電氣學會雜誌
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46 巻, 456 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 中上 豊吉, 小野 孝, 穴澤 忠平
    1926 年 46 巻 456 号 p. 695-711
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    We made the long distance communications with different short wave lengths for one year to find out the relation between the wave lengths and possible communication hours, as well as the relation between the wave lengths and the communication distances.
    In this report is written the general description on the long distance communication on short waves, and the test results for one year, and then the conclusion is given concerning the relation mentioned above.
    The conclusion arrived at by our experiment is as follows:-
    (1) The short wave of about 24 meters is critical.
    (2) Short waves having the wave length of 23 meters or more are best utilized for night long distance communication.
    (3) Short waves having the wave length of 22 or less are good for daylight long distance communication.
    (4) It is ascertained that the phenomena of the skipped distance exists in the short wave transmission, especially for the short wave below 20 meters.
  • 宇田 新太郎
    1926 年 46 巻 456 号 p. 712-724
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    前報告に記載した三角型反射器を基本とし、一層電波の指向性を顯著にするため反射器を種々に排列し、實驗的に比較研究したのである。かくして遂に到達した角型反射器の測定結果を擧げ、其開きを適當にすれば、普通行はれてゐる比較的構造面倒なるパラボラ型の反射器と何等の遜色がない事、從つて實用には簡單な此の方が却つてよい事が述べてある。これを受信所に使用する時は、聚波器として効果のある事もまた實驗の結果を以て示してある。
    次に反射器として棒の適當な長さに就て一言し、且つ角型反射器を使用した發信器より發射する指向性特別短電波を可聽周波數で變調し、携帶した受信器の音の強さに依つて周圍の電界の強さや指向性を調べた事に就て記載してある。
    最後に特殊の形の空中線を使用して、短波長ビームを得た多くの實驗的結果を擧げてある。例へば空中線をL型、逆L型、或はそれから變形したものを用ひた時の測定結果や、又はU字形、距形等の空中線の場合の實驗的研究を記してある。
  • 上本 保
    1926 年 46 巻 456 号 p. 725-733
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    此の短編は他働放電法に因る新式電氣收塵機を紹介し電氣收塵法の理論を考究するのが目的である。電氣收塵法は要するに誘電現象の一應用に過ぎぬが故に、筆者は主に誘電現象を説明してから電氣收塵法に於けるフユーム、フオンの發生及び其の沈積を説く。
    途中絶縁體に就いても二三件述べる。
    筆者の考案せる新式電氣收塵機は在來の者より極電壓を底下し得ることゝ整流装置を要せない二つの主なる特徴がある。
    誘電現象を筆者は瓦斯體の電離と同じく衡突に依る電離作用より説明を試みる。かくすることによりで誘電現象を一層明瞭に了解し得られ又レシヂユアル、チアーヂ及誘電體の電氣的破壞等の諸現象をよく説明し得られる。
    電極的絶縁に付いては絶縁物夫れ自身の外に絶縁物を包む瓦斯體或は液體の状態を考慮せねばならないことが衝突に因る電離作用により容易に證明し得る。
    電氣收塵法に於て煙塵の收積さるゝは各煙塵微粒子の表面に顯はれた誘電現象の電荷と兩電極間の牽引反撥の合力に基因する。そして此の合力と電氣風の方向及び送風の方向が一致した時其の能率最良である。
  • 拔山 平一, 永井 健三
    1926 年 46 巻 456 号 p. 734-741
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    可聽周波数に於ては,インダクタンス線輪を用ひる際に、實效抵抗と、そのリアクタンスの比R+ωL2/ωL1を、小ならむる事が必要な事がある。而して可聽周波數に於では、その實効抵抗を小ならしむる爲に空心の線輪を用ふる時は普通大さ大となり、又形を小ならしむる爲に閉磁路の鐵心を有する輪線を用ふる時は實効抵抗大となりR+ωL2/ωL1が大となる。故にある程度までR+ωL2/ωL1を小ならしめ又大さも相當に小さくするために、その磁路に空隙を入れる事は普通に行はれてゐる方法である。今その磁路に空隙を有する線輪の設計方法としてtanφ=R+ωL2/ωL1よりφを、極小にする條件より空隙の長さlaを表す式を求め、次に同じ外徑に對してインダクタンスを極大にする條件より鐵心の寸法を定め次に線輪の寸法をも決定する。かくして求めた全捲數は磁氣漏洩を考へに取り入れないもの故、漏洩を考へて全捲數の補正方法を述べ最後に實驗の結果がのべてある。
  • 槇尾 榮
    1926 年 46 巻 456 号 p. 742-749
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    蓄電池研究用の標準電極として一規定硫酸算一水銀電極を準備した。
    それに就てdV/dTを定め、次に該電極の電位差に關する一般式を纒めてゐる。猶ほ又本電極を蓄電池試驗に用ひる場合の測定法を示し且つ測定に於ける注意を一二述べてゐる。
  • 大島 捨男
    1926 年 46 巻 456 号 p. 750-759
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    近來運轉回數の増加に伴ひ信號機及制動機は大いに發達して來たが、元來信號機と制動機とは全然獨立した物で、兩者の間には何等の連絡が無い。必ず運轉手なる媒介者があつて、信號現示に適應した制動作用を列車に與へるのである。それ故、天候の爲信號の見え難い時、又は運轉手に不注意や身體の故障がある場合には、停止信號區間に侵入して衝突、脱線の慘事を惹起する。此信號機と制動機をと自動的に連絡せしめ、運轉手か信號現示に從はぬ時に限り,停止信號の手前で停車せしめる樣にしたのが此自動列車制禦裝置である。信號機に連絡した地上裝置から、制動機に連絡した車上裝置に至る作用傳達方法に依り、接觸式と誘導式に分つ。前式は接觸部の破損し易い事、振動天候に依り作用が不確實になる事等の缺點ある爲、後式の方勝る。後式に屬する裝置中、最簡單なのはナシヨナル自動列車制禦裝置である。本裝置は軌上の間に置いた軌條磁石と、車輛に取付けた制禦辨、停止瓣、弛め活栓及空氣濾過器とより成る。
    停車信號の場合には、軌道磁石中の久磁石は其上方に磁場を作り、機關車及電働車に吊下げた制御瓣の感應鈑が此磁場に入ると、其磁氣を受けて制御瓣の馬蹄形磁石は吸引力を失ひ,接極子は其下の空氣壓の爲押上られて吐出口を開き、空氣減壓作用を停止瓣の隔膜の右室に傳へる故、隔膜は左側の制動管壓の爲右に押されて吐出瓣を開き、制動管より空氣を吹出して全列車に制動を掛ける。此制動を弛めるには、今迄運轉位置にあつた弛め活栓の取手を弛め位置に動かせば、停止瓣と制御瓣と連絡は斷たれ、今迄排氣の力により開いて居た制御瓣の接極子は自重に依り元の座に戻り、停車瓣の右室には隘路から入った空氣か溜り、隔膜を左に押し總ては元通りになる。其後弛め活栓の取手を運轉位置に戻し,制御瓣に依り制動を弛めて進行する。
    進看信號の時には、磁石の電磁石に電流が通じ,極性反對の永久磁石の磁場を打消す故、制御瓣は何等の作用を受けずに其上を通る。
    此裝置は、鐵道省、滿鐵、阪急にて種々試驗をし皆好成績を得て居る。
  • 竹内 壽太郎
    1926 年 46 巻 456 号 p. 760-773
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 1926 年 46 巻 456 号 p. 780
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
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