1. 電弧を一つのConstant Energy Consuming Systemと考へ,電弧内の諸反應によるHeat Contentの變化ΔHの値により,次の三つの條件が成立する事を理論的並に實驗的に證せり。ΔH<0……弧光降下減少,ΔH=0……弧光降下の變化無し,ΔH>0……弧光降下増加。
2. 電弧内に諸反應ある場合には,今迄考へて居た樣に,純粹のイオン化電壓及び臨界電位の代りに實効イオン化電壓,及び實効臨界電位を以つて考へなければならぬ事を提議し,且つ實證せり。
3. 電弧内に反應ある時には弧光降下の一部はΔHにより決定せられると云ふ上述の理論を應用し,遮斷現象の一部を説明し得る事を述べ,且つΔH>0の應用として新しい方式の遮斷器及び原子水素熔接方法及び高温度を得る方法等を述べたり。
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