魚病研究
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29 巻 , 2 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
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  • R.S. Chern, C.B. Chao
    29 巻 (1994) 2 号 p. 61-71
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     数種の養殖テラピアに大量斃死が発生し, それらから0.86±0.32×0.61±0.24μm のグラム陰性, TO2 およびEPC 細胞で増殖し, 人工培地では増殖しないリケッチア株の微生物が検出された. 感染魚はヘマトクリット値が低下し, 瀕死魚では臓器の至るところに顕著な白色の肉芽腫の形成, 脾臓の肥大が観察された. 実験感染は成立し, 低水温(15℃)における死亡率が高かった. オキシテトラサイクリンの経口投与によって本病の防除が可能であった.
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  • Hong-Kyu Min, 畑井 喜司雄, Suk Bai
    29 巻 (1994) 2 号 p. 73-77
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     Saprolegnia parasitica の菌糸の発育, 遊走子の産生量および休眠胞子からの発芽に及ぼすキトサンの影響について実験した. 発芽は 0.06% の濃度で完全に抑制され, 菌糸の発育は 0.05% の濃度で阻止された. 遊走子のうからの遊走子の産生もまた 0.05% の濃度で阻止された. キトサンにに曝された菌糸は著しく縮み, 収縮した.
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  • Jesus Lamas, Ysabel Santos, David Bruno, Alicia E. Toranzo, Ramon Anad ...
    29 巻 (1994) 2 号 p. 79-89
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     V. anguillarum とその菌体外生産物をニジマス腹腔内に接種し, 血液学的ならびに病理学的に比較検討した. 両群ともに赤血球数, ヘマトクリット値, ヘモグロビン量は減少し, 赤血球沈降速度は促進した. 光顕および電顕観察による病理変化も両群は類似し, 肝細胞の変性と壊死, 糸球体毛細血管の拡張, 尿細管上皮細胞の混濁腫脹と硝子滴変性, 鰓の浮腫, 腸管粘膜の剥離などが観察された. これらの結果から菌体外生産物は V. anguillarum の病原性に重要な役割を担っていると考えられた.
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  • 田中 真, 岡本 信明, 鈴木 基生, 五十嵐 保正, 高橋 清孝, J.S. Rohovec
    29 巻 (1994) 2 号 p. 91-94
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     EIBS 自然発病淡水飼育ギンザケを用いて, 10℃から16℃への昇温飼育による治療試験を行った. 10℃で40日間飼育した対照郡が累積で57%斃死したのに対し, 16℃で23日間昇温飼育した郡では10%の斃死にとどまった. 7日間の16℃昇温でも斃死抑制効果が認められたが, 昇温飼育期間が長いほどその効果は大きかった. 昇温飼育により生残した魚を EIBS に人口感染させたところ, これらの魚では EIBS 再感染に対し抵抗力を持つことが判明した.
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  • 畑井 喜司雄, 中村 和代, 羅 盛安, 湯浅 啓, 和田 新平
    29 巻 (1994) 2 号 p. 95-99
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     下等菌に起因する疾病がドワーフグラミーに発生した. 病魚の多くは腹部膨満を呈したが, 腹水の貯留は認められなかった. 筋肉および内臓諸器官の圧扁標本中に無隔で分枝した菌糸が存在した. 病理組織学的に内臓諸器官および筋肉内に菌に起因する肉芽腫が多数観察された. 病魚からの菌の分離は困難なことが多いが, これは体内では菌がすでに死滅していることが多いためと推察された. 分離菌はすべて Aphanomyces sp. に同定された. 本菌の各種性状はアユの真菌性肉芽腫症原因菌, A. piscicida に類似したが, 若干の差異も見られた.
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  • 若林 久嗣, 遠山 峰司, 飯田 貴次
    29 巻 (1994) 2 号 p. 101-104
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     C. psychrophila に対する家兎抗血清を宮城県のギンザケ由来株 FPC828 と徳島県のアユ由来株 FPC840 を用いて作製し, マイクロタイター法により供試菌株との凝集反応を行った. 吸収試験の結果, 共通抗原のほかに特異抗原の存在が認められたので, 各地から収集した菌株の加熱菌体(105℃, 30分)について血清型を調べた. 日本のギンザケ由来菌株と米国のギンザケ由来菌株は同じ血清型(O-1)であり, アユ由来菌株およびニジマス由来菌株はそれとは別の血清型(O-2)であることがわかった.
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  • J.-F. Bernardet, B. Kerouault, C. Michel
    29 巻 (1994) 2 号 p. 105-111
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     フランス沿岸の養殖シーバスに皮膚の潰瘍を特徴とする疾病が流行し, 病魚から Flexibacter maritimus と思われる細菌が分離された. 分離菌株9株と標準株 NCIMB2154T を含む参照菌株8株とについて, DNA 塩基組成, DNA-DNA ハイブリダイゼーション法により相同性, API ZYM 法により酵素活性, SDS-PAGE により全細胞蛋白, ガスクロマトグラフィーにより脂肪酸を調べた結果, 供試菌株は非常に均質であることがわかった. なお, フランスで F. maritimus が分離・同定されたのは, これが最初である.
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  • 小林 秀樹, 両角 徹雄, 浅輪 珠恵, 三宅 正仁, 三谷 賢治, 伊東 伸宣, 反町 稔
    29 巻 (1994) 2 号 p. 113-120
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     選択鑑別培地およびマイクロフ.レートDNA-DNA相同性試験法を用いたVibrio anguillarumの迅速同定法を確立した。病魚からのV. anguillarumの分離は, 試作した選択鑑別培地 (V-1培地) で実施した。V. anguillarumはV-1培地上で25℃, 24時間以内に小型で黄色のコロニーを形成し, 白糖非分解性のVibrio属細菌と鑑別された。養殖マダイおよびブリ病魚からV-1培地で分離され, 一次鑑別試験でVibrio属菌と同定された50株のVibrio属菌のうち6株がマイクロプレートハイブリダイゼーションによるDNA-DNA相同性試験によりV. anguillarumと同定された。今回の野外試験で, 病魚からの菌分離から同定にいたる全ての過程は4日間で実施可能であることが判明した。
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  • 高橋 幸則, 伊丹 利明, 近藤 昌和, 前田 稔, 藤井 玲子, 友永 進, Kidchakan Supamattaya, Sitdhi ...
    29 巻 (1994) 2 号 p. 121-125
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1993年春から, 日本各地の養殖クルマエビが甲皮の白斑形成, リンパ様器官の肥大あるいは萎縮などの症状を伴なって斃死した. 斃死エビのリンパ様器官から調製した無菌ろ液を健康なクルマエビに接種したところ, 自然感染エビと同様の症状を呈して斃死した. 自然感染および人為感染によって斃死したエビのリンパ様器官から, エンベロープを持ち, 長さが 275nm で径が 83nm の桿状のウイルス粒子が発見されたことから, 本疾病はこの桿状のウイルスに起因するものであることが判明した.
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  • 熊谷 明, 高橋 清孝, 福田 穎穂
    29 巻 (1994) 2 号 p. 127-134
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1988年冬季以来, 海面養殖のギンザケ(魚体重約100~1,000)において, 体表の潰瘍と肝臓の白斑, 及び消化管の発赤を主症状とし, 大量斃死を伴う疾病が毎年10カ所以上の養魚場で発生している. これら瀕死魚からヘルペスウイルスが分離された. 電顕観察, 中和試験等の結果から, このウイルスは salmonid herpesvirus type 2 に同定された. 本ウイルス以外, 自然発病魚から本病に関連のある病原体は検出できず, また, 稚魚を用いた感染実験で疾病の再現が可能であったため, 本ウイルスが本病の原因であると判断された.
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  • 中野 平二, 河邉 博, 梅沢 敏, 桃山 和夫, 平岡 三登里, 井上 潔, 大迫 典久
    29 巻 (1994) 2 号 p. 135-139
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1. 1993年に西日本で発生した養殖クルマエビの大量死に関連してクルマエビ養殖を行っている17県を対象に, その発生状況を調べるとともに, 病エビを用いて感染実験を行った。2. 大量死の発生は中国産種苗の導入と密接に関連していた。3. 死亡率は発生例の約8割が80%以上であり, 死亡エビのサイズは0.01g~22.5gと範囲は広かった。4. 大量死の原因と考えられるような細菌, 真菌, 寄生虫は検出できなかった。5. 自然発症及び実験感染クルマエビの磨砕濾液の筋肉内注射によりクルマエビは容易に死亡し, 死亡エビは自然発症個体と同様の症状を呈した。6. 以上の結果より, 今回の大量死の原因としては濾過性病原体が強く疑われ, それは中国産クルマエビとともに日本に持ち込まれたものと推定された。
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  • 桃山 和夫, 平岡 三登里, 中野 平二, 河邉 博, 井上 潔, 大迫 典久
    29 巻 (1994) 2 号 p. 141-148
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1. 1993年に西日本で発生した養殖クルマエビの大量死に関連して, 自然発症個体, 実験感染個体および輸入直後の採材個体について病理組織観察を行った。2. 自然発症および実験感染個体の間で症状に差は認められず, 両者は同一の疾病であると判断された。3. 病エビの肉眼的主な異常な体色の赤変ないし褪色と外骨格における大きさ数mm以下の白点の形成であった。4. 白点は基本的には外骨格標本の薄い透明層とその直下の外骨格内のやや厚い不透明層とから構成されていた。5. 本疾病の病理組織像は皮下組織をはじめ, 中・外胚葉起源の様々な組織における種々の細胞の核の肥大と無構造化を伴う細胞の変性によって特徴づけられた。6. 本疾病はクルマエビ属エビ類の新しい疾病であると考えられ, その原因としては濾過性病原体が疑われた。7. 中国から輸入翌日に採材されたクルマエビに本疾病の特徴的病理組織像が明瞭に観察され注目された。
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  • 井上 潔, 三輪 理, 大迫 典久, 中野 平二, 木村 武志, 桃山 和夫, 平岡 三登里
    29 巻 (1994) 2 号 p. 149-158
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     養殖クルマエビの大量死の原因を解明するため, 自然発症および実験感染個体のリンパ様器官および胃について電顕観察を行った。その結果, 自然発症および実験感染個体いずれにも同じウイルスが観察された。ウイルスのビリオン (直径130±9nm) は, やや楕円形を呈する桿状のヌクレオカプシッドと核内でde novoに形成される3層構造のエンベロープからなり, ヌクレオカプシッドの大きさは直径が約84±6nm, 長さ約226±29nmであった。本ウイルスは封入体を形成せず, 核内で増殖することからDNAウイルスと考えられ, ビリオンの形態や大きさからバキュロウイルス科あるいはポリドナウイルス科に属すると推測される。また, ビリオンの形態やサイズ, 封入体形成の有無, 標的器官, ビリオンの成熟様式などの面で本ウイルスと完全に一致する既報のクルマエビ類の病原ウイルスは無く, 本ウイルスは新しい病原ウイルスと考えられた。
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