電氣學會雜誌
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54 巻, 549 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 宮村 慶次, 沼倉 秀穗
    1934 年 54 巻 549 号 p. 245-252
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本報告は電纜電流容量調査會(電氣試驗所,東京電燈,古河電線,藤倉電線,住友電線及び東京市電の技術者に依つて組織されたもの)に於て各分擔して調査をなす事項の中,東京市電氣局の擔當せる各種鋪装路面下に於て種々の深度に於ける地下温度を約一年間に亘つて測定した結果に就て述べたものである。
    鋪装路の種類としてはコンクリート平板鋪装(歩道),シート•アスファルト鋪装(車道),小石塊鋪装(車道),木塊鋪装(車道)及び砂利道(道路)の5種であつて,測定箇所は地表面より0.15m,0.33m,0.64m,0.94m,1.24m,1.55m,1.85m及び2.15mの8箇所である。各點の温度を熱電對に依り昭和五年十二月一日より測定を開始し,約1箇年間に亘つて晝夜を通じ3時間毎に測定したが,此處には其の中から抜萃して報告されてある。
  • 大富 眞
    1934 年 54 巻 549 号 p. 253-256
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    クレーマー式制御装置に於て回轉變流機及び直流電動機の勵磁を一定に保つた場合の滑に對する誘導電動機の一次電流軌跡を求めた。この軌跡は簡單な幾何學的圖形を以ては表され得ないので近似的に二箇の圓線圖から軌跡上の點を作圖する法を述べてある。尚この方法に依つて畫かれた軌跡が實測値とよく合致することを例を以て示した。
  • 富塚 剛
    1934 年 54 巻 549 号 p. 257-260
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    アルミニウム•セルに進行波を加へ,陰極線オッシログラフに依り其の特性を調べたものである。セルの端子電壓が高くなるにつれ其の抵抗は減少し或る極限値に近付き夫以上は餘り減少することはなく,又端子電壓が低くなるにつれて其の抵抗が増し放電を始める時と終る時の臨界電壓は殆ど等しいこと及びセルの面積或は直列抵抗を變化した場合に進行波の波形が如何に變へられるかについて述べてある。
  • 林 龍雄
    1934 年 54 巻 549 号 p. 260-268
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    Colebrookのダイナトロン發振器は内部グリッドに正電位を必要とする四極眞空管には不適であるので,筆者は先づ高抵抗の代りに低抵抗の塞流線輪を用ひる事に依り満足なる結果が得られる事を述べ,これにより實效負性抵抗を半減する事が出來,振動強度も大になし得た事を實驗的に明かにした。
    次にアノードと内部グリッド及びアノードと外部グリッドとの間に電磁的又は静電的に結合のある場合についての種々の實驗をなし,與味ある不可解な異常現象が多くある事を述べた。一般に内部グリッドへの再生は振動強度を増す上に有益であるが,外部グリッドへの再生はそれに反して有害である。後者の場合に時として「振動なき範圍」が生じたが,これはアノードを一次と,外部グリッドを二次とした結合回路と考ふべきものである。
    プッシュ•プル回路がダイナトロンの場合に簡單に實現し得られる事を示し,次に不平衡の場合を論じ,アノード電流の直流値が兩方の真空管の振動状態に重大なる影響がある事を述べた。
    定電流變調,定電壓變調共にダイナトロン發振器に適用し得られるが,前者の困難は變調用の塞流線輪自身が發振する事である。後者に於てほ變調管自身の抵抗によるJumpingを防がねばならぬ。併し變調管自身の抵抗は一般にその樣なJumpingを生ずる程大きくないから,この方が實用されると思ふ。又吸收法も可能な事を述べてある。
    ダイナトロン發振器に二次結合回路のある場合を實驗すると,恰も普通の再生式發振器と同じく三種の結合状態がある。この三種を圖によつて示した。
    特性曲線の彎曲の爲に,二種の振動状態があるには共振の時にそれが現れ,振動は二段に開始し,二段に停止する。
    本文を次の諸項に分類する。
  • 和田 丙午郎
    1934 年 54 巻 549 号 p. 268-272
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    異状分散を爲す絶縁材料の損失特性曲線は種々の立場から説明せられて居るが,筆者は周波數或は温度を變へた場合の誘電率の最大値と最小値の比と力率最大値との間には,何れの解説に從ふも常に同一の關係が成立する事を認め,而も此の關係と實測値とは數量的に相當の喰違ひのある事を示して居る。次に異状分散を爲す絶縁材料の一例として酸を觸媒としたベークライトと蓖麻子油の混和物を採り,これを以つて含浸紙を作つて其の破壞電壓を測定した結果を,V型力率曲線を抛物線状と見做して導いた熱破壞電壓の式と比較吟味して,含浸紙が薄い場合の破壞機構の主因は熱では無い事を指摘して居る。
  • 河原 亮三郎
    1934 年 54 巻 549 号 p. 273-277
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    茲に言ふシース線發熱素體とは金屬管中心に螺旋状抵抗線を装備し,酸化マグネシウムの絶縁粉末を充填した後,Swaging法に依り管徑を減じ粉末を密實にし,絶縁物の可撓性と心線の堅持性を保ち,絶縁層の高度の熱傳導性と電氣の絶縁性を得べく製作せられた鞘線發熱素體にして,此の特殊の製作工程中に生ずる金屬管絶縁層心線の機械的變化と完成品の熱傳導性及び電氣絶縁性を製作の實際に基き理論的に考察し,夫々に應ずる數式を求め,此の種發熱體設計製作の資料とする。
  • 清水 定吉
    1934 年 54 巻 549 号 p. 278-285
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    Iceland産方解石はCondensed polarizationの著しき性質を有するがCanada産の方解石にはかゝる性質は認められない。Condensed polarizationの性質が方解石特有の性質なるか否かを詳しく吟味する爲,本邦産方解石のC軸に垂直並に平行に切り出せる試片に就いて二三の電氣的性質を檢べた。即ち(1) 正負充電電壓に依る殘留電荷の影響,(2) 最初の作用電壓に依る電氣傳導度の變化,(3) 電氣傳導度と温度の關係,特に分解作用の起る500~900°C間の變化。
    殘留電荷並にその回復時間の測定及び最初の作用電壓に依る電氣傳導度の變化より本邦産の方解石にはCondensed polarizationの性質を有せざる事を確めた。尚見掛の電氣傳導度は最初の充電電壓に依り著しく影響され,而してその電氣傳導度の回復時間は光軸に垂直に切り出せる水晶板のそれ(從つて電流は光軸の方向)に比して僅かに小である。
    方解石のC軸に平行に切り出せる試片の電氣傳導度(從つて電流の方向はC軸に直角)は680°Cより850°Cの範圍内にて又C軸に垂直に切り出せる試片(電流はC軸の方向)にては815°Cより840°Cの範圍にて著しく變化する。かくして方解石の分解温度は電氣傳導度の方面よりも明かに定め得る事を確めてゐる。
  • 蓮見 孝雄
    1934 年 54 巻 549 号 p. 296
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 笹田 助三郎, 天野 智恵美
    1934 年 54 巻 549 号 p. 297
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 薄井 廉介
    1934 年 54 巻 549 号 p. 298
    発行日: 1934/04/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
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