電氣學會雜誌
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47 巻, 466 号
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  • 別宮 貞俊
    1927 年 47 巻 466 号 p. 449-461
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    三相送電綱に於て一線に接地が起りたる場合の地電流を決定する際に故障點より見たる電源の正逆、零相イムピーダンスを必要とするは著者が既に説きたる所にして、只零相イムピーダンスを算出することは從來の方法と趣きを異にするを以て、特に本文に於てこの點を詳細に説明せり。先づ單一の送電線に關する公知の等式を擧げ、順次に簡單なる一次變換を施して、平行三相送電線の等式を演釋せり。而して任意の點より見たる零相イムピーダンスの式を導出し、實際地絡電流、地電流を算出する際の零相イムピーダンスを求むるには只與へられたる常數を挿入すれば十分ならしめたり。
    一般の場合の式をW.Petersen教授の吸收線輪の場合に應用し、吸收線輪はその發明者が證明したる場合のみに限らず、任意の長き送電線にも適用することを示せり。
  • 加藤 鎌二
    1927 年 47 巻 466 号 p. 462-477
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    輓近對稱座標法が送電線の計算に應用されるやうになつてから、一線接地の問題の解決が非常に秩序整然たる方法で行はれるやうになつた。實際問題としては六條の電線で三相二回線として送電する状況に於ける計算法が一番重要なものであると思はれたので、之に關して説明を試みたものである。此の場合に於ける線路定數は勿論兩回線間の相互作用を考へに取らねばならぬが、之等を如何に取るべきか、又接地電流や各部の電壓電流の分布を求める公式及方法を説明し、154kV 350粁の、分岐線を有する一送電系統に就いて數字例として色々の接地状況に於ける計算をなし、直接々地の効用に關する數字的觀念を與へた。尚附録として、最近我國で落成した154kVの送電線の一部に就て測定した特殊の線路定數の値を擧げ、計算する人の參考とした。
  • 大山 松次郎
    1927 年 47 巻 466 号 p. 478-488
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    Moll型熱電准の感度に付ては、既に實驗結果と共に解式を發表した。(1)本稿はその續きで、温度上昇中の一般解式を上げ、時定數を論じ、設計上の目標を指示してゐる。
  • 1927 年 47 巻 466 号 p. 488
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 佐瀬 正道, 武藤 長四郎
    1927 年 47 巻 466 号 p. 489-500
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    著者等の考案になれる、新型交流電位差計の理論の大要、と實驗の一部、とを記述せるものにして、本器は、從來のゴール氏の電位差計が有する總ての特長を、少しも損ずる事なく、而も常用周波數の交流に於ては、如何に周波數變化するとも、各成分電位差計の電壓は常に互に直角の位相をなさしむべく、製作されて居るを以つて、使用に當り,電壓の大さのみを調節すれば宜し。即ちゴール型電位差計に比し、測定迅速に行はる。
  • 岩竹 松之助
    1927 年 47 巻 466 号 p. 501-505
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    交流電源に依る火花放電現象を廻轉フイルムを利用して考察し、交流に依る火花間隙の火花の遲れを測定して居る。
  • 渡邊 寧
    1927 年 47 巻 466 号 p. 506-528
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    ピェゾ、エレキ共振子のモーシヨナル、アドミツタンスの考察から共振子の電氣的等價定數を定義し、次に此等諸定數の測定方法に就いて二三の著者の方法を述ぶる。此等の諸方法の原理は電氣共振回路に聯結せる共振子の機械的共振振動がこの電氣回路に如何に影響するかを吟味する點に歸するのであるが、簡單に旦つ正確なる測定が出來る。
    かゝる新方法を用ひて容易に諸定數を測定し得るので、かゝる測定結果から共振子の諸特性を考察する。例ば共振子と電極との間の空隙が共振子の共振周波數並に機械的共振現象に如何に關係あるかを理論的結果と實驗的結果とを對照して論じられる。或は二對の電極によつて振動態が變化出來る事、又此等振動態の變化と共に等價定數値が如何に變化するかの問題、亦雙晶共振子の高調波振動態から二對の電極によつて基本波振動態に變じ得る特性等を實驗的に示す。尚共振子の振幅を大にせる場合の諸現象-例へば等價定數値の振幅に對する關係、或はかゝる場合のダイナミツク特性のブラウン管に依る觀察、空隙中に於ける火花放電の發生並に電壓増幅作用に對する考察、其他實驗中の諸注意を述ぶる。
    共振子の振動態の多樣性に就いて二三の實驗結果を示して、尚幾多の問題が殘されて居る點を見る。
    共振子の應用としては普通用ひられてをる用途以外に著者の新に考へ及んでをる電壓増幅効果、周波數調幅作用等に就いて一言を添へ、ピェゾ發振器、ピェゾ周波數安定作用等の諸應用の數多なされてをるに拘はらず、それが研究の極めて少い點を述べて今後の著者の一二の問題に論及してをる。
  • 渡邊 寧
    1927 年 47 巻 466 号 p. 529-537
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    ピエゾ共振子に二對の電極を並置し、その一方に交番電壓を加へて之を振動せしめ、その機械的共振振動によつて誘起されたる電壓を他の電極よりとる。即ちピエゾ•エレキ効果を利用したる一つの聯結系を形成する。今之をピエゾ•エレキ聯結子と稱す。
    二三の假定の下に聯結子の等價回路の考察をなして、一次電壓、二次電壓及び共振子中に誘起すると考へられる起電力との電係、及び一次、二次回路電流を求め此等が二次電極間に結ぶインピーダンスに依て如何に變化するかを考察する。
    次に實驗的に此等の結果を檢する爲に、高周波用CR型ボテンシヨメーターを用ひて、周波數を變化した場合の共振現象の特性、一定周波數の下で二次インビーダンスを變化する場合の二次電壓の特性等二三の實驗結果を示す。
  • 古丸 藤太
    1927 年 47 巻 466 号 p. 538-563
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    表題事項に關する理論的研究は、歸する所Otto Böhm其他多くの諸家に依りて提稱せられたる、誘導同期電動機同期化の理論的研究と同一なり。然れども是等諸家は基本式解法を圖式方法に依れり、著者は新にK2ω2+K1ω+K0なる抵抗の項を導來せしめて、基本式の純數理的解法を提稱し、且つ併せて兩側の速度變化を研究せり。
    兩者の速度變化は、ユングストローム蒸汽タービン直結發電機の如く、兩側發電機の運動量の略等しき場合、又は運動量の極めて小なる小型同期發電機の安定度を論ずるに當りて閑却し得ざる所なり。
    本文は拙稿ユングストロームターボゼネレーターの同期廻轉力に就て(電氣學會雜誌大正十二年三月)に關聯する所多し、該論文にては主として、勵磁回路の一定恒數の場合に於て、誘導機としての極限の辷りと、同期機としての速度變化の脈動の價との關係を論じて其状態に到達する過度時間變化を閑却したれども、本論文に於ては主として該過渡時期變化に就て論ぜんとす。
    本論文は其係はる所、ユングストロームターボ發電機に關するもの多しと雖も、一般同期機にして誘導機廻轉力を具備する電機の微少速度辷りの状態より同期化に入る過程を論ずるに當り、其儘應用し得るものとす。
  • 高岸 榮次郎
    1927 年 47 巻 466 号 p. 564-569
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 小野 孝
    1927 年 47 巻 466 号 p. 569-572
    発行日: 1927年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
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