魚病研究
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5 巻, 2 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 実験的感染症に対する有効性
    高瀬 善行, 河野 薫, 清水 当尚
    1971 年 5 巻 2 号 p. 77-80
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
    Bathing effects of nifurpirinol on the intramuscular infection with Aeromonas liquefaciens in goldfish, carp and metynnis and on artificially injured skin and fins in metynnis were investigated.
    On the aeromonas infection nifurpirinol was effective by bathing at 1 ppm for 510 minutes or at 0.025ppm for seven consecutive days.
    After injuring the mortality of the fish treated with nifurpirinol by bathing at 0.05 ppm for twenty consecutive days was less than that of untreated control.
  • Ichthyophthiriusによる白点病に対する有効性
    高瀬 善行, 河野 薫, 清水 当尚
    1971 年 5 巻 2 号 p. 81-84
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
    Bathing effect of nifurpirinol on Ichthyophthiriasis in goldfish, pangasius, kissing gourami, blue gourami, clown loach, black molly and guppy was investigated.
    By short time bathing(510 minutes)nifurpirinol was effective at 12ppm.
    By the bathing for seven consecutive days the drug was also effective at concentrations of 0.050.2ppm.
    White spots in the treated fish disappeared on 7 days after treatment.
  • 木村 郁夫, 三宅 恭司, 伊藤 洋平
    1971 年 5 巻 2 号 p. 85-99
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     1) 1966年6月より10月にかけて,三河湾で計1193匹の皮膚に乳頭踵様増殖の認められたマハゼを蒐集し,その発生率,肉眼的,組織学的,並びに,超徴形態学的な所見と,感染実験の結果について報告した。2) この疾患の組織発生,および,その性格について考察し,発生原因として想定しうる諸要因について論究した。
  • 菌の分離・培養と感染実験
    畑井 喜司雄, 保科 利一
    1971 年 5 巻 2 号 p. 100-106
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     1. 1967~1969年の間,ウナギ,コイ,ニジマスのカラムナリス罹病魚36個体からChondrococcus columnaris 45菌株を分離した。2. それら菌株の大部分は鰓から分離されたが一部は体表,内臓(腎臓,肝臓,心臓)からも分離された。3. 寒天平板上におけるC.columnarisの臓器からの分離状況,臓器の塗抹標本,および組織切片の観察結果から本菌は血液により臓器へ運搬されることはあってもそこで病変を起こす程増殖することはないと考えられた。4. ウナギから分離した4株,コイ,ニジマスから分離した各1株,計6株を選択し,ドジョウによる感染実験を行なった結果約1ケ年間継代した2菌株では感染せしめ得なかったが分離後1ヵ月以内に供試した4株では感染は成立し,致死魚から接種菌が回収された。
  • 毒性と体内分布
    石井 俊雄, 松丸 豊, 森岡 保, 金井 計雄
    1971 年 5 巻 2 号 p. 107-111
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     ニトロフラソ誘導体nifurprazine(HB-115)のウナギに対する経口毒性,薬浴毒性及び薬浴体内濃度を調べた。1. ウナギにHB-115・HClを267mg/kgの割合で強制経口投与した時も52.2mg/kg/日で7日間経口投与した時も何ら毒性は認められなかった。2. シラスウナギをHB-115・HCl溶液に15℃,30分薬浴した時,100ppmまで何ら毒性は認められなかった。15℃,48時間薬浴時のTLmは日本産シラスウナギで5.5ppm,フラソス産シラスウナギで6.1ppmであった。3. HB-115・HClとして40ppmの溶液に,25℃で30分間薬浴を行ない,薬浴後15分より時間をおってウナギ体内濃度を測定した。血漿及び表皮では薬浴後15分で,それぞれ1.4mcg/ml及び1.5mcg/gと最高濃度を示し,以後時間の経過とともに減少して,8時間目以後は殆んど検出されなくなった。HB-115・HClとして2ppmの溶液に,25℃で24時間薬浴した直後においては,血漿及び表皮中に検出され,その濃度の平均値はそれぞれ0.07mcg/ml及び0.37mcg/gであった。肝臓,腎臓及び筋肉においてはHB-115・HClは全く検出されなかった。
  • 松島 又十郎, 松原 壮六郎, 阿井 敬雄, 井上 進一
    1971 年 5 巻 2 号 p. 112-115
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
     最近魚病治療剤として数種類のサルファ剤が多用されているが,その作用の中で魚に対する毒性については水産薬として製造許可された2,3のサルファ剤を除いてはほとんど明らかにされていない状態と言える。特にハマチに関しては治療効果はともかく毒性については検討されないまま使用され,昭和44年の静岡県および三重県におけるスルフイソミジンによる骨折事故の発生などをみるに至ったと言える。このハマチでの骨折をともなう副作用については窪田らが本誌にスルフイソミジンについて報告しているが,著者らは今回スルフイソミジンおよびスルファモノメトキシン大量投与時の骨折発生の有無と,その時の組織内濃度について検討したので報告する。
  • 病原菌の集落形成
    窪田 三朗, 鎌田 淡紅郎
    1971 年 5 巻 2 号 p. 116-119
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     1) アマゴの〓瘡について臓器内の菌集落を中心に病理組織学的観察を試みた。2) 重症魚では腎臓・脾臓・心臓などに肉眼的に菌集落が観察されることもある。3) 菌集落の形成は主として体液の流れに乗った菌に由来し,間質に定着後はそこで集落を形成する。4) 集落を構成している病原菌も比較的分散しやすい。5) 集落は周囲の実質組織に対して影響力が小さく,魚に対する病原菌の致死作用も弱い。6) 菌集落は呑喰細胞の集中を招くが,結節を作らない。7) 臓器に見られた退行性病変は個体差が大きく一様性が少ない。
  • 竹内 昌昭, 真貝 弘司, 鈴木 陽子
    1971 年 5 巻 2 号 p. 120-124
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
     市販養鰻用配合飼料のE含量を,1969年5月と1970年11月の2回,フト用32点(17社の製品),稚魚用6点(6社の製品)について調査してつぎのことを明らかにした。1) 調査した飼料に含まれていたEの大部分がα-トコフェロールであった。2) E含量は銘柄によって4~5倍の開きがあった。3) 飼料100g当りのE含量は,1969年5月に入手したフト用飼料では5.54±1.97mg(17点平均),1970年11月のものでは,フト用8.11±2.79mg(15点平均),稚魚用7.49±2.21mg(6点平均)であった。4) 1970年11月に入手した飼料は前年5月のものにくらべ,Eが強化されているものと考えられた。
  • 四竈 安正
    1971 年 5 巻 2 号 p. 125
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
  • 特に水産食品について
    小島 康平
    1971 年 5 巻 2 号 p. 126-130
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
  • 江草 周三, 若林 久嗣, 若林 桂子, 畑井 喜司雄
    1971 年 5 巻 2 号 p. 131-142
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
  • 笠原 正五郎
    1971 年 5 巻 2 号 p. 143-146
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
  • 鎌田 淡紅郎
    1971 年 5 巻 2 号 p. 147-153
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1.採卵後のニジマス雌親魚の斃死原因を明らかにするため次のことをおこなった。(1) 過去の事業飼育の資料から,採卵した雌親魚(2年と3年)および2年の雄と生殖腺の発達しなかったいわゆる銀系ニジマスについてそれぞれの斃死率を比較すること。(2) 昭和45年4月~8月の間数回にわたって,斃死魚と衰弱した魚約100尾の肉眼的観察。(3) それらの魚のうち死後変化の認められないものを4回にわたって合計35尾の臓器を固定し,パラフィン切片による顕微鏡的観察。2. 雄および生殖腺の成熟しない2年魚の年間斃死率はおよそ5%,採卵した2年魚では25~40%,3年魚では40~60%で,その差は直接採卵操作の影響によるものと考えられ,年令が高くなる程斃死率が高くなる。3. 採卵した雌ではいずれも滲出液が腹腔内に貯溜し,各臓器は厚い漿膜に覆われて癒着し,臓器もいろいろな病変をおこしている。この漿膜は顕微鏡的観察で慢性増殖性肉芽性炎の組織像を示している。4. 採卵操作による血管や臓器の損傷,それに引続いておこる炎症が慢性に経過し,年間20~30%の斃死をおこしている。5. 採卵後の雌親魚の斃死を減少させるには,できるだけ血管や臓器に損傷を与えないように採卵しなければならない。一般におこなわれている採卵後の親魚にビタミンの大量投与は,斃死を減少させる直接の効果を期待しておこなわれているとすれば疑問がもたれる。
  • 森川 進
    1971 年 5 巻 2 号 p. 154
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
  • 窪田 三朗, 鎌田 淡紅郎
    1971 年 5 巻 2 号 p. 155
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
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