日本応用動物昆虫学会誌
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12 巻 , 4 号
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  • 笹川 満広, 吉田 璋, 及部 昭夫, 永野 幸七郎
    1968 年 12 巻 4 号 p. 181-188
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    京都府丹後半島山間部に所在する和牛放牧地において,7月下旬から8月上旬の間に襲来するアブ類の刺咬活動について調べ,次の結果を得た。
    1) 調査期間中に襲来したアブはホルバートアブ,アカウシアブ,ヤマトアブ,ウシアブ,マツモトアブ,イヨシロオビアブおよびシロフアブの7種で,シロフアブが優占し,次いでアカウシアブが多かった。
    2) 晴天日におけるアカウシアブ,ウシアブおよびシロフアブの日週活動は気温および照度に依存した二山型を示した。
    3) 牛体被毛の赤味がかったものよりも黒色毛の和牛に多く襲来する傾向があった。
    4) アカウシアブは牛体中躯背に,ウシアブは腹に,シロフアブは四肢に圧倒的多数襲来した。このすみわけ構造は,3種アブの照度選好,頭部+口ふん長に応じた牛体被毛部の選好,さらに種間の相互作用が要因となって現われるようである。
  • 林屋 慶三, 西田 順, 松原 藤好
    1968 年 12 巻 4 号 p. 189-193
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    The silkworm larvae reared on artificial diet were more susceptible to the infection per os with nuclear polyhedrosis virus than those reared on natural diet and furthermore the anti-viral activity in the digestive juice of the former was weaker than that of the latter. The fluorescent colours of the digestive juices from the larvae fed on natural or artificial diets, were different from each other, being red in the former and yellow in the latter. A protein having red fluorescence was fractionated from the digestive juice of silkworm larvae fed on natural diet, mulberry leaves. The fluorescent protein fraction inactivated the nuclear polyhedrosis virus and the inactivating potency was almost same both in the digestive juice and in the buffered solution containing this fluorescent protein fraction at nearly equal concentration of that in the digestive juice itself. It is concluded that this red fluorescent protein fraction may play an important role in the protective mechanism in silkworm larvae for per os infection by the silkworm nuclear polyhedrosis virus and that the fraction is not observed in the digestive juice from the larvae reared on artificial diet.
  • 長沢 純夫, 中山 勇
    1968 年 12 巻 4 号 p. 194-201
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) アズキゾウムシの成虫に,hempaとthiohempaを処理することによって,それらの産下する卵のふ化を,いちじるしく低下させることがあきらかにされたが,それぞれの中央ふ化阻害濃度と,95%信頼限界は,12.582μg/♀, ♂ (10.999∼14.394μg/♀, ♂)および3.347μg/♀, ♂ (2.884∼3.884μg/♀, ♂)であった。すなわちthiohempaのふ化を阻害する効力は,hempaの3.759倍(2.240∼6.310倍)であった。
    2) 薬量-ふ化阻害率回帰直線の方程式の計算は,FINNEY (1944, 1949b)の自然の斃死率Cを暫定的にきめておこなう最尤法にしたがい,hempa, thiohempaおよびそれらの等量混合物の3回帰直線を同時に算定する方法をとった。
    3) えられた平行な3回帰直線の方程式から,synergismの尺度Δsをもとめ,その分散とから,χ2試験をおこなって,hempaとthiohempaの等量混合物におけるふ化阻害に関する連合作用は,similarであることをたしかめた。
    4) アズキゾウムシの産卵は,hempaおよびENT-51008の処理によって阻害されるが,WADLEY (1949), FINNEY (1949a)の方法によって解析したそれぞれの薬量-産卵阻害率回帰直線の傾きはことなっていた。しかしそれらの等量混合物の連合作用はsimple similarであることが証明された。
    5) HempaとENT-51008の等量混合物のふ化と羽化におよぼす連合作用は,WADLEY (1949), FINNEY (1949a)の方法によってそれぞれの平行な薬量-反応率回帰直線群からΔsをもとめ,そのVs)とからχ2-検定をおこなった結果,いづれもsimilarであった。
    6) Hempa, ENT-51008およびその等量混合物の産卵を阻害する中央薬量と95%の信頼限界は,それぞれ57.076 (43.325∼68.053), 66.314 (37.110∼88.204), 68.881 (52.573∼82.414)μg/♀, ♂で,ふ化阻害のそれは12.765 (8.692∼18.746), 51.029 (28.865∼90.213), 19.500 (13.148∼28.921)μg/♀, ♂,羽化のそれは13.046 (9.462∼17.989), 61.289 (43.976∼85.416), 20.332 (14.700∼28.122)μg/♀, ♂であった。これらの数値から推定して,ENT-51008はアズキゾウムシの産卵を阻害し,産下卵のふ化,あるいは次代成虫の羽化には影響をおよぼさない。一方hempaの作用性は,産卵阻害にもあらわれるが,大きな生理作用はふ化阻害であると結論された。
    7) Hempaがアズキゾウムシのふ化および羽化を阻害する効力はENT-51008にくらべてそれぞれ4.011倍(2.298∼7.001倍),4.651倍(2.807∼7.708倍)で,ほとんどひとしく,幼虫期,蛹期における薬物の影響はまったくないものと考えられる。
  • 風野 光, 浅川 勝, 田中 俊彦, 福永 一夫
    1968 年 12 巻 4 号 p. 202-210
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) 置換フェニルN-メチルカーバメート81種および置換フェニルN, N-ジメチルカーバメート23種について,イエバエ,ニカメイガに対しては局所施用法,アズキゾウムシ,コナマダラメイガに対してはドライフィルム接触法,トウモロコシアブラムシ,モモアカアブラムシに対しては幼苗浸漬法により殺虫力を試験し,さらにトウモロコシアブラムシに対する残効試験,イエバエ頭部コリンエステラーゼに対する阻害度の測定を行なった。
    2) 殺虫力とコリンエステラーゼ阻害度との間には概略的には比例的関係が認められたが,コナマダラメイガ,ニカメイガに有効なものは少なく,アブラムシでも種類によって殺虫力に差が認められ,昆虫に対する活性は選択的な傾向が認められた。
    3) 化学構造と殺虫力の関係は,従来の報告に一致する点が多かったが,新知見としてCN置換体ではN-メチルカーバメートよりN, N-ジメチルカーバメートが殺虫力が大であることがわかった。
    4) 置換フェニルN-メチルカーバメートについては,フェニル基における置換基が一つの場合,3位置換体よりも2位置換体が殺虫力の強いものがあること,3, 5-ジメチル置換体にさらにNO2基を導入した場合,4位置換体よりも2位置換体が殺虫力が大であること,2-アリル置換体にOCH3, CH3などの置換基を,3, 5-ジメチル置換体にさらにN(CH3)2, OCH3, SCH3, Cl, Br, NO2, CH3, COCH3, CH2&CH=CH2などの置換基を,また一般に2位にClを,それぞれ導入すると,トウモロコシアブラムシに対する殺虫力が大となることなどの新しい知見が得られた。
  • 宮田 正, 弥富 喜三, 斎藤 哲夫, 森川 修
    1968 年 12 巻 4 号 p. 211-219
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    NS 2662のワモンゴキブリに対する作用機構を調べた。
    1) ワモンゴキブリに32P-NS 2662および32P-DEPを局所処理し薬剤の昆虫体内分布を調べたところ,脂肪組織以外では,まひ状態の昆虫において,正常状態の昆虫組織よりも多量の薬量が各組織に存在した。神経組織に集積していた薬量は少量であったが,まひ状態の昆虫では正常状態のものより多量に存在していた。腹部神経索には,NS 2662は10-5M, DEPは10-6M程度存在していた。
    2) In vivoでのワモンゴキブリによる代謝を調べたところ,局所処理した32P-NS 2662および32P-DEPともに急速に分解し,未分解物は1時間後,24時間後には,NS 2662ではそれぞれ約50%, 20%であり,DEPでは約60%, 15%であった。両薬剤の脱塩酸物質はごく少量検出された。
    3) ワモンゴキブリ腹部神経索ChEに対し,in vitroにおいてNS 2662, DEPおよびこれらの脱塩酸物質はともにかなり強いChE阻害度を示した。局所処理し,中毒症状の異なるワモンゴキブリのChE阻害度を調べたところ,仰転・けいれん状態のものでは約80%,まひ状態のものでは約90%阻害されていた。50%阻害されるまでは中毒症状は発現しなかった。
    4) NS 2662も他の有機リン殺虫剤と同じく,ワモンゴキブリに対してはChE阻害により殺虫力を示すと考えられ,NS 2662を塗布処理したin vivoでのChE阻害作用にはNS 2662とその脱塩酸物質のDMVP両者が関与していると思われる。
  • 李 康采
    1968 年 12 巻 4 号 p. 220-221
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    韓国ソウル近郊のキャベツ畑におけるモンシロチョウ幼虫に寄生している,アオムシコマユバチ幼虫の頻度分布データーに対して,重複ポアソン分布の理論式を適用してみた。
    これらの頻度分布のデーターには,一般的にいって,すでに松沢の述べているように,重複ポアソン分布の理論式が,かなりよく適合できるようで,ある場合には実際の頻度分布曲線と理論曲線とが,きわめてよく一致した。
  • 大串 竜一
    1968 年 12 巻 4 号 p. 222-224
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 釜野 静也
    1968 年 12 巻 4 号 p. 224-225
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
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