巻号一覧
24 巻 (1980)
- 4 号 p. 205-
- 3 号 p. 137-
- 2 号 p. 49-
- 1 号 p. 1-
24 巻, 1 号
選択された号の論文の10件中1～10を表示しています
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生物検定法・雄の反応習性根岸 務, 石渡 武敏, 浅野 昌司1980 年 24 巻 1 号 p. 1-5
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
ジャーナル フリー1. クワコナカイガラムシを寄生させたカボチャをティッシュペーパーに包んでおくと,雄幼虫だけがペーパーの間隙に移動・侵入した。
2. 羽化した雄成虫は点灯すると(9L-15D)まもなく飛翔活動に移り,フェロモンに感応・誘引された。
3. 雄成虫は誘引源から10∼20cmのところによく着地し,歩行しながらフェロモン源まで接近した。
4. フェロモントラップの色相と,それに対する雄成虫の反応性を調べたところ,色相によって捕獲数が異なり,その順序は,赤=青緑=黒>緑>黄>白であった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (649K) -
腰原 達雄, 山田 偉雄1980 年 24 巻 1 号 p. 6-12
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
ジャーナル フリーコナガの合成性フェロモンZ11-16: Ald, Z11-16: OAcおよびその関連化合物Z11-16: OHの雄成虫に対する性誘引活性について,ゴムキャップを保持体として使用し,キャベツ畑で試験した。
合成性フェロモンZ11-16: AldおよびZ11-16: OAcの誘引効果が最も高い混合比は,四季を通じてあまり変化がなく,おおむね5:5であった。誘引効果が最も高いゴムキャップ含浸量は,季節によって異なり,夏季には0.01∼0.1mg,冬季には0.1∼1mgであった。合成性フェロモンは,両者だけでは盛夏の高温時には活性が明らかに弱かったが,関連化合物であるZ11-16: OHをその1∼10%相当量添加することによって著しく高まった。この共力効果は,冬季にも1%相当量を添加すると現われたが,盛夏のようには顕著でなかった。
混合比5:5,総量0.1mgのZ11-16: AldおよびZ11-16: OAcに,その1%量のZ11-16: OHを添加してゴムキャップに含浸させて誘引源としたトラップには,四季を通じて処女雌成虫5頭と比べても,そん色のないすぐれた性誘引効果が認められた。この誘引効果は,夏季でも,少なくとも約40日間は持続した。
以上から,コナガの合成性フェロモンZ11-16: Ald, Z11-16: OAcおよびその関連化合物Z11-16: OHは,混合比を5:5:0.1とし,その0.1mgをゴムキャップに含浸させると,発生調査のためのトラップの誘引源として,周年的に利用が可能であると考えられる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (835K) -
IV. 埼玉県内の24地域から採取した桑園土壤におけるBacillus thuringiensisの増殖秋葉 芳男, 関島 安隆, 鮎沢 啓夫, 藤吉 宣男1980 年 24 巻 1 号 p. 13-17
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
ジャーナル フリー無処理の土壌と滅菌処理土壌におけるBacillus thuringiensisの増殖ならびに土壌条件(pH,全炭素,全窒素)と増殖との関係について調べた。
埼玉県内(大里郡および児玉郡)の24地域からそれぞれ性状の異なる桑園土壌を採取し,B. thuringiensisAF101株の芽胞を混入したところ,いずれの土壌においても30日以上にわたり増殖が認められなかった。したがって,自然状態ではB. thuringiensisの増殖条件をそなえた土壌が少ないことが示唆された。その際,芽胞の発芽がほとんど認められなかったことから,発芽条件の不足が土壌中でB. thuringiensisが増殖できない1つの原因であると考えられた。
次に24サンプルの土壌のうち17サンプルを高圧滅菌処理しAF101株芽胞を混入したところ,13サンプルの土壌で発芽および増殖が認められた。AF101株が増殖した土壌のpHは5.5∼7.1の範囲に,増殖しない土壌のpHは4.0∼5.4であった。このことから,滅菌処理土壌におけるAF101株の増殖可能なpH範囲は,土壌抽出液(秋葉ら,1979)の場合のpH範囲(5.4∼8.5)と一致しており,土壌中におけるB. thuringiensisの増殖にはpHが密接に関連していることが明らかにされた。なお土壌の全炭素および全窒素はB. thuringiensisの増殖と直接関連しなかった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (568K) -
内田 正人, 真梶 徳純1980 年 24 巻 1 号 p. 18-23
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
ジャーナル フリー休眠性ミカンハダニの越冬卵の産卵時期やふ化時期を予察するために鳥取産のナシ寄生のものについて調査した。
1. 越冬卵の産卵場所は若年枝の基部や分岐部,短果枝のしわ,粗皮,誘引ひもなどであった。
2. 越冬卵は9月上旬より産卵され始め,10月下旬にはほぼ終了した。産卵の最も多い時期は9月下旬であった。
3. ミカンハダニが優占的に寄生する樹における9月下旬の葉当たり成虫数と短果枝(花芽)に産卵される越冬卵数との間には有意な正の相関関係が認められた。
4. 越冬卵のふ化時期は3月上旬以降の気温が有効に作用し,3月上旬∼4月上旬の最高気温または平均気温と3月31日を起算日としたふ化日との間に直線回帰式が得られた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (693K) -
梶田 泰司1980 年 24 巻 1 号 p. 24-26
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
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高木 正見, 広瀬 義躬, 鈴木 芳人, 稗圃 克己1980 年 24 巻 1 号 p. 26-28
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
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山崎 正敏, 山口 勝幸, 伊賀 幹夫1980 年 24 巻 1 号 p. 28-30
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
ジャーナル フリーPredation of the larvae of Papilio xuthus LINNÉ by Polistes wasps, such as P. jadwigae and P. chinensis antennalis was frequently observed in July and August in a small citrus grove of Fukuoka. Such a heavy predation could be synchronized with the peak of the biomass of 3rd to 5th instar larvae of P. jadwigae in the nest.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (374K) -
山田 偉雄, 腰原 達雄1980 年 24 巻 1 号 p. 30-32
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
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植松 清次, 小野木 静夫1980 年 24 巻 1 号 p. 33-35
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
ジャーナル フリーWhen the trunk of a loquat fruit tree was heavily attacked by Platypleura kaempferi adults, the trunk of the tree became wet owing to continued exudation of tree sap from a hole where cicada had inserted its stylet. This condition provided a good chance for the spreading of sooty mold and die-back disease of the tree. Heavily infested trees were also apt to be attacked by Xyleborus saxeseni (RATZEBURG) and Grapholitha molesta BUSCK. A spraying of carbaryl was effective in preventing these infestations.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (341K) -
服部 誠, 阿津沢 新二1980 年 24 巻 1 号 p. 36-38
発行日: 1980/02/25
公開日: 2009/02/12
ジャーナル フリーA simple artificial diet was prepared to facilitate the mass-rearing of Mamestra brassicae and Mythimna separata at a low cost. The diet was composed of herbivorous animal food (ZC®), wheat germ, dried yeast, ascorbic acid, soybean oil, agar, water, and propionic acid. In both species, the development, viability and fecundity of individuals appeared to be approximately the same with this diet as compared with the previous ones. To date, 7 consecutive generations of both species have been reared on this diet.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (313K)
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