電氣學會雜誌
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49 巻 , 497 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 仁科 芳雄
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1331-1345
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    I. 量子論の生ひ立ちより説き起し、光、電子、プロトンの一見相矛盾せる波動、粒子なる二重性を述べ、之れは吾々が、從來の物理的概念、用語を捨て得ざる以上、吾々の實驗結果を最も簡單に表現するものとして、到底避くべからざるものなる事を示し、茲に光、電子、プロトンは、此の兩面を具備せる實在なる事、舊物理學に比類なきを明にした。此の因つて來る所は、量子論では、測定を行ふ主體と測定さるゝ對象との間に、無視し得ざる相互作用があり、此の兩者の間に、舊物理學の場合の樣な、截然たる境界を置く事が出來ぬ爲めである。
    その結果として量子論に於ては、時間、空間の位置並に、エネルギー、運動量の測定に際し、原則的不確定度の存する事を示し、如何なる測定に於ても、同時に是等を全部、限りなく正確に求むる事は不可能であつて、前二者を正確に測定するには、後二者に關する智識の正確さを犠牲とせねばならぬ事、逆に後二者の正確な値は、前二者の不正確さを以つて購はなければならぬ事を述べた。之れからして直ちに、上記の二重性は決して矛盾ではなくてa)時間、空間の問題では、波動性が表はれて、エネルギー、運動量と云ふ粒子性が姿を隠しb)エネルギー、運動量の問題では、時間空間の問題である波動性は見えなくなつて、粒子性が表面に現はれて來るものなる事、恰も盾の兩面を見て居るものに外ならぬ事を明にした。
    此の當然の歸結として、古來物理學の信條として來た、因果律に重要な制限を生ずる事となり、a)の場合には確率を與へ得るのみで因果律は成立せず、只b)の場合のみに之れが行はれる事を解説した。
    II. 終りに附りとして、簡單に丁抹CopenhagenのBohr教授の教室の話を加へた
  • 松岡 英長
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1346-1365
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    日本電力の東京變電所に最近据付られたる30,000kVAの非同期進相機は芝浦製作所で製造せられた。これは非同期進相機として本邦最初の國産品であるのみならずその容量に於て世界の記録を破つておる。本文は主として此の進相機の試驗成績を進相機の概要、起動裝置、V曲線、負荷試驗、損失測定、單相運轉試驗、電壓動搖と其の防止策及同期進相機との比較等の項目に亘り叙述してゐる。
    論文の重心は進相機の端子電壓の動搖と云ふ問題であつて、これは進相機の三相二次勵磁電流が大さに不平衡ある場合又はその電流の波形が正弦波より歪める場合に起るのであつて、電流の大さの不平衝は滑周波數(sf)の二倍の周波數の電壓動搖を起し,又勵磁電流に第三高調波が含まれておると、これ又同し周波數の電壓動搖を起す事を述べその改善策を列擧しておる。猶從來餘り類例のない試驗としては非同期進相機と亘長301粁電壓154kVの送電線との結合したる自己勵磁特性を測定しておる。其の方法は進相機を運轉中送電端に於て關閉器を開くのであつて此時進相機は線路の充電電流を負ひ自己勵滋をなし異常電壓を生ずるのである。この異常電壓は進相機の一次勵化曲線及線路の充電特性曲線より圖示的に求められる事を述べてゐる。終りに非同期進相機と同期進相機とを比較して前者が、起動の容易なると、短絡電流の少きと運轉の安定なる事とに於て優れ能率、價格の點では後者に一歩を讓ると述べておる。
  • 別宮 貞俊, 竹内 五一
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1367-1368
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    著者の一人が大正十四年十一月本會東京支部に於いてなしたる講演(予稿.本會雜誌大正十四年十一月號)中に述べた送電系統に於ける故障電流の分布を求める方法が迂遠なることを述べ、これに代るより簡單なる方法な記載したものである。
  • 山下 英男
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1369-1393
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本編は交番電壓の下に於て、空氣中の空間コロナ及び表面コロナ放電電流を陰極線オツシログラフに依り觀察及び記録せる結果に就いて敍述せるものである。
    先づJohnson型低壓熱陰極オツシログラフを用ひ、螢光板上にコロナの電壓電流曲線を描かしめて大體の波形を觀察した。空間コロナ發生裝置としては針状電極と金屬圓板とを對立せるものを用ひたが、此の時發生する拂子コロナ放電に件ふ可成り規則正しい數千サイクルの脈動電流を、Dufour型高壓冷陰極オツシログラフを用いて寫眞乾板上に記録せしめた。而して電極の間隙矩離、電壓の大いさ、コロナ電流回路の直列抵抗、間隙の並列容量等が脈動の周波數及び波形に及ぼす影響を調べた。
    次に表面コロナに就いては本文第二十三圖に示す如き電極配置を用ひ、前者と同樣に觀察及び記録を行つた。其結果、表面コロナ電流に於ては不規則ではあるが遙か強盛な脈動電流を生じ、該脈動には非常な高周波(數百萬サイクル程度)の振動電流が重疊してゐること、並びに各種電極の配置に對し交番電壓の(+)及び(-)の各半周期に於て脈動電流の生ずる頻度及び其の振幅の關係等に關して、西教授が同期電動機、波高電壓計等を用ひて定性的に行はれた實驗結果を今少しく定最的に確める事が出來た。
    尚實驗に使用せるDufour型陰極線オツシログラフは筆者が實驗室に於て全部を硝子を以て試作したもので、其構造の大要に就て附記してある。
  • 貞清 玄龜
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1394-1402
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    ベークライト、ベークライトマイカルタ、雲母、マイカナイト、パラフイン紙、エボナイトに就て、直流吸收電荷を測定して、その極性が當面電極の極性と同一である事を明かにし、且つ、その吸收量が電壓印加時間と倶に増大する事の實驗に就て述べてゐる。更にその吸收電荷が電極電荷に及ぼす影響を理論的に考察して、電極電荷が減少し得べき結論を誘導し、之を實驗の結果に徴して、實驗結果から生ずる疑問に就て述べでゐる。
  • 小澤 省吾
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1403-1409
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本稿は最近筆者に依つて創案されたリアクトル整流器の概要を述べたもので、之は殘留磁束を保持した有心リアクトル線輪内へ突流する非對稱過渡電流を以て蓄電池を充電するために之と直列に在る非同期斷續器を有するので別名非同期振動整流器とも云ふべきものである。
  • 堀岡 正家, 佐藤 正
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1411-1420
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本文は任意の光源の配光状態を一擧にして見得せしむる新装置の原理、構造、使用結果等を紹介せるもので、本装置により從來の勞力及時間等を省き得るの外、極めて完全なる配光曲線を得る事、又配光曲線に著しく鋭い凸凹のあるやうなものでは本方法によつてのみ配光状態を正しく掴え得る等の特徴を述べ、實例に依つて之を示してゐる。
    尚本装置の完成中に光電池の疲勞、特性等從來餘り確たる參考文献のないものに就き、二三得たる結果を掲げ、讀者の資料に供した。
  • 原田 恭介
    1929 年 49 巻 497 号 p. 1421-1424
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    機械的同期整流作用を改善するために之に他の型の整流器を並列に連結した一つの方法に就いて實驗した結果の報告である。
  • 1929 年 49 巻 497 号 p. 1427-1429
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 1929 年 49 巻 497 号 p. 1430
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
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