本論文では，アルミニウムろう付工程において，適正な加熱条件を求める手法として，ろうの溶融により形成されるフィレットの形状を予測する熱流体解析モデルを検討した。ろう材の溶融過程における物性変化の実測は難しく，これまで溶融したろう材の物性を用いた定常解析モデルが主流であった。しかし，加熱条件によるフィレットの形状の予測には，非定常解析が有効であることから，温度と見かけ粘度の相関を実測データと解析結果の比較に基づいて導出し，これを反映した非定常解析モデルを構築した。実機評価と同じ温度プロファイルを用いて解析した結果，昇温に伴うフィレットの成長過程を良好に再現できたことを確認した。

プリント配線板上の銅箔パターンの許容電流を超え，銅箔パターンを加熱する異常な電流が発生した場合に，電流を遮断する方法として銅箔パターンの溶断がある。銅箔パターンを溶断する場合，銅箔パターンの加熱により絶縁体が長時間加熱され絶縁低下を起こす事があり，プリント配線板上の配線の溶断特性を把握することが必要である。

本研究では電気製品の安全な設計の為に，実験的にモデルパラメータを求めた繰り返し演算不要の，プリント配線板の銅箔パターン溶断特性の簡易見積りモデルを提案する。

This study developed a wearable salt concentration sensor for real-time monitoring of sweat salt concentration. Combined with a perspiration measurement device, it estimates total-body salt loss. Using the whole-body sweat collection and replacement method, a high correlation (r = 0.96) was shown between the sensor and an ion chromatography analysis. Additionally, a correlation (r = 0.88) was found between the estimated total salt loss measured by the sensor and perspiration measurement device, and that calculated from ion chromatography and weight loss. These devices enable accurate real-time estimation of total-body salt loss through sweat concentration and sweat rate.