電氣學會雜誌
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43 巻 , 420 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 押田 三郎
    1923 年 43 巻 420 号 p. 587-616
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本論文は電話音の大さを經濟的に等化する方法に就て、下記の目次にある如く、線路、機械、交換の各方面に亘り一般的法則を論述したるものにして其重なる點は次の諸項であらう。
    (1). 電話音は市内通話と市外通話ミに依り差あるは勿論同一市内でも距離の遠近に依り可なりの差異あり、之は電燈、電力送電に於ける電壓降下が僅少なるに比し甚だ面白からざる事なるを以て、通話標凖を經濟的に等化する必要あるを説き先づ之が爲めに研究すべき諸事項を擧げ
    (2). 線路の減衰定數と線條の重量との關係を、裸線路と、クーブル線路とに就いて計算し、各塲合に對する一種の關係式な作成して、線路の經費と通話標準との關係を論じ、尚線輪装荷する事の通話利得と年額經費の性質を論じ
    (3). 漏話と送話勢力との關係を論じて漏話な少なからしむる方法を述べ
    (4). 市外電話料金は距離に依り理論上如何に定むべきかを論じて料金な低廉ならしむる方法に就て述べ
    (5). 經濱的通話標準設計の理論を各種の回線に就て述べ、更に市内及市外通話當量の割合を經濟的に决定する方法を論じたるものなり。(編修)
  • 竹内 壽太郎
    1923 年 43 巻 420 号 p. 617-637
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    從來日本は習慣的に電機の定格に二重定格を使用して居つた。
    二重定格とは即ち二つの異なる負荷に依つて其容量を決定する事で、先づ全負荷にて定格し次に過負荷で一時間とか二時間とか又はそれ以上の時間運轉せしめて再び定格を行ふのである。
    此如き定格方法は單に其電機の定格を不精確に且つ不明瞭ならしむろのみならず却つて複雜過ぎる故、1913年にベルリンに於ける萬國工藝委員會に於て電機を單一定格になつて評價する事を決定した。單一定格とは、豫め定められたる全負荷重の出力に於ける上昇温度のみに依つて機械の容量な評價するのである。日本も當時此事な認めたのであつた。
    此後間もなく世界戰爭が起つた爲此會議は中止の模様であつたが、1919年更にロンドンに會議が開かれて此定格の問題を再議した結果、やはり單一定格を採用することに決した。又日本に於ても1921年に我委員會は此事の重大である故再ひ東京、關西、及び九州に於て討議した結果何等從前決定したる事を變更する必要無しと認め單一定格を採用する事を決議した。然れども遺憾ながらまだ單一定格に對して多くの人は誤解を有して居る故、著者は茲に損失の分配と上昇温度の關係に就いて新しい考察を試み之を發表する事にした。鐵損及び銅損に元來同じ塲所に起るもので無く鐵損は鐵心中に銅損は捲線の中に起るのである、然るに鐵心の表面は大部分外氣にさらされて居るが、捲線は絶縁物に依つて蔽はれている。從つて此二種の損失を同樣の影響として考へる事は出來ない。即ち此二損失は各々別々に異つた塲所に起るものとして計算しなければならないのである。著者は、此二つの損失に對し二つの異つた塲所になる二つの聯立方程式を立てて、此問題な解いた。此方程式の一つは鐵損を基とし。他の一つは銅損を基として考へたもので又尚此兩者は互に熱的に關係あらしめ兩損失の性質に對する十分完全な考へを式中に入れた。
    斯くして此新理論になつて上昇温度と能率との關係な研究したるに兩損失分配の割合が同じであれば一機械の能率は上昇温度に無關係である事を知つた。又著者は簡單に損失分配と上昇温度及び出力との關係を求めろ新圖式法な考案した。終りに實驗の結果を擧けて理論の確かなる事を示し、且二重及び單一定格の比較を上記實驗及び理論になつて研究し單一定格が凡ての點に於て二重定格に優ることを明かにした。斯く著者は我々從來の二重定格をすてて單一定格を採用せん事を希望する。
  • 渡邊 寧
    1923 年 43 巻 420 号 p. 638-652
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    Ferro-resonanceに於ける躍進現象に關して、次の諸點に就いての實驗結果を示してゐる。
    a. 直列抵抗のferro-resonanceに及ぼす影響
    b. 躍進點の特性曲線
    c. 一定電壓の下に於て抵抗の増減によつて起さるる躍進現象
    d. Braun tubeによる躍進現象の觀察。
    磁氣飽和曲線を勵磁電流に關する三次方程式にて表はし、電壓及び電流の各々の二乘値の間の關係も亦簡單に三次方程式にて表はして、躍進現象な數學的に説明してゐる。尚躍進現象の圖形的説明法として、インピータンスの電流値に關する變化曲線を用ふる事を示してゐる。
    此報告には次の諸項を含む。
    第一、 數學的方法に對する討議 第二、 Ferro-resonanceの一般的關係式
    第三、 躍進現象の圖形的説明法 第四、 實驗四題
    第五、 結論。
  • 渡邊 寧
    1923 年 43 巻 420 号 p. 653-660
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    接地リアクトルとしてPetersen's Coilに代ふるに、次の如き合回路によつて送電線の中性點を接地する事を提案してある。
    (a) 鐵心誘導體と蓄電器を並列にせるもの。
    (b) 鐵心誘導體と抵抗とを直列にせる回路と蓄電器を並列にせる混合回路。
    筆者は此等を接地LCリアクトルと呼ぶ。
    接地LCリアクトルに於ては、迭電線の一線接地の際の消弧作用を完全ならしむるために鐵心の飽和の少い點に完全な共振値を選び、然かも所謂series resonanceに對しては、恰も高抵抗を有し高度に飽和せるPetersen's Coilの如く作用する點を論じてゐる。
    尚二三の接地LCリアクトルに關する實驗を述べてある。
  • 十合 晋次
    1923 年 43 巻 420 号 p. 661-668
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    第一節、共振作用に於ける平衡點。
    與へられれる電壓與へられたる容動に對して、インダクタンスと電流との關係は共振曲線として表はされる。一方に於てリアクトルの磁化電流とそのインダクタンスとの關係は一の飽和曲線として示される。平衡の状態は此の二曲線の交點から見出される。
    第二節、要素リアクトル。
    共振リアクトルの研究及設計には、單位容積の鐵心に單一捲線を施した所の一つの要素リアクトルなるものを考へることが便利である。
    第三節、直列共振の防止法。
    所謂直列共振の危險に對する防止法としては、リアクトルを高き磁束密度で働く樣に設計する事が有効である。又滴度の直列抵抗を入れる事も有利である。
    第四節、結論。
  • 八木 秀次
    1923 年 43 巻 420 号 p. 669-676
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 鳥山 四男
    1923 年 43 巻 420 号 p. 677-693
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    種々の纎維質絶縁材料の吸濕性に就き研究した。第一に吸濕度が周圍の濕度により如何に變化するかを觀る爲めに。試料を一定温度一定濕度の容器の中に數日間吊し定常状態に達した後重量の變化を測定した。容器中の濕度は其中の硫酸の濃度を變る事により變化し關係濕度零より九十五パーセントの範圍に於て順次變化して試驗した。
    吸濕量と關係濕度との關係を示す算式ば次の知きもので、廣き範圍に於て、實驗の結果と一定するものである。
    Q=1/a/H+b-cH
    Q=吸濕量を百分率て表したもの
    H=關係濕度を百分率て表したもの
    a.b.cは試料により異る定數
    纎維質絶縁材料の吸濕量は乾燥した状態から濕つた状態に持ち來す塲合と濕つた状態から乾いた状態に持ち來す塲合とで差異がある、即ち復履現象を呈す。
    次に容器中の硫酸の濃度を一定にして周園の温度を變化して吸濕量を測定した結果に依ると攝氏二十度乃至六十度の範圍では、吸濕量の變化は少なく、温度の上昇と共に多少重量の減少する事を認めた。
    最後に纎維質絶縁材料が吸濕する際の温度上昇を利用して眞空中で實驗を行つた。此方法は絶對的吸濕量の測定には適しないか多くの吸濕性を短時間で比較するには便利である。
  • 神保 成吉
    1923 年 43 巻 420 号 p. 694-700
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    現今使用されつゝある種々の交流ブリツヂに對し、先きにカラペトフ氏が取扱つたものよりも今少しく一般的なる代表ブリツヂを採用して、其のブリツヂの平衡條件式が直流電線綱の理論を適用する事に依り比較的容易に導出し得る事を示した。
    尚一般的平衡條件式から導出された有用なる三つの塲合の方程式が二三の實際的應用と共に記述されてゐる。
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