電氣學會雜誌
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46 巻, 459 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 千葉 茂太郎
    1926 年 46 巻 459 号 p. 1121-1126
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    可聽周波數測定用の周波數計の一新型が述べられてゐる。第三圖及第四圖がその結線である。周波數は大體夫々の場合f=1/2π√nCM又はf=√n/2π√CMに與へられる。即ち此等の場合でRのタツプをかへnをかへる事で測定のレンヂはかへられるから計器の讀みを1/√n又は√n倍すれば宜しい。三極管増幅器プレート側の抵抗rはコンデンサーに並列の抵抗を補償する。測定のレンヂに亘つて誤差が1%以下である様に電氣定數を適當に擇び得る事が數字例と共に説明されてゐる。
  • 大山 松次郎
    1926 年 46 巻 459 号 p. 1127-1136
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    雲母の一種muscoviteに就て、前に報告した-高温度に於ける電氣傅導の特性-に續いて、重量の變化、打像、光學的性質、X線ラウヱ斑點圖等を常温より約800°Cの間に付て、實驗的に調べた。其の結果、約700°Cに就て、化合水を放出して變質することを明らかにした。その變化を起さない範圍では、常温に返れば元の通りの性質であるが、一旦變化したものは全く異るもので、電氣的並に機械的性質の劣ることを述べてゐる。
  • 益子 充
    1926 年 46 巻 459 号 p. 1137-1153
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    長距離送電線路は一般に或る送電極限を以て制限せらるるが、其の線路中間に進相機を設置し其の點の電壓を任意に調整するときは、此の送電極限値を大いに増加し、加之送電特性を改良し、發電機の能率を増進する利益がある。
    本編に於ては此問題の特性關係につき詳細に調査し、送電網の運轉に際し此理を應用して全系統の同期機を互に流用し得ることを述べ、更に進相機及其の附屬機器は約10%の連續過電壓に耐へ得るよう製作する必要があることに言及してをる。
  • 渡邊 寧
    1926 年 46 巻 459 号 p. 1154-1160
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    波長數米の短波長發振器にレツヘル並行線を二次回路として聯結し、この並列線の長さを漸次増加する場合には、發生振動の波長も亦漸次増加するが、ある點で躍進的に波長が減少する。此躍進現象は發振器のみの場合の波長の半分の隔りを以て繰返される。並行線を漸次短縮する場合には波長の躍進的増加がある。この躍進點には多少の履歴現象を伴ふ。
    かゝる躍進現象は並行線の先端を短絡せると又は開路せるとに拘はらず、並行線長の半波長に起るのであるが、後者の躍進點は 者の躍進點の中央に在る。並行線長を一定となし、發振器の固有周波數を變化する場合にも躍進現象は起り、この線長を半波長とする周波數の相違毎に繰返される。
    この現象は並行線の送電端に於ける等價インピーダンスを考へる事から容易に「三極眞空管發器を含む聯結回路に於ける躍進現象」の理論から説明出來る。
    並列線の中間をネオン電球或は炭素線條を以て短絡する場合等の波長變化の一二の實驗例を示す。
    波長の測定は短波長並行線方法で更正せる、眞空管電壓計による共振指示の波長計を以てする。報告は次の三項に別つ。
    1. 並行線の聯結による波長變化の實驗
    2. 並行線の等價インピーダンスと躍進の考察
    3. 餘録
  • 抜山 平一
    1926 年 46 巻 459 号 p. 1161-1190
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    先づ周期電流の場合のComplex instantaneous powerとComplex average powerとを求め、次に可變量が時間のharmonic functionであつてz1=u1+jv1=√2Z1εjut z1=u1+jv1=√2Z1εjut……で表はされる場合に、之等の二次のhomogeneous functionf2=1/2Σ∂f2(Z1,Z2……)Z1/∂Z1に相當してf2なるfunctionを次の如く定義する。然る時はf2(Z1,Z2,……)=ω/2π∫ω/2π 0 f2(u1,u2,……)dtなる關係が成立する事を證明し、此關係をLagrange氏の式の記號的な形式Eλ1n=jnω∂T2(I1,nI2,n……)/∂Iλ1n-∂T2(I1,nI2,n……Q1,nQ2,……n)/∂Qλ+1/2 ∂J2(I1,nI2,n……)/∂Iλ1n+∂U2(Q1,nQ2,n……)/∂Qλ1n……(27)等に應用して、一般のPeriodic currentの場合に於ける、Vector powerの不生不滅の式Σ n=0Σk p=1[VpmIpm]p+Σ n=0 Σl (pq) [EpqmTpq,n]p=Σ n=0 J(n)+j2ωΣ n=0 {T(n)-U(n)}……(38)等とVector powerの變換の式Σ n=0 Σk p=1 [Vp,nIp,n]p+Σ n=0 Σl (pq) [Epq,nTpq,n]p=Σ n=0 J(n)+j2ωΣ n=0 {T(n)-U(n)}……(77)等を導き、之等の式の意味を考察した。猶ほcomplex circuit constantとfrequency transformationとの關係を論じResistance, Inductance,及びCondensive frequency transformationの場合を、例として別に取扱つた。
  • K. KUROKAWA
    1926 年 46 巻 459 号 p. 1191-1212
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    簡單なる相似變形の逐次適用により等電位面と力線とを畫く一方法及び並行導體間の靜電容量の計算に就て
    同心圓及び放射經線、即ち無限長の一線荷電の等電位面と力線との乘根圖、又は速ベクトル圖をとり、或は尚同様の相似變形を逐次に適用して、二つ或はそれ以上の線荷電の等しき或は等しからざる場合、同性或は異性の場合の等電位面と力線とを畫き得ることを示せり。
    此の方法により求め得る場合は多少限定さるゝ嫌えあれど、斯くの如き直角線群の方程式より畫くよりも遙かに簡單に求むることを得。逐次に得べき百以上の例を表示し、且つ其の内の或る物を實際に圖示せり。
    上述の逐次變形中、等電位面として得る複雜なる切口の筒形導體の間の靜電容量は、其の等電位面の原圖形の容量が既知なるときは單に原圖形の容量の寸法を新らしきものにて置換えて、且つ原圖形より之を得るには乘根をとりたる場合には之れに倍し、逆圖形ならば其の儘にて新らしき場合の容量となることを示せり。數種の重要なる場合の容量を計算せるが、既知の結果の在るものは勿論之と一致せり
  • 福知 保次郎
    1926 年 46 巻 459 号 p. 1213-1230
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本諭文は單相交流發電機の突發過渡現象を數理的に研究したものである、そして數理的には積分方程式によるよりはe∫ρpdθ-∫ρ1p1dθは普通ごく一に近いからこれを一定と見做すと容易く解きうることを示した、そしてその結果として兩回路の過渡電流は複素双曲角で示されて互にjπ/2だけの相差があることを示した、次に恒久値に對しては今までの理論とちがつて二つの部分よりなつてゐることを示して自働調整器の有無による恒久値に及ぼす影響を示した。
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