を用い, 耕種的要因である耕深, 施肥, 播種期および栽植密度を変えた場合に諸形質の変動がどのように影響されるかをみたものである. あわせて乾物重と乾物重の変動程度との関係についても検討した.
    得られた結果は次の通りである.
    1. 稈長, 穂長, 茎数, 乾物重, 穂重およびわら重の変異係数は深耕多肥条件下でも顕著に増大することはなかった.
    2. 乾物重の変異係数は登熟が良好であれば晩播ほど小さい. 早播きのそれは晩播に比し生育期間の長いことや生長量の増大に伴う競争の激化により大きい.
    3. 稈長, 穂長, 茎数, 乾物重, 穂重およびわら重の変異係数に対する耕種的要因の影響は播種期および栽植密度が大きく, 耕深および施肥量では小さかった. 遺伝的要因の影響は小さい.
    4. 乾物重と乾物重の変動程度とは直接的な関連は認められないが, 空間的競合があり乾物重の多い条件では変異係数も大きい.
  • 西村 繁夫, 前田 英三
    1978 年 47 巻 1 号 p. 163-164
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
  • 石井 龍一, 村田 吉男
    1978 年 47 巻 1 号 p. 165-188
    発行日: 1978/03/30
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
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