魚病研究
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19 巻 , 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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  • 岡本 信明, 谷口 則彦, 妹尾 良雄, 佐野 徳夫
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 1-4
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     日本のLPNウイルス分離株の大部分を占めるIPNV Buhl, Idaho株を用いて,ニジマス稚魚の魚体内ウイルス量の変化と疾病経過との関係を感染実験(水温9.1~14.0℃)により明らかにした。この実験では,IPNの潜伏期は4日であり,発病はウイルス浸漬接種5日後に,そして最初のへい死魚は6日後に観察された。IPNウイルスを接種されたニジマス稚魚の魚体内ウイルス量は,潜伏期間中では≦104.1TCID50/g魚体重の低レベルであり,その後,魚体内ウイルス量が105.1TCID50/g魚体重になると発症が認められるようになった。稚魚のへい死は≧105.1TCID50/g魚体重ではじまり,その後のへい死率は≧105.1TCID50/g魚体重を示す個体数の増加とともに上昇した。
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  • Tran The DO, 梶原 武
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 5-15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     兵庫県姫路港内で採集されたムラサキイガイ(Mytilus edulis galloprovincialis LAMARCK)の外套膜に寄生する橈脚類の新種,Anthessius graciliunguis n.sp.(Copepoda:Myicolidae)を記載した。本新種は第2触角末節先端に細長い4本の鉤爪を有することから,Anthessius属の他の34種と容易に区別される。また,姫路港および愛媛県浴岸のムラサキイガイより本種では初めて見いだされたModiolicola bifidus TANAKAについて,その形態を詳しく観察し再記載した。これより,日本産ムラサキイガイの寄生性橈脚類のうちPoecilostomatoida目で記載されたものは5種類となった。
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  • 畑井 喜司雄, 高橋 誓, 江草 周三
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 17-23
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1. 養殖アユに真菌性肉芽腫症原因菌,Aphanomyces piscicida SA 7610を人為感染させた後,感染魚の血液性状の変動を経時的に測定し,対照魚のそれと比較した。2. 感染部位は1週間後に発赤が生じ,3週間後には潰瘍化を呈する個体も出現し,重篤な症状を発現してへい死した。感染魚は腎臓および脾臓が有意に腫大したが,肝臓には変化がみられなかった。3. 感染早期の血液変化の特徴はTChの減少およびGPTの顕著な増加であった。3週間後に感染魚と対照魚間で有意差のみられた項目は検討した16性状中,赤血球数,Hb, TCh, Alb, GPT, GOT, LAP, Al-P, Bil,TTTの10項目であった。4. 自然発症池から採捕したアユは無症魚および有症魚とに分け,前者はさらに患部形成位置により3群に類別し,健康魚の血液性状と比較した。5. 検査した10項目中,有症魚と無症魚間の有意差はHb, TCh, Bil, LDH, Al-P, LAP, GOT, GPTでみられ,TP, BUNではみられなかった。また無症魚と健康魚間の有意差はBil, LDH, Al-Pでみられた。
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  • 木村 喬久, 吉水 守, 安田 広光
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 25-33
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     特異抗体感作staphylococciを用いたcoagglutination testによる感染細胞培養液および病魚内臓抽出液中に存在するIPNウイルス抗原の検出法について,特に本法のIPN迅速診断への応用を目的に検討を行ない次の如き結果を得た。抗IPNV(Buhl)血清感作staphylococciはIPNV(Buhl)と反応陽性を, IHNVやOMVとは陰性を示し,この反応の特異性はブロッキングテストにより確かめられた。血清タイプの異なるIPNV株間での交叉凝集試験では,抗IPNV VR299血清感作staphylococciは北米および我国分離株(VR299 type)とのみ反応陽性を示し,Ab, Sp株を含むヨーロッパ株との反応は陰性であった。一方抗IPNV Ab, Sp血清感作staphylococciはVR299 type株と弱い交叉凝集反応を示したが,その凝集パターンはAb, Sp株のそれとは明らかに異なり,本法によりこれらの迅速・簡易血清型別が可能であった。ニジマス(Salmo gairdneri),ギンマス(Oncorhynchus kisutch)およびアマゴ(Oncorhynchus rhodurus)IPN病魚の内臓抽出液を抗原としたcoagglutination testでは,比較的高希釈(×24)試料においても90分間の反応で陽性結果を得,IPNの迅速な診断が可能となった。本法は特殊な実験器具を全く必要とせず,最終結果を得るまでにわずか2時間程を要するのみであることから,現場におけるIPNの迅速かつ簡易な診断法であると考える。
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  • 藤原 善三, 加納 照正, 福井 晴朗
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 35-43
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1. ブリ,ウナギ由来の魚病菌に対する3SI/TMPのin vitro抗菌力をしらべた。Streptococcus sp.をのぞく4種の供試株に高い感受性を示した。2. A.hydrophilaあるいはE. tarda実験感染ウナギ,およびV.anguillarumあるいはP.piscicida実験感染ブリに,3SI/TMPを経口投薬し,その効果をしらべた。3SI/TMP(5:1)を感染と同時に10~50mg/kg.b.w.投薬した場合,いずれも水産薬として汎用されている抗生物質と同等もしくはそれ以上のすぐれた効果を示した。3. 3SI/TMPを1回経口投薬したブリの組織内3SIとTMP濃度を経時的に測定した。3SIは血液と腎臓に,TMPは腎臓に高濃度に移行していた。各臓器の最高濃度は腎臓のTMPが投薬後12~18時間にみられたのをのぞけば,3SIおよびTMPとも3~6時間に認められた。4, 3SI/TMP50mg/kg b.w.を7日間投薬したブリの組織内TMPの残留をしらべた。血液,筋肉,肝臓に比較して腎臓,脾臓における残留は長期的で特に腎臓では1ヵ月後でも0.1ppm以上の検出が確認された。この傾向はウナギの腎臓でも同様であった。
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  • 宮下 敏夫
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 45-50
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1980年から1981年にかけて大阪府, 愛知県および奈良県下の養殖ティラピアに慢性的へい死を伴う流行病が発生した。病魚の症状には2つのタイプがみられ, 1つは脾臓に結節様菌集落の形成と鰾の膿瘍を, 他方は生殖腺特に卵巣の発赤を特徴としていた。両タイプの病魚から復元性のある異なった細菌が分離され分類学的検索の結果, 前者からの分離菌はPs.fluorescesに後者からのものはE.tardaに同定された。また病原性発現に及ぼす水温の影響を調べ両感染症の流行期について検討した。
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  • 安永 統男, 安元 進, 平川 榮一, 塚原 淳一郎
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 51-55
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1983年6月から7月にかけ, 壱岐の南西方向の海域一体でウマヅラハギ(Navodan modestus)の大量へい死が発生した。へい死魚は体長9cm前後の小型魚に限られ, 特徴的症状はみられなかった。へい死魚は14尾について細菌学的検査を行ったところ, 全検体魚の腎臓からP.piscicidaが純培養状に分離された。病原性試験では, 復原性(ウマヅラハギ供試)と腎臓等における白点形成(ブリ供試)が認められた。これらの結果, 今回のへい死例は本菌種に起因するものと判断された。
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  • 長澤 和也
    19 巻 (1984 - 1985) 1 号 p. 57-63
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     サンマに寄生する次の甲殻類5種の分類・形態・地理的分布・寄生状況・病害性に関する知見を整理し, 紹介した。 寄生性橈脚類 サンマウオジラミCaligeus macalovi サンマヒジキムシPennella sp. タヅエラジラミ(新称)Bomolochus bellones ムロアジエラジラミ(新称)Bomolochus decapteri 寄生性等脚類 サヨリヤドリムシIrona melanosticta
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