電氣學會雜誌
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51 巻, 517 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 村田 蕃
    1931 年 51 巻 517 号 p. 75-98
    発行日: 1931/08/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 小林 正次, 若井 三子雄
    1931 年 51 巻 517 号 p. 429-431
    発行日: 1931/08/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本論文は日本電氣株式會社研究室に於て施設せる防音實驗室の設計並に結果に就いて其概要を記述せるものなり。
  • 福田 節雄
    1931 年 51 巻 517 号 p. 432-444
    発行日: 1931/08/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    從來電氣收塵現象に關して與へられた理論的説明は,總て單獨の煙粒子が收塵器内に導入された場合に對して妥當な説明であつて,無數の粒子が群として導入される實際の場合に對する理論としては不滿足な點が多い。本文に於て筆者は,稍々系統的な實驗的研究の結果に依り,收塵作用を強く左右するものは導入された粒子群が放電イオンに依つて荷電される結果惹起する空間荷電効果である事を高唱し,此の効果が收塵作用を支配して行く機構を説明して見た。目的は收塵器の改良乃至新型收塵器の考案に資せん事にあるが,併せて一般誘電體内の電氣現象に對する空間荷電効果の問題に對する一つの参考資料を提供せん事を期して居る。
  • 松本 正則
    1931 年 51 巻 517 号 p. 444-448
    発行日: 1931/08/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    低周波發電機を主勵磁機とする二段勵磁方法を用ひて誘導機の速度制御を行はんとする場合には,主勵磁機界磁回路のリアクタンスの影響は從來は餘り問題にされないで來たが,實際は滑りが相當大きくなれば可なり著しい影響を有するものである。
    此の影響の程度をみんが爲に主誘導機其他の定數を適當に假定して數値計算を行つてみた結果,相當廣い範圍に速度制御を行はんとすれば是非共此のリアクタンスは補償しなければならない事が明かにされた。
    依つて此のリアクタンスを補償する爲の一方法として進相機を用ふる方法に關して説明してみる事にした。
  • 宇田 新太郎, 畠山 勝造
    1931 年 51 巻 517 号 p. 449-452
    発行日: 1931/08/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    四米超短波を用ひ,陸地と船舶間に行つた通話試驗の結果が述べてある。一組の送受信機を石巻灣に面した野蒜海岸に置き,他の一組は鹽釜,金華山通ひの汽船に設置した。船が鹽釜港を出でて間もなく相互連絡がとれ,石巻灣に出づるに及んで愈々明瞭度を増大し,普通の電話と何等異るところなく通話することが出來た。かくて田代島,綱地島間(野蒜より25-30km)に至るも受話が出來た事を述べてある。途中桂島,宮戸島等の島蔭に入るも或る程度の通話が出來た事は注目すべきである。
    結論として數米超短波による同時送受話はすでに實用の域に達し,將來軍艦と船舶間,陸地と船舶間或は陸地と島嶼間の通信に最も適當する事を指摘した。
  • 刷子放電より火花放電への推移に關する一考察
    望月 重雄
    1931 年 51 巻 517 号 p. 452-457
    発行日: 1931/08/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本研究にありては,刷子放電の状態にありては電子のみの運動が許されると云ふ考案に立脚し,電界に殘されたる正の電荷の影響を加味して,刷子放電より火花放電への推移に關する一考察を試みて居る。
    極めて整然たる形状を有する正のLichtenberg像を生ぜしむるが如き衝撃電壓の下にありても,その電壓を増す時は,放射状に走つて居る幅廣き枝と枝との間に,細い枝が現れ,而も,後者の中のいづれかが,Gleitfunkenに迄發達する事を認めた。此事實に基き,正の刷子放電により生じた針状電極附近の正電荷は,圖形の發達と共に發生した電子群により中和され,その結果,針電極附近の電位傾度は再び高められるに反し,圖形の尖端の電位傾度は比較的高まり難くなると考へた。從つて針電極附近に發達した第二の放電は,火花放電に迄進展し得るに反し,最初に現れた圖形は,刷子放電の状態に止まる事となるであらうとの考察を與へて居る。
    而して,第二の放電が一旦針電極附近に發生するや,その發達に對しては,最初に現れた刷子放電圖形上に殘された正の電荷は寧ろ邪魔となる故,第二の放電は最初に現れた幅廣き枝の間を縫ふて進む事となる。從つて,Gleitfunkenの尖端に於て發生した刷子放電圖形が,最初に現れた幅廣き枝と交叉する事あるも,暫く重なつて進むが如き事のないのも同様にして説明出來る。
    此考察に從へば,針端對平面電極間の空間放電の場合に於て,正の火花放電は必ずしも針端電極の眞下に於て平面電極に到達するを要せぬ事が説明し得られる。同様にして,電光型の火花路も亦説明し得られるやうに思はれる。
    負放電にありては,Gleitfunkenの通路は,常に刷子放電圖形の枝の中に横はると云ふ事實より,Gleitfunkenの發生に對しては,針電極より放出された電子が重大なる役割を演ずるものと思はるゝも,如何にして針電極より電子を放出せしめ得るかと云ふ點に關しては,今後の實驗に俟つ他はない。
  • 田中 貢
    1931 年 51 巻 517 号 p. 457-465
    発行日: 1931/08/10
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    輻射煖房に於ける輻射熱及煖房能率等に就き研究したものであつて,先輻射煖房に使用すべき煖房器の輻射能率を知る爲,棒状及平板状の簡單なる形状の發熱體及數種の電氣煖房器に就き輻射熱の分布曲線及輻射能率を實驗的に求め,設計適當なる時は計算によりて豫知せらるゝ値に近き程度にして且相當高き能率を得べき事實を明かにし,又煖房用として理想とする輻射熱分布曲線を考へ,實際の煖房器に於て之に近き分布曲線のものを得らる可き實例を示した。輻射煖房は高温及低温の兩方式に分ち,前者に對しては輻射熱の分布を考慮して煖房を行ふ時は相當大なる輻射熱を利用する事を得,且つ空氣の温度上昇のみより見るも大なる煖房効果を得て,煖房能率を大に改善し得べき實例を掲げた。又後者は所謂低温パネル煖房であつて,計算によりて利用し得べき有効輻射熱を求め,又模型的實驗によりて床面煖房が最も有利なる煖房法の一であり,前述高温煖房の場合高能率を得たる事と相一致する所ある事實を明かにした。
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