エチレンは赤色光下で, 卜ウモロコシ芽生えの中茎の伸長を促進した. 最大伸長は, エチレンの1μl1
-1で得られた. 中茎の長さは, エチレン濃度が, 10, 100又は1,000μl1
-1まで増大してもまだ, エチレンを除去した気中のそれよりは長かった. エチレンは, 0.1μl1
-1より高い濃度で中茎の, 横方向への伸展を引き起こした. 二酸化炭素は, テストした1-4%の範囲内で同様に中茎の, 縦方向への伸長と, 横方向への伸展を引き起こした. 中茎の最大生長は, エチレンと二酸化炭素の共存下で得られた. 内生エチレン, あるいは二酸化炭素, 又はその両者の除去は, 伸長の低下をもたらした. 赤色光下の影響と対照的に, エチレンは暗黒下で中茎の生長を阻害し, 一方, ニ酸化炭素は, エチレンのこの効果を抑制した. このように, エチレンと二酸化炭素は, 赤色光下では協同的に働き, 暗黒下では拮抗的に働いた.
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