電氣學會雜誌
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46 巻, 451 号
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  • 鈴木 光勤
    1926 年46 巻451 号 p. 109-152
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本編は大都市に於ける電力配給上極めて重要なる電氣工作物たる地中送電線路の經濟的設計に關して研究せる所を秩序的に説述せるものにして六章より成る。第一章に於ては地中電纜の太さ、重量並びに單價を概定すべき方法を示し之によりて本論に講究せんとする各種電纜の太さ、重量並びに單價を求めたり。第二章に於てはダクトの構造、布設方法並びに之が工事費算出の根據を示し之によりて種々の内經のダクト管に對して二孔乃至二十五孔の場合のダクト工事費を算定したり。第三章に於ては電纜接續用マンホールの寸法を求むべき徑路を明かにし以て種々の場合に應ずるマンホールの寸法を定めたる後之が工事費算出曲線を與へて各種の場合に於けるマンホール工事費を概定したり。第四章に於てはダクト内に電纜を引入れ且之をマンホール内にて接續するに要する費用即ち電纜架線工事費の標準を示し以て種々の電纜に對する架線工事費の値を定めたり。第五章に於ては地中電纜の安全電流を最近の公式によりて算出し之によりて地中電纜の送電容量を算出したり。最後に第六章に於ては上記五章によりて得たる各の資本を基礎として地中送電線路の經濟的設計をなすに必要なる計算事項を明示し且經濟的ダクト孔數經濟的送電々壓及び經濟的導體の太さが如何なる關係にあるかを講究し以て本論窮極の眞相を明かにしたり。
  • 抜山 平一, 渡邊 寧
    1926 年46 巻451 号 p. 153-161
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    第一部 交流ポテンシオメーターを結線する事に因るfeedingの影響を明かにし、之が理想的の方法としてnatural feeding conditionでの測定を可能ならしむるために、電位補正の必要がある。即ち補償ポテンシオメーターに就いて論じ、次に實用的なる結線法を述ぶ。
    尚平衡檢出器として、受話器に改良を施したるideal telephone receiverの使用を奬むる。
    第二部 交流カーレントメーターは交流回路の任意の導體を流る微弱電流を測定する目的で考察されたものである。其結線法を述べ、實測例として三極眞空管のインプット•インピーダンスの測定結果を擧ぐ。
    第三部 交流カーレントメーターの理論並に實際使用上の注意を述ぶ。
  • 渡邊 寧
    1926 年46 巻451 号 p. 162-178
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    三極眞空管のインプツト•アドミツタンスが陽極回路の負荷状態、眞空管の定數、或は周波數に如何に關係するかを論ずる。此等の關係を明瞭に表はす一方法としてのベクトル圖の作圖法に就いて述ぶる。次にインプット•アドミツタンスのベクトルの軌跡を考察し、之が回路定數、眞空管定數に對する關係、特に再生作用に關して論ずる。
    交流カーレント•メーターを以てω=5000に於けるインプツト•アドミツタンスの測定をなし、數式的考察の結果と實驗結果との比較研究から推して、在來用ひられた等價回路に一ツの補正即ち補極と線條間のコンダクタンスを考慮に取る必要を述ぶる。
    尚インプット•アドミツタンスと入力補極電壓との關係を論ずる。
  • 島田 定雄
    1926 年46 巻451 号 p. 179-192
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    定温度自働調節のElectric Oven數種を紹介し、且つ是等に就て行つた試驗成績を掲げ、定温度保持電力及び温度調節器の比較をしてある。内容は次の項目に分けてある。1. 緒言2. 構造及温度調節器3. 温度上昇及降下4. 定温度保持電力5. 消費電力の比較6. 温度調節器の比較
  • 黛三 喜男
    1926 年46 巻451 号 p. 193-208
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    ユングストローム、タービンはラヂアルフロー、ダブルロテーションの理想を實現したるが爲めに、蒸汽消費量の減少、重量並に据付場所の輕減等に於て、卓越せる特徴を有して居る。是等は優秀なる設計に依る事は勿論なれ共、尚理想的の構造を實現するが爲めに從來の工作法にのみ拘泥せずして、斬新なる工作法を適用せし事に起因するのである。
    即ち其インナーパートにエキスバンシヨンリング、ラゼリンスデイスク、シヤフトバツキング及コンバンドデイスク等を採用し、ブレードの組立に鎔接を用ひ又各リングの固定法としてローリングを應用したる事は、全く本タービンを成功せしめたる所以なるを以て、其大略を述べ、尚本タービンは一見甚だ繊弱に見ゆるが爲めに、取級上不安なるが如く思惟せらるゝ向きあるも、最も進歩せる工作法によりて理論的に製作すれば、夫は全く杞憂に過ぎぬと云ふ事を記述したのである。
  • 渡邊 寧, 成田 達
    1926 年46 巻451 号 p. 209-214
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    内國製及び外國製の三極眞空管廿四種に就いて、その極間の内部靜電的容量を測定せる結果を示す。測定の方法は交流カーレントメーターを以て800~に於ける充電電流を測定するに在る。容量の値は數μ.μ.F.の程度であるが、その多寡が大體乍ら構造上の點から説明し得る程度に明かに認められる事から、二三製作上に就いての注意を述ぶる。
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