M. ahscessus症に有効な薬剤を探索するためceftazidime (CAZ), cefoxitin (CFX), flomoxef (FMOX), imipenem (IPM), panipenem (PAPM), meropenem (MEPM) について臨床分離株8株に対するMIC値をMGITによるmicro-dilution法を用いて測定した。CAZでは8株すべてがMIC値32μg/m
l以上の値を示した。CFXに対しては
M. ahscessusの1株を除いて, FMOXでは8株すべてでMIC値32μg/m
l以下を示した。IPM/CSでは8株中5株で, PAPM/BP, MEPMでは8株中4株でMIC値8μg/m
l以下を示し, これら3剤はほぼ同等と思われた。今回の検討により, 現在の日本の臨床では, FMOX, IPM, PAPM, MEPMの4剤は
M. ahscessus症の治療において考慮すべき薬剤と思われた。
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