本論文は電話回路のイムピーダンスの相異點に生ずる反射損失を計算する一つの簡單な方法として、其の點より兩方面に向つて見たイムピーダンスZ
1 Z
2の値から、先づComplex reflection coefficient P=Z
2-Z
1/Z
2+Z
1を計算し此れをp=1-√|p|
2sin
2θ+(1-|p|cosθ)
2なる式に入れてeffective reflection coefficientを見出し、然る後loss in T.U.=20 log
10 1/1-pより該點の反射損失を計算すべきものであることを述べ、尚此の理論が正しいか否かを確めるため、二三の實驗を行つた結果を掲げ、理論上の結果と大體に於て一致することを示してある。
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