冷水病菌を特異的に検出する in situ ハイブリダイゼーション法を開発し, 実験感染および自然感染アユについて諸器官のパラフィン切片標本を検査した。実験感染アユでは, 体躯筋肉の注射部位や縫い針の穿刺部位に多数の菌が観察されたが, 無傷部位には認められなかった。さらに, 鰓, 心臓, 腎臓, 脾臓にも菌が観察された。自然感染アユでは, 筋肉に顕著に菌が認められ, 上記臓器に加えて肝臓, 膵臓, 胃, 幽門垂, 腸でも検出されるものがあった。しかし, 脳には菌が認められなかった。
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