電氣學會雜誌
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43 巻 , 421 号
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  • 赤平 武雄
    1923 年 43 巻 421 号 p. 719-746
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    纎維質絶縁材料の絶縁抵抗に對する濕度の影響を闡明する目的を以て研究したのであるが實驗中の誤差を出來る丈け少くする爲め濕度以外の條件例へば温度、使用電壓等の變化による抵抗の變化をも明かにしたのである。又抵抗を測定する爲めに電壓を加へると蓄電作用が起ること、又材料を通る電流の爲めに材料の温度が上昇して乾燥すること及び吸收水分の分布に變化が起る事等を實驗によつて示してある。依つて與へられた初めの状態に於ける抵抗を知るには状態が未だ變化して居らぬ初めの瞬間に於ける漏洩電流から抵抗を求めなければならぬと述べてあろ。又纎維質材料に於ては吸濕履歴現象があつて濕度な周期的に變化せしめて抵抗を測定して見ろと抵抗と温度とはヒステレシス曲線を示すにを述べてある。それで濕度を考へに取る塲合には其の以前からの混度の變化の歴史をも考へに入れればてばならぬが然し實用上に於てに或る濕度に對する絶縁抵抗としては濕度と抵抗とのヒステレシス曲線から得た平均絶線抵抗を以て表にすのが便利であることを述べてある。又斯の如き平均抵抗Rと濕度んとの間の關係を次の如き近似式で表はしてある。log10R=a-bh/1-ch2こゝでa,b及cびは恒數でaは濕度が零の時の材料自身の抵抗による恒數でb及cは即ち濕度の影響を表にす恒數である。此等の恒數を十一種類の試料に就いて實驗の結果から求めてある。それによると此等の恒數は材料が植物性、動物性又に鑛物性なるか或ひは處理材料で加工せるものなるかによつて其の大小は判然した區別があることを示してある。最後に此の近似式の適用し得る材料に就いては三つの異ろ濕度に對して平均抵抗を測定すれば此等の恒數を定められるから、其の材料の濕魚に對る特性を判斷することが出來ろと述べてある。
  • 村井 盛太郎, 八木 秀次
    1923 年 43 巻 421 号 p. 750-758
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    放電のダイナミツク特性曲線は、時と共に變化する所の現象の形によつて變る事は當然であるが、又た放電間隙其のものに固有に定まらずして、全電路の性質によつて變化するものである。
    之を證するために炭素弧光を60サイクル交流を以て點じた時の弧光ヒステリシス曲線をブラウン管を以て觀察した。
    先づ弧光の長さを變じた時の結果から、弧光ヒステリシスが其の起原について、電極及其の附近に於けるイオン解離作用による部分と、弧焔部のエネルギー保持による部分とに分ち考へられろことを示す。
    次に回路の定數な無誘導抵抗とした塲合及び自己誘導可アクタンスとした塲合のヒステリシス曲線の變形な示し、尚ほ電源の電壓實效値、弧光電流の實效値及び弧光長を何れも一定として、回路定數をInductiveからnon inductiveまで變じた時の曲線の變形によつて、その影響を最も明瞭に現はして居る。
    交流弧光のsteadying impedanceとしてohmic resistanceを用ふれば能率低く、pure induc-tanceとすれば力率な惡くする事柄の外に、弧光放電の模様も亦弧光長及び直列インピーダンスの性質によつて變化するのであるから、吾人が弧光な利用する目的によつて長さ及び回路の性質等を如何に撰定すべきかに異なるべき理である。
  • 沼倉 秀穗
    1923 年 43 巻 421 号 p. 759-767
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    此の報告はAlternating curfent millampereを測定するとき用いるThermo Converterの製作方法、及二三の性質につきて述べたもので次の項目を含む。
    I. Junctionの付け方。
    II. Thermo elements.
    III. Heating wires.
    IV. 室内温度の影響。
    V. Thermo Converterの感度と眞空程度との關係。
    VI. 附随した實験。
    VII. Thermo converterの理論。
    VIII. 結論。
  • 鳥山 四男
    1923 年 43 巻 421 号 p. 768-775
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    電磁石が無限に長い圓筒形のものと假定し之を急に勵磁した時に如何に磁束が鐵心の中に入るかを計算した。第一の場合として勵磁が瞬間的に起つたものと假定して計算した。此の結果とHopkinson氏の實驗の結果と比較し、兩者が殆んど一致する事を確めた。
    第二に電磁石の勵磁回路に一定値の起電力を加えた塲合に就き輪じた。
  • 野口 孝重
    1923 年 43 巻 421 号 p. 776-789
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    曩に、大正十年五月本誌上に、その一部を「コールラウシ電橋用の交流電源として考案したる變成器」と題して發表したる特殊變成器は、其後諸方の大學、高工、研究所等より購入申込の需め多きに至りたれば、出來得る限り小型輕便にして種々異型の電橋にも廣く用ひらに、而も測定確度を成るべく大にすろ如き標準型變成器を設計すろの要を感じたれば、微分方程式を用ひて該器の釘状電壓發生の理を詳にし、之によりて最好條件を求めて設計し、幸に、目的を達すろを得れれば茲にその詳細を記し、且つ特殊なる變成器として興味ある點を廣く紹介せんとす。該器は上記の如く諸方に送附する關係上品名を「野口式變成器」としてname plateに印刻したろにより、本文の表題にも此の名稱な用ひたり、本丈にては微文方程式の示す所によりて、更に、釘状電壓の高さを高くし幅を狹くして、測定確實を大ならしむろ特殊方法を見出したれば、その事に關しても記述し、附録として本器の生じたろ釘状波を受話器に通じたろ時受話器の發すろ音波波形を記したり。
  • 坪内 信
    1923 年 43 巻 421 号 p. 790-802
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    1919年に余が遞信省電氣試驗所第四部の囑托を命ぜられて以來、費用も勞力も多くを要しないで可成正確な波長計を製作する事に從事したこのであつた。波長計更正法には種々あるが結局米國標準局が示した方法に大體依る事にした。それはinductanceを計算がら出し、capacityを測定から出し、兩者の結合から波長を算出するにある。波長計は約200 metersから22,000 meters-の範圍を蓋ふ様に作られたのである。
    波長計の基礎的要素は、Single turn square coilと米國標準局標準可變空氣蓄電器とからなつて居ろ。低周波ではsquare coilの計算値は7410cm.で、測定値の7412cm.とよく一致して居る。然し周波數の變化によるinductanceの値の變化が可成大きく、106 cyclesの時のinductance値は7080cm.であつた。而して後者を波長計算には使用したのである。Square coilのself-capacityも考慮に入れたが、殆と無視し得るものとして、之を無視したのであろ。標準蓄電器のcapacityは總ての周波數に於て一定値であると云はれて居るのな、そのまゝ波長計の一つの要素としたのであろ。二者によつて基礎回路を作りその波長の範圍は、230mから、438m迄である。
    必要な波長の廣い範圍を蓋ふ爲に大きいinductance値を右する八個の、標準inductance coilを作つた。
    三極眞空球のplate回路の電流は、夥しい高調波を含んで居る事な知つて、波長計の更正に之を利用したのである。礦石檢波器によて二百番位の高調波を捕へ得たのである。
    三極眞空球發振器を或る波長で働かしめ、基本調波から漸々と出來るだけ高い高調波迄求めて行く、而して高い高調波の波長が、基礎回路の波長の範圍に入つたならば、之によつてその高調波の波長を更正する。然る時は、基本波長は該高調波の波長とその番號との積によつて求められる。幾つかの高調波による基本波長の平均値を求め、それから各高調波の波長を求めたのでめる。この様にして標準波長計の更正をなし遂げたのである。
    海軍省に特別高周波發電機によつて直接に更正された波長計がある、吾々の波長計とそれを比較した所、兩者よく一致しれのであつた。
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