浸漬時間の延長がワクチンの効果に及ぼす影響を調べた。マス用ビブリオ病ワクチンを100, 1,000, 10,000倍に希釈し, ニジマス(平均体重1.2g)を3分間又は24時間浸漬して免疫し, 2週間, 2, 4, 6ケ月後に Vibrio ordalii で攻撃して有効性を評価した。その結果, 全試験区で24時間浸漬群は3分間浸漬群より死亡率が低かった。また, 100および1,000倍希釈ワクチンを24時間浸漬方で投与した場合, 免疫6ケ月後でも高い有効性が認められた。これらの結果より, 長時間浸漬はワクチンの有効性を高めると考えられた。
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