ヒラメに対し, Edwardsiella tarda のホルマリン死菌を用いて, 注射免疫, 浸漬免疫, および経口免疫を施し, 注射, 浸漬もしくは経口攻撃を行った。注射免疫および経口免疫区では血清抗体価の上昇とある程度の死亡の遅れが認められたが, いずれの場合も免疫の効果は低かった。浸漬免疫区では抗体価の上昇はなく, 防御能の強化もほとんど認められなかった。E. tarda の菌体外産物および菌体成分にヒラメに対する致死毒性が認められたため, これらの粗毒素を用いて注射免疫を行ったが, ホルマリン死菌と同様防御効果は認められなかった。
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