日本作物学会紀事
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63 巻, 2 号
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  • 小林 和広, 堀江 武
    1994 年63 巻2 号 p. 193-199
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    暖地における収量停滞の原因の一つは穎花数の不足であり, 窒素当たりの穎花生産効率の低いことがその主たる原因といわれている. 穎花生産効率を低からしめる機構を解明するために, 2カ年の圃場実験を行った. 水稲日本晴を用い, 窒素施肥の時期と水準を種々に変えることによって, 生殖生長期の稲体の窒素栄養状態に変化を与え, 地上部窒素含有率および含有量との分化穎花数ならびに分化1次, 2次枝梗数との関係を調べた. 種々の窒素処理の結果, 面積当たりの分化穎花は17800から56600/m2の広い範囲にわたって得られた. この分化穎花数と稲体の窒素動態との関係の解析により, 単位面積当たりの分化穎花数は穎花分化始期の地上部窒素保有量によって支配されるのみならず, 穂首分化期から穎花分化始期までの地上部窒素含有率の変化からも大きな影響を受けることが分かった. また, この時期の窒素含有率の上昇による穎花分化の促進は分化1次枝梗当たりの分化2次枝梗数の増加によった. 以上から, 暖地の水稲では, 穂首分化期以降の乾物生産の顕著な増加に窒素吸収が追いつかないために, 地上部窒素含有率の急激な低下がもたらされ, 穎花生産効率の低下と穎花の不足が生ずることが示唆された.
  • 津田 誠, 山口 治秀, 高見 晋一, 池田 勝彦
    1994 年63 巻2 号 p. 200-207
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    イネでは旱ばつによる減収程度は旱ばつを受けた時期によって異なるので, 水ス卜レス感受性は穂の発育時期に伴い変わると考えられた. そこで, 水稲品種(こしにしき, 染分) をポットに移植し, 幼穂分化後の異なる発育時期に水ストレスを与え, 常時湛水状態とする対照と比較した. 水ストレス感受性は出穂前には穂の発育が進むほど増大したが, 出穂後には登熟が進むほど低下した. この水ス卜レス感受性の変化は, 水ストレスによる精籾数低下程度の変化と一致した. また, 水ストレス感受性は蒸発散能の違い, 日中の葉身水ポテンシャルの低下程度には影響されなかったものの, 出穂前には葉身水ボテンシャルの低下に伴う穂の水ポテンシャルの低下程度が小さいほど大であった. すなわちイネの水ストレス感受性は, 主として精籾数を介して発育に伴い変化すること, 出穂前には穂の水ポテンシャルが乾燥条件下で高く維持される時期ほど大きいことが分かった.
  • 山本 良孝, 川口 祐男, 高橋 渉
    1994 年63 巻2 号 p. 208-214
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    日平均気温に基づく水稲の発育段階予測法(DVI方式)を1株の植付本数の異なるコシヒカりの生育に適用し, 葉齢, 茎数, 1茎乾物重など生育の特徴を数学モデルを用いて明らかにした. DVI値と葉齢の間には曲線式がよく当てはまり, 1株の植付本数が多いものほど葉齢の進展が遅く, 主稈総葉数も1本植えと8本植えで約1.5葉の差異が認められた. DVI値と茎数の間には3次曲線がよく当てはまり, 1株の植付本数が多いものほど茎数が多く推移し, 推定有効分げつ終止期, 最高分げつ期ともに, 早くなった. また, 1, 2本植えでは幼穂形成期(DVI値=0,700)以降に最高分げつ期となった. 発育段階を揃えた場合には, 1茎乾物重と1穂頴花数との間には高い正の相関が認められた. 幼穂形成期以降は分げつの発生次位に関係なく1茎乾物重から1穂頴花数の推定が可能であるが, 幼穂形成期以前においては分げつの発生次位を考慮する必要があった. 主稈及び第4節位分げつの1茎乾物重の推移には生長曲線がよく当てはまり, 主稈及び第4節位分げつともに, 1株の植付本数が少ない場合には乾物重の増加が大きく, 逆に, 植付本数が多い場合には乾物重の増加が小さかった. 1穂頴花数水準別の1茎乾物重の推移には, 生長曲線がよく当てはまり, 1穂頴花数の少ないものほど発育段階の早い時期から乾物重が小さく推移した.
  • 李 忠烈, 津野 幸人, 中野 淳一, 山口 武視
    1994 年63 巻2 号 p. 215-222
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    土壌水分の減少に伴う蒸散速度と光合成速度の低下の実態と根部呼吸速度の変化を明らかにした. 韓国品種の黄金と短葉および日本品種のエンレイを同一のプラスチック箱に播種し, 各1本仕立てとして土壌水分をpF1.9に保ちつつガラス室内で生育させた. 出芽後34日より灌水を中止し, 最上位完全展開葉とその次位葉の光合成, 蒸散を毎日午前中に測定した. また, 断水処理8, 11, 13日目の根の呼吸速度と窒素含有率を調べた. 土壌水分の減少に従って, 光合成速度よりもまず蒸散速度と気孔伝導度の低下が始まった. 光合成速度は土壌水分がpF3.5以下では一定値を保ち, それ以上になると急激に低下した. 主茎葉位別にみると, 上位第1~3葉よりも下位第4, 5葉が早く光合成速度が低下した. これらの傾向は3品種とも同様であった. 気孔伝導度と光合成速度との関係は土壌水分の減少過程と再給水による光合成の回復過程とでは異なる2次式で示され, 前者は同一伝導度でもより高い光合成速度を示した. 蒸散速度と気孔伝導度には有意な直線関係が認められたが, この場合においても同じ気孔伝導度でも水分減少過程での蒸散が回復時のそれよりも多かった. 断水処埋中の根の窒素含有率と根の呼吸速度との間には正の相関関係が認められた. また, 水分不足によって光合成が強く抑制を受けた段階での根の呼吸速度と光合成速度との間にも正の相関が認められた.
  • 李 忠烈, 津野 幸人, 中野 淳一, 山口 武視
    1994 年63 巻2 号 p. 223-229
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    土壌水分の減少に基因する萎れと枯死現象, 再給水による光合成速度の回復ならびに出液速度と根の呼吸速度との関係を明らかにしようとした. 韓国品種の黄金と短葉ならびに日本品種のエンレイを1991, 92年に同一のポットに播種し, 1本仕立てとして土壌水分がpF1.9になるよう灌水し, ガラス室内で生育させた. 出芽後56日から断水処埋を行い, 主茎葉の萎れと再給水による萎れの回復を観察した. 土壌水分の欠乏にともなって葉の萎れは下位葉より始まり上位葉に及び, 回復はこれとは逆の順序であった. 水分欠乏による主茎葉の枯死順位は萎れの傾向と同様であり, 土壌水分がpF3.5に達すると, 最下位葉より枯死が始まり, pF4.2で全ての主茎葉が枯死した. 断水処理後再給水し, その後3時間にわたって光合成速度の回復を経時的に測定したところ, 光合成の回復が良好な個体は, 根の呼吸速度が高く葉面積/根重比が小であった. 茎基部からの出液速度の経時的変化を調査した結果, 茎切断後2時間はほぼ一定値であった. 出液速度は細根呼吸速度と高い正の相関関係を認めた. また, 根のN%と細根呼吸速度との間には前報と同様に高い正の相関関係が得られた.
  • 松葉 捷也
    1994 年63 巻2 号 p. 230-239
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    一試験区でイネを1株1本植えにした場合, 各主稈の生育型一葉身長・葉鞘長・節間長の葉位別変化の型で規定-は, 通常二つに分れることを先に報告した. この生育型は明瞭に異なり, しかも主稈総葉数の1葉差に対応しているので, 総葉数が多い方のそれをN型とし, 他を[N-1]型とした. 本報では,この主稈の生育型に対する各分げつの生育型の構造的な対応関係を明確にし, 主稈から各分げつに及ぶ葉群形成の機構を考究するとともに, いわゆる「相似生長理論」の当否を検討した. その結果, 一般に分げつとその母茎の各生育型に次の対応関係が認められた. (1)前出葉を含む分げつの総葉数が, その分げつの出現節位より上の母茎(相関母茎と略称)の葉数に等しい場合, 分げつの生育型は相関母茎の生育型と同型になり, いわば分げつは相関母茎の模写体になる. この時の生育型には通常二つの類型があり, 相関母茎と分げつがともに[N-1]型, あるいはともに[N-2]型のいずれかになる. このうち前者の出現頻度が高いことから, これが母茎・分げつ間の基本関係であると判断した. (2)分げつの総葉数が相関母茎の葉数よリ1葉少ない場合, 一般に相関母茎の生育型は[N-1]型であり, 分げつの生育型は[N-2]型になる. ただし(2)の場合に関連して, (3)N型主稈の下位1次分げつの生育型は, 一般に[N-1]型になる. この(2)と(3)は, 前述の(1)を基本関係とする模写体形成の変型と考えられた.また, これらの対応関係は相似生長理論に対して規則的なずれをもっていたので, 新たに「模写生長」の見方を提起した.
  • 岡野 邦夫, 松尾 喜義
    1994 年63 巻2 号 p. 240-246
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    チャ越冬葉の冬期の光合成低下の少ない品種の育成, あるいは光合成低下を最小にする栽培管理技術の開発を目的として, 越冬葉の冬期の光合成低下の品種間差及び葉齢間差について検討した. 光合成活性は酸素電極で測定した. 耐寒性極強の'やまとみどり'とやや強の'やぶきた'の冬期の光合成活性の低下は相対的に少なく, 春先の活性の回復も順調であった. 一方, 耐寒性が弱い'印雑131'の冬期の光合成活性の低下は著しく, 春期の活性の回復も明瞭ではなかった. 耐寒性がやや弱い'べにひかり'は, これら2グループの中間的な光合成活性の変動を示した. このように越冬葉の光合成低下程度と, その品種の耐寒性の強弱の間には密接な関係が認められた. また未成熟な状態で冬期の低温に遭遇した秋整枝後の遅れ芽は, 冬期の光合成活性の低下が著しかった. そこで冬期の光合成低下と株表層葉の葉齢の関係を検討した. 秋期の光合成活性は四番茶葉, 三番茶葉, 二番茶葉の順で, 葉齢の若い葉ほど高かった. しかし, 冬期の光合成低下率はいずれの茶期の葉でも40%前後であり, 葉齢との関係は認められなかった. 四番茶葉は晩秋の生長停止期までに成熟を完了していたと判断されたことから, 形態的・生理的に成熟が完了した葉では, 茶期あるいは葉齢が異なっても, 低温ス卜レスに対する感受性に差はないと結論された.
  • 佐々木 昭博, 大塚 勝, 加藤 常夫, 神永 明
    1994 年63 巻2 号 p. 247-253
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    低タンパクの二条オオムギ系統(大系HC-15)と交配親のKarlとを用いて, 登熱期間中の部位別窒素含有率の変化を比較するとともに, 種子貯蔵タンパク質を分画した. 大系HC-15は, 登熱中期(出穂後3週間~出穂後5週間)の穀粒の窒素蓄積量が少なく, 出穂5週間後の窒素含有率はKarlと大きな差がなかった. しかし, 登熱後期(出穂後5週間以降)は大系HC-15の窒素蓄積がKarlを上回り, Karlとの窒素含有率の差は拡大した. 成熟期の穀粒の窒素含有率は大系HC-15が1.81%で対照のミカモゴールデンより0.37%低く, Karlより0.17%高かった. 穀粒の窒素含有率は追肥を行った区でもほぼ同様の傾向がみられた. 大系HC-15の葉身の窒素含有率は, ミカモゴールデンに比べて登熱中期の低下が少なかったが, 後期には大きく低下し, 成熟期ではミカモゴールデンとほぼ同程度になった. Karlは登熱期間全般にわたって葉身の窒素含有率の低下が少なかった. 葉身窒素含有率の変化は, 穀粒の窒素蓄積の変化に一致し, 登熱期における窒素のシンク・ソース関係を反映していると考えられた. 種子貯蔵タンパク質の組成では, ミカモゴールデン大>系HC-15>Karlの順でホルデインの含有率に差が認められた. 全タンパク質に占めるホルデインの割合は, Karlが17.6%で最も少なく, 大系HC-15とミカモゴールデンはそれぞれ30%前後で大きな差はなかった. ホルデインは登熱後期に増加することが知られているため, 大系HC-15のホルデインの割合は登熱後期の穀粒における窒素蓄積量の多さと関連していると考えられた.
  • 斎藤 邦行, 稲村 隆治, 石原 邦
    1994 年63 巻2 号 p. 254-260
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    前報において検討を行ったダイズ複葉の運動の測定方法を用いて, 葉位, 生育段階, 天候ならびに土壌水分の欠乏が複葉の運動の日変化に及ぼす影響を検討した. 個体群上層の複葉は午前中に傾斜角度を大きくし, 3小葉の先端を近づけ, 3小葉先端を結ぶ三角形(ΔT)の面積は著しく小さくなったが, 下層の複葉の傾斜角度は1日中マイナスで推移し, ΔTの変化する程度も小さかった. 晴天日に測定した最上位葉のΔTは曇天日に比較して1日中小さく, 複葉の運動は日射の強いほど活発であった. 日射量と複葉の運動との関係には履歴現象が認められ, 日射量が等しくても, 午前中に比べ午後の運動する程度は小さかった. 個体群上層の複葉の運動は, 開花終期から莢伸長期にかけて最も活発で, 収穫期に近づくにしたがいΔTの日中の最小値は大きくなった. ポット栽培したダイズを用いて, 灌水を2日間停止したところ, 頂小葉が左右小葉側に顕著に傾斜して葉の裏側が見える様になる現象が認められ, この場合ΔTの大小によって運動量を正確に記述することはできなかった. この現象は葉の木部水ポテンシャルが-1.5MPa前後になると顕著に認められ, それ以下に低下すると頂小葉は萎凋し始めた. 以上の結果, ダイズ複葉の運動の日変化は主として日射強度に大きく影響されるものの, 日変化する程度は葉位・生育段階により異なること, 土壌水分の欠乏は主として頂小葉の運動を活発化させることが明らかになった.
  • 梅崎 輝尚
    1994 年63 巻2 号 p. 261-264
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    秋ダイズの主茎の出葉経過における出葉転換点の有無を明らかにするため, 九州地方の主要な秋ダイズ品種であるフクユタカを中心に5品種を供試して, 1984年から1991年まで8年間にわたり, 九州大学農学部箱崎地区において, 栽培年次, 品種, 播種期および温度が主茎の出葉に及ぼす影響について実験を行い, 以下の結果を得た. 出葉経過には年次変動や品種間差異がほとんど認められず, 出芽から最頂葉の出葉まで全出葉期間を通じて出葉速度はほぼ一定であることが確認された. 播種期, 温度条件については早播(6月18日播種), 低温(20℃)条件下での出葉速度がやや小さかったが, いずれの処理区とも全出葉期間を通じて出葉速度はほぼ一定であった. 本実験に供試された秋ダイズ品種は感光性の大きい有限伸育性の品種であることから, 播種期が早いほど, あるいは生育温度が高いほど出葉数(主茎葉数)は多くなったが, 栽培年次, 品種, 播種期, 栽培温度に関わらず, 出芽から最頂葉の出葉まで出葉速度に変化はなく, 出葉転換点は認められなかった. よって, 九州地方で適期に栽培された秋ダイズの出葉速度は全出葉期間にわたりほぼ一定しており, 出葉経過を1本の直線回帰で示すことが可能であると思われる. この結果, 秋ダイズの生長における同伸性を考える場合, 生長モデルを単純化できるものと推察された.
  • 平井 源一, 中條 博良, 田中 修, 奥村 俊勝, 竹内 史郎
    1994 年63 巻2 号 p. 265-270
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    大気湿度の低下による水分ストレスと根からの吸水阻害による水分ストレスとが, 水稲の生育に及ぼす影響の差異を調べた. 実験は気温28/24℃(昼/夜)のもとで, 乾燥区(大気の相対湿度60%区)と湿潤区(90%区)を設け, その各々の区にポリエチレングリコールを用いて, 水耕液に低い浸透ポテンシャルを与え, 吸水阻害処理を行った. その結果, 地上部の生長においては大気湿度の低下あるいは吸水阻害による水分ストレスによってともに, 葉身長, 葉面積, 乾物重増加量が減少し, 比葉重が高まった. 根部の生長では, 大気湿度の低下によって, 根数, 総根長および根部乾物重増加量が減少し, 平均根長は増大した. 一方, 吸水阻害では根数は減少したが, 平均根長, 総根長, 根径, 根部乾物重増加量は湿潤区で増加した. また, 個体当たり地上部および根部乾物重増加量は大気湿度の低下により減少し, その減少率は根部の方が地上部より大きかった. その結果, T-R率は乾燥区の方が湿潤区より高くなった. 一方, 吸水阻害では地上部の乾物重増加量は両湿度区とも減少し, 根部乾物重増加量も乾燥区では減少したが, 湿潤区では逆に増加した. その結果, 湿潤区では吸水阻害によってT-R率は, 大きく低下した. このように, 水稲体内に同程度の水分ストレスを生じさせた場合にも, 大気の乾燥による場合と吸水阻害による場合とでは影響の異なることが明らかになった.
  • 松江 勇次, 小田原 孝治, 比良松 道一
    1994 年63 巻2 号 p. 271-277
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    穂内における1次枝梗, 2次枝梗着生位置別からみた米粒のタンパク質, アミロース含有率および1次, 2次枝梗粒別の食味について検討した. タンパク質含有率は1次枝梗, 2次枝梗とも基部から頂部に向かうにしたがい低くなった. また, 1次枝梗着生粒は2次枝梗着生粒に比べて, いずれの着生位置においても低い値を示した. これとは逆にアミロース含有率は1次枝梗, 2次枝梗とも基部から頂部に向かうにしたがい高くなった. また1次枝梗着生粒は2次枝梗着生粒に比べて, いずれの着生位置においても高い値を示した. 米粒のタンパク質含有率およびアミロース含有率は穂内の着生位置によって大きく異なり, それぞれ最大で1.2%と3.3%の変異幅を示した. 米粒のタンパク質, アミロース含有率と千粒重, 開花時期との関係を検討すると, 千粒重が重く, 開花の早い粒ほどタンパク質含有率は低く, アミロース含有率は高かった. 1次枝梗着生粒の食味は, 2次枝梗着生粒の食味に比べて優った. 1穂内における枝梗着生位置別からみた米粒のタンパク質, アミロース含有率および食味の違いは, 穂上位置と密接な関係のある穎花の開花時期の早晩に起因する米粒の登熟程度の差異によるものと考えられた. このことから, 1次枝梗籾着生優勢型, または2次枝梗籾着生上位優勢型を示す遺伝資源からの栽培環境条件に左右されにくい良食味品種の育成の可能性が示唆された.
  • 中久 加菜, 続 栄治, 寺尾 寛行, 小瀬村 誠治
    1994 年63 巻2 号 p. 278-284
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    アルファルファのファレロパシーを明らかにするため, アレロパシー物質の単離・同定を行なうことを試みた. アルファルファ地上部部のメタノール抽出液の酸性画分をTLCで分画し, 各分画の影響を調べた結果, Rf0.5~0.6およびRf0.6~0.7はダイコンの初期生長を有意に阻害した. これら2つの部分の溶出物から, HPLCによって, 6つのピークが得られた. そのうちの3個のピークは, ダイコンの初期生長を阻害し, これらは, HPLC, マス・スペクトロメーター, IRおよびNMRによる分析からフェルラ酸とサリチル酸と同定された. アルファルファおよびダイコンの生長は, 標品のフェルラ酸とサリチル酸の低濃度において阻害されたので, フェルラ酸およびサリチル酸はアルファルファのアレロパシーに関係しているものと推察した.
  • 加藤 尚, 塩田 英二
    1994 年63 巻2 号 p. 285-288
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    インゲンマメの矮性種(モロッコ)と高性種(ケンタッキーワンダー)の芽生えをアセトンで抽出して得た酸性画分について, 生長抑制物質の検索を行うとともにその役割を調べた. その結果, 両品種に共通する2種類の生長抑制物質がシリカゲルカラムにより分離でき, カラムの溶出順にA-1, A-2と命名した. 赤色光照射は矮性種芽生えの下胚軸の生長を著しく抑制する. この時の生長抑制物質の下胚軸での含量変動を, 生物検定によって求めたところ, A-1とA-2の活性量は両品種間で大きな差はなく, これらの生長抑制物質の活性量の変動と芽生えの光生長抑制の度合との間には相関はなかった. これらの結果は, 酸性の生長抑制物質, A-1とA-2はインゲンマメの光生長抑制に関与していないことを示唆している.
  • ABOAGYE Lawrence Misa, 礒田 昭弘, 野島 博, 高崎 康夫, 吉村 登雄, 石川 敏雄
    1994 年63 巻2 号 p. 289-297
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ラッカセイ11品種を圃場条件で栽培し, その乾物生産特性について検討した. 用いた品種は, Virginiaタイプ(千葉43号, 千葉半立), Spanishタイプ(金時, 白油7-3, ), Valenciaタィプ(Valencia, 飽託中粒, Tarapoto), タイプ間交雑種(ナカテユタカ, タチマサリ, 関東56号, 334 A)である. タイプ間交雑種は莢の形成が早く, 莢乾物重割合が高かった. Valencia, 千葉43号, Tarapotoは莢の形成が遅かった. 生育初期, 個体群生長速度(CGR)は葉面積指数(LAI)と,生育後半では純同化率(NAR)と有意な正の相関を示した. NARは生育後半, 莢乾物増加速度(PGR)と高い正の相関があり, sink活性が同化能力に影響を及ぼしていた. NARとLAIの間に高い負の相関があり, 相互遮蔽によるNARの低下がうかがえた. 最適LAIは3.2から4.0であった. 単位LAI当たりの受光量はタチマサリ, 関東56号が大きく, 千葉43号で小さかった. Virginiaタイプは生育初期の葉面積展開が大きいが, 茎葉乾物重割合が大きく, Spanish, Valenciaタイプも茎葉乾物重割合が大きく乾物生産上有利ではなかったが, タイプ間交雑種は莢の形成が早いうえ莢乾物重割合も大きく, 受光効率も高く有利な特性を備えていた.
  • 礒田 昭弘, 吉村 登雄, 石川 敏雄, 野島 博, 高崎 康夫
    1994 年63 巻2 号 p. 298-304
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ダイズ群落内の詳細な光分布を簡易積算日射計フィルムを用いて調査した. 5品種(ツルコガネ, ナンブシロメ, エンレイ, タチナガハ, ミヤギシロメ)を用い, 35cmの正方形に播種し圃場条件で栽培し, 小葉の中央と端の2日間の受光量そして葉身を透過した光の量を測定した. ツルコガネを除く他の4品種は葉群が上層に集中していたが, ツルコガネの上層の葉面積はそれほど大きくなかった. 平均小葉面積はツルコガネ, ナンブシロメが群落上層部でも小さく, エンレイ, タチナガハ, ミヤギシロメの上層葉は大きかった. いずれの品種も受光量は小葉の端の方が中央より大きくなり, その差は小葉の小さいツルコガネ, ナンブシロメで大きかった. 葉身を透過した光は平均で約1 MJm-2 2 days-1で, 葉表面での受光量に対して13~27%であった. 群落内部への光の浸透は, 上層の小葉が小さく, 葉面積が上層に集中しない群落で有利であることがわかった.
  • 国分 牧衛, 島田 信二
    1994 年63 巻2 号 p. 305-312
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ダイズ個葉のみかけの光合成速度(AP)は, 晴天日には光強度が十分であるにもかかわらず日中低下することが知られているが, この現象がダイズの収量にどのように関係しているかは不明である. 本研究では, 収量性の異なるダイズ品種を圃場条件で3年間(1990年:9品種, 1991年10品種, 1992年10品種)栽培し, APの午前の値(APam, 10時頃に測定), 午後の値(APpm, 14時頃に測定), 日平均値([APam+APpm]/2)あるいは午後の低下程度(APdec, APpm/APam, %)を測定し, これらのパラメーターと生長速度および収量との関係を解析した. APam, APpm, 日平均値及びAPdecには, 年次や測定日による変動はあるものの, 有意な品種間差がみられ, それらの品種間順位は慨ね安定していた. APam, APpm, 日平均値及びAPdecのいずれのパラメーターも, 生長速度及び収量と明瞭な相関関係になかった. しかし, 各品種におけるAPdecと収量の年次間変動はよく対応していた. 本研究の結果は, 日中の光合成速度の低下を軽減することは, ダイズ品種の収量安定性に寄与することを示唆している.
  • 高橋 肇, 土橋 直之, 高久 俊宏, 中世古 公男
    1994 年63 巻2 号 p. 313-319
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    春播コムギ(品種ハルユタカ)の登熟機構に対する同化産物の不足の影響を解析することを目的として, コムギの登熟初期(開花2日前~開花7日後), 登熟前期(開花7日後~14日後)および登熟後期(開花14日後~21日後)にそれぞれ95%遮光布による遮光処理を行い, 子実および稈の可溶性糖分(WSC)と構造物質の乾物蓄積および転流の動向を調査した. 95%遮光処理は, 処理中の同化産物の生産をほぼ停止した. しかしながら, 子実乾物重は処理中においても対照区の50~60%の高い増加速度を維持し, 不足分の同化産物を稈のWSCの転流により補っていた. 登熟初期では, WSCは対照区で増加したものの(20 mg pl-1),初期処理区では減少し(-15 mg pl-1), 子実乾物重は対照区で19 mg pl-1の増加速度を示したのに対して, 初期遮光区では11 mg pl-1とそのおよそ50%の増加速度を維持した. 登熟前期でも, WSCは対照区で増加(12 mg pl-1), 前期遮光区で減少(-15 mgpl-1)し, 子実乾物重は対照区で38 mg pl-1の増加速度を示したのに対して, 前期遮光区で24 mg pl-1とそのおよそ60%の増加速度を維持した. また, 登熟後期では, WSCは対照区で-7 mg pl-1の速度で減少し, 後期遮光区ではその5倍の-33 mg pl-1で減少した. このため子実乾物重は対照区で55 mg pl-1の増加速度を示したのに対して後期遮光区では34 mg pl-1とおよそ60%の増加速度を維持した. 一方, 登熟初期では, 初期遮光区でも対照区と同様の稈長を示したが, 稈の構造物質重は遮光区で増加しなかった. これらの生理的機構から遮光処理により子実への分配が高まる場合と高まらない場合との違いについて論議した.
  • 内藤 整, 土屋 幹夫, 熊野 誠一
    1994 年63 巻2 号 p. 320-325
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    蒸散流濃度係数によって表されるイネのナトリウム排除機能と蒸散および根部の呼吸との関係を明らかにするため, 根部に通気する空気の酸素濃度, 培養液の温度およびpHを変え, 異なる温度条件下で100 mmol 1-1 NaCl濃度処理を行った. その結果, 蒸散速度が高いほど蒸散流ナトリウム濃度係数(TSCFNa+)は双曲線的に低下し, 分離排除の効率が高まることが再確認された. しかしながら, 根部の呼吸速度とTSCFNa+および茎葉部Na含有率の間には明確な関係は認められず, 根部の呼吸はNaの分離排除に直接関連しないものと考えられた. また, 培養液の温度およびpHを, 20℃と32℃, pH 4と7に変えた場合でも, 蒸散速度とTSCFNa+の関係には差異は認められなかった. さらに, TSCFNa+と蒸散流塩素濃度係数の間に正の直線関係が認められ, この排除機能が塩素イオンに対してもほぼ同様に働くことがわかった. これらの結果から, イネの根におけるNa+およびClの排除は非代謝的過程に基づくことが示唆され, また耐塩性の確保には, 塩分条件下でも蒸散速度を高く維持できることが重要と推察された.
  • 土屋 幹夫, 三宅 幸, 内藤 整
    1994 年63 巻2 号 p. 326-332
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    高NaCl濃度下において認められるイネの根のNa+排除機能のメカニズムを, 逆浸透を想定して検討するとともに, 耐塩性品種Kala-Ratal-24 (KR1)と感受性品種IR28の差異を検討した. この想定からは, 蒸散による負圧を駆動力としていることが推測されるため, 溶液を根に加圧する装置を用い, 一本の切断根を対象にNaCl溶液を加圧して得られる出液のNa+濃度を測定した. その結果, 切断面全体からの出液のNa+濃度は培地のNa+濃度に比べ最大でも60%の低下であったのに対し, 中心柱部分のみから得られた出液のNa+濃度は約85%の低下を示した. これらの結果から, 溶液が外皮および内皮を通過する際にNa+の排除が行われていることが窺われた. また, 溶液の物理的加圧によって排除機能が働いたことは, この機能が非代謝的な過程であることを示すとともに, 圧力を駆動力とした機能であり, 逆浸透に酷似した機能であることが示唆された. X線マイクロアナリシスの結果から, 感受性品種であるIR28の根で, KR1に比して, 内皮を横切るNa+の移動が, より起り難いことが明確になった. しかしながら, KR1では, 個体当たりの根数が多く, 長く太い根が多いこと, 横断面積に対する中心柱面積の割合が高く, 横断面積当たりの後生大導管数も多いことが認められ, これらの形態的特徴が高NaCl濃度条件下における蒸散速度の維持に貢献しているものと考えられた. そして, この特性の違いが, Na+排除の駆動力の確保の差異を通じて, 両品種の耐塩性程度の違いをもたらす理由の一つと考えられた.
  • 幸田 泰則, 高橋 淳, 喜久田 嘉郎
    1994 年63 巻2 号 p. 333-338
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    野生型と塊茎収量の高い都城在来型の2種のキクイモを用いて, キクイモの塊茎形成を制御する内生要因について検討した. 葉に含まれる塊茎形成促進物質を, バレイショ塊茎形成活性検定法を用いて追求した結果, ジャスモン酸(JA)が単離・同定された. 生育初期の都城在来型の葉中のJA含量は野生型のものよリ7倍程高く(4.0×10-6l mol・kg生重-1), 植物体の生育に伴って急激な減少を示した. これに対し, 水溶性分画に含まれるJA誘導体と見られる活性は生育と共に増加し, 地下部における塊茎形成開始時にやや遅れて最大となり以降は減少を示した. 野生型のJA類の葉中の含量はかなり低く推移したが, 全体としての消長はほぼ同様であった. この2種のキクイモの茎断片にJAを与えて培養したところ, JAは強い塊茎形成活性を示した. これらの結果はキクイモの塊茎形成はJA類によって制御されていることを示唆している. 葉で合成されたJAは水溶性の誘導体に変化した後, 地下部へと送られ塊茎形成を誘起するものと考えられる.
  • 和田 道宏, CARVALHO Luiz J.C.B., RODRIGUES Gustavo C., 石井 龍一
    1994 年63 巻2 号 p. 339-344
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ブラジルの半乾燥地帯であるセラードにおいて, ブラジル, メキシコ, 日本原産のコムギ, 19品種を非潅慨条件と潅慨条件下で裁培し, 個葉光合成速度と子実および乾物収量との関連性を調べた. 非潅慨粂件下ではブラジル品種が高い光合成速度を示し, メキシコ品種と日本品種がそれに続いていた. しかし, 潅慨条件下では光合成速度に品種群間差が見られなかった. また, 非潅慨条件下では光合成速度と水利用効率との間に高い正の相関関係が認められたが, 潅慨条件下では認められなかった. これらより, 非潅慨条件下ではブラジル品種は高い光合成速度と水利用効率を示し, 逆に, メキシコや日本の品種では光合成速度も水利用効率もブラジル品種より低いことが判った. また, 光合成速度と栽植密度の低い条件下での個体当り収量(一種の潜在的収量)との関係を調べたところ, 非潅慨条件下では両者の間に有意な正の相関関係が認められたが, 潅慨条件下では相関関係が認められなかった. これらのことから, 土壌が乾燥した条件下では, 光合成速度の品種間差は潜在的収量の品種間差に反映され, 光合成速度の改善が収量の改善に結び付く可能性が示された. しかし土壌水分が好適に保たれている場合には, 光合成速度の品種間差は収量の品種間差に関係しないと考えられた.
  • 今井 勝, 島辺 清志, 田中 健一, 川名 健雄
    1994 年63 巻2 号 p. 345-351
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    食用カンナは温・熱帯地域における生産力の高い作物の一つである. その高生産力の基礎として, 生産構造の個体発生に伴う変化を明らかにするために畦間1m, 株間0.5mとして4月下旬から11月中旬まで筑波大学の実験圃場で食用カンナを栽培した. その間, 個体群各層における光の分布を測定すると共に, 層別刈り取りを行って, 葉面積および植物体地上部の乾物の分布を調べた. 食用カンナの草高は9月中旬に最大値を示した後, 生育後期までほぼ同じ高さを保った. 葉面積指数は同時期までに10を越え, 11.2の最大値を示した後, 植物体の成熟に伴って漸減した. 群落の吸光係数は, 生育の初期に広葉型の1.34であったが, 生育の後期には0.4-0.5とイネ科型の値へと変化した. それは, 食用カンナが生育初期の葉面積指数が小さい時には太陽光を有効に利用するため, 水平葉を展開し, 個体発生に伴って草高と葉面積指数が大きくなると, 次第に直立的な葉を形成するためであった. また, 植物の生育に伴って発生する茎の位置および葉の方位角分布は, 葉群が光を最大限に受容するためのものと考えられた.
  • 鈴木 克己, 三宅 博, 谷口 武, 前田 英二
    1994 年63 巻2 号 p. 352-361
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    生長したイネの球状胚では, 開花3.5日後に腹側上部から子葉鞘の先端が生じ, 4日後には下部に小さな浅いくぼみを形成して, 茎頂分裂組織が確定された. この部分の表層細胞は, 表面を短辺とした矩形状の形態となった. これらの形態変化により, イネ胚は左右相称構造となった. 開花8日後の胚では, 茎頂分裂組織を子葉鞘と二枚の幼葉が囲み幼芽が形成された. また本報告では, 茎頂組織の腹側面からの発生を, イネの側芽形成および体細胞胚発生との関係から論じた.
  • Nisyawati , 三宅 博, 谷口 武
    1994 年63 巻2 号 p. 362-367
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ラッカセイ(Arachis hypogaea L.)品種Lokalを播種し, 10日後に幼苗の葉肉から活性のあるプロトプラストを高収量に分離した. プラトプラストの分離に使った酵素液で最良であったものの組成は以下のとうりである. 1% Cellulase YC, 2% Meicelase P-1, 0.15% Pectolyase Y-23及び0.5% Macerozyme R-10.プロトプラストを液体及びアガロース個体修正KM8培地で培養した. 培養後2日でプロ卜プラストは分裂した. 個体培地では分裂が継続し, 培養1月後に多くのコロニーを形成した. 最良の生存率及びコロニー形成は1.2%アガロースで同化した培地で得られた.
  • 山岸 和敏, 永谷 工, 深瀬 孝子, 三森 クリスチーナ, 伊勢島 エリザ美智子, 喜久田 嘉郎
    1994 年63 巻2 号 p. 368-369
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
  • 佐々木 宏
    1994 年63 巻2 号 p. 370-376
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
  • 岩田 忠寿
    1994 年63 巻2 号 p. 377-382
    発行日: 1994/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
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