東京電燈株式會社の六大送電系統,回線延長約2,640粁の送電線路に就き,落雷に因る送電事故に關する種々の統計を掲げ,地線の架設條數,導線の配列等と地線の保護敷果と如何なる關係を有するかを考察し,大規模送電線路には成るべく多數の地線を架設すべきこと,特に三腕金二回線用鐵塔にありては中央腕金の中央點に「中央地線」なるものを設置することの可否を比較研究することの興味あることを述べ,地線の保護效果を發揮せしむる爲には,何れの導線にも著しき被害率を存置せしめず,回路全體として送電事故を減少するやう,地線設置場所並に其の條數を選ばねばならぬことを強調して居る
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