日本救急医学会雑誌
Online ISSN : 1883-3772
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16 巻 , 1 号
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  • 小山 徹, 上條 剛志, 高田 充規子, 清野 繁宏, 鹿野 晃, 日下部 賢治, 岩下 具美
    2005 年 16 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2005/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    目的:めまいを訴えて救急外来を受診する患者について,危険な責任病変に対する診断の的確性に関して検討する。方法:2002年4月1日より2004年3月31日までの2年間で,相澤病院の救急外来受診患者数は37,823人であった。そのうち,めまいに関連する病名を中心に約4,000人の電子カルテの記載を調べ対象症例を抽出した。結果:695人のめまい患者がのべ809回救急外来を受診した。この695人の患者の初回受診時において,受診後および入院後に危険な責任病変が診断できたものは42例(6.0%)あった。内訳は,脳梗塞4例,小脳脳幹梗塞15例,小脳脳幹出血7例,徐脈性不整脈6例,頻脈性不整脈3例,解離性大動脈瘤1例,ヘモグロビン値7以下の貧血3例,肝性脳症1例だった。性別(男性),年齢(70歳以上)は危険な責任病変を診断する上で有意な因子であった。危険な責任病変が診断できた42例のうち,もし心電図,血液検査,胸部X線写真をまず先に行った場合,30例(695人のめまい患者の4.3%)において危険な責任病変が診断できないものと推測された。引き続き頭部CTを施行すると21例(3.0%)において危険な責任病変が診断できないものと推測された。さらに拡散強調画像を含む頭部MRIを施行しても,入院後に小脳脳幹梗塞や徐脈性不整脈の所見が明らかになることもあり,5例(0.7%)において危険な責任病変が診断できないものと推測された。結語:注意深い既往歴の聴取と身体的・神経学的所見を得ることにより,多くの場合めまいの危険な責任病変を診断できると思われる。しかし,緊急で拡散強調画像を含む頭部MRIなどの諸検査を行っても,めまい患者のうち0.7%において危険な責任病変を診断できないものと推測された。
  • 高橋 毅, 宮内 大介, 大礒 洋, 原田 正公, 橋本 聡, 吉岡 明子, 小堀 祥三
    2005 年 16 巻 1 号 p. 9-12
    発行日: 2005/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    目的:来院時心肺停止(CPA)状態で搬送され剖検を行うことができた急性心筋梗塞(AMI)患者36名の冠動脈所見を調査し,突然死と冠動脈所見の関係について検討した。方法:平成9年1月から12年12月までの4年間に当院救命救急センターヘ搬送されたCPA患者で剖検を行い急性心筋梗塞と診断し得た36例について,(1)責任冠動脈,(2)冠動脈病変の数,(3)三大死因(心不全,不整脈,心破裂)別の特徴につき検討を行った。結果:(1) LMT3例(再梗塞2例),LAD11例(再4), LCx11例(再5), RCA11例(再6) (2) LMT病変8例,1枝15例,2枝4例,3枝13例(3)心不全19例(再梗塞63%,p<0.05),不整脈10例(RCA6例,p<0.05),心破裂7例(LAD5例,p<0.05.初回梗塞85%,p<0.05)。総括:原因冠動脈としてはLAD, LCx, RCAともに平均して3割であり,また1枝病変が42%を占め,LMT病変や多枝病変がCPAOAの危険性が高いという知見は得られなかった。死因は心不全死が最多で再梗塞例が有意に多く(64%)ポンプ失調を来した結果と考えられた。不整脈死は刺激伝導型に最も影響を与えるRCAが60%と有意に高かった。心破裂は初回梗塞例が85%, LADが71%と有意に高く,周囲組織のサポートとの関係が示唆された。
  • 井手 路子, 田口 芳雄, 大島 幸亮, 榊原 陽太郎, 内田 一好, 千葉 俊明
    2005 年 16 巻 1 号 p. 13-17
    発行日: 2005/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    症例は38歳の男性。鼻出血にて当院救命センターに搬送された。傘で刺されて大量の鼻出血が持続していた。傘の先端は,左の鼻孔より挿入されたようであった。左の全眼筋麻痺と循環血液量減少性ショックであった。救急蘇生をすると突然,大量の拍動性の鼻出血をきたした。CT画像では,硬膜内に異常はみられなかったが,蝶形骨洞壁の左後外側の一部が欠損し,骨片が蝶形骨洞壁に接する左内頸動脈管内に突出していた。脳血管撮影では左内頸動脈は内頸動脈海綿静脈洞瘻のような不完全閉塞であり,左内頸動脈のcavernous portion遠位部の血流は認めなかった。左半球の血流は前交通動脈が十分発達しており保たれているようにみえた。左内頸動脈のトラッピングを後交通動脈の近位部で内頸動脈分岐部の遠位部で行い,鼻出血は完全に停止した。経過良好で受傷6か月後,以前の生活に戻った。このとき眼球異常も完全消失した。本症例は,救急診療において再鼻出血を伴う内頸動脈損傷の治療は注目すべきと思われ,内頸動脈損傷の治療について考察する。
  • 山口 康一, 寺島 慶明, 山本 均美, 山岸 優雅, 下重 晋也, 橋本 章, 吉田 俊人
    2005 年 16 巻 1 号 p. 18-22
    発行日: 2005/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    症例は47歳の男性。来院時は意識清明,血圧102/74mmHg,心拍数は73/min・整。心雑音は聴取せず,両下肺野に軽度湿性ラ音を聴取した。また前胸部に挫傷痕を認めた。胸部X-p上両肺野に軽度うっ血を認めた。搬入時心電図はI・aVL・V1-V3誘導にてSTの上昇を認め,II・III・aVF・V4-V6の誘導においてreciprocal changeを認め,急性心機梗塞を疑い冠動脈造影(coronary angiography: CAG)を施行した。CAG上,左冠動脈主幹部に完全閉塞を認めた。直ちに大動脈バルーンパンピング(intra-aortic balloon pumping: IABP)を挿入後,心臓血管外科にて緊急バイパス術を施行した。開胸後人工心肺準備中に突然左室自由壁が破裂。破裂部位に心膜を用いてパッチクロージャーした後に左内胸動脈を用いて左前下行枝に対しバイパス手術を施行した。術後IABPを一時離脱できたが,敗血症を合併し,多臓器不全のため術後34日に死亡した。
  • 2005 年 16 巻 1 号 p. 23-25
    発行日: 2005/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 16 巻 1 号 p. 26-41
    発行日: 2005/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
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