日本応用動物昆虫学会誌
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31 巻, 1 号
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  • 中国山東省のコムギ栽培地帯の例
    楊 徳義, 平井 一男
    1987 年 31 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    中国山東省菖県における1963年から1982年のアワヨトウの侵入成虫数,第1世代の産下卵塊数と幼虫発生程度の資料の解析ならびに1971年から1978年にわたるコムギ畑での栽培条件と幼虫密度の関係を調べたところ,前半10年の大発生は南方からの侵入成虫数とその産下卵塊数が多い年にみられた。しかし,後半10年の大発生は侵入成虫数と産下卵塊数が少ない年でも,4月の降水量が多い年にみられた。この大発生の一因として,コムギの増収を目的とした密植,多肥,灌水の栽培法が導入され,コムギ畑内の微気象が多湿になり,幼虫の生存率が高まったことが影響していると考えられた。
  • 市川 俊英, 岡本 秀俊, 藤本 能弘, 川西 良雄, 壼井 洋一
    1987 年 31 巻 1 号 p. 6-16
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1982年4月から1983年5月にかけて,研究室内とオリーブ樹を取り囲む野外網室(3×3×3m)を中心とする野外のオリーブ植栽地でオリーブアナアキゾウムシ成虫の存在場所と行動について調査した。この間に確認された成虫の行動を不活動,静止,歩行,摂食,マウント,交尾および産卵状態に大別した。野外網室での調査によると,長命な成虫の活動期は概略4月から10月までで,おもに夜間オリーブ樹上で活動し,日中には大部分が不活動状態で発見された。ただし,晴天の日中には大部分の成虫が枯草で被覆したオリーブ樹根元周辺の地面(被覆地)で発見され,マウントや交尾を繰り返していた雌雄や根元で産卵中の雌も少数ながら認められた。また,曇天の日中には夜間から引き続きオリーブ樹上にとどまっている個体と裸地で発見される個体が多かった。成虫は野外網室内で越冬可能であることが確認され,11月から3月までの越冬期の成虫は全般に不活発で,被覆地に潜伏する個体が日中,夜間を通じて多かった。しかし,成虫の活動が完全に停止したわけではなく,地面を移動する個体がかなり多く,越冬期の初期と後期にはオリーブ樹に登る個体もかなり多かった。
  • 金子 順一
    1987 年 31 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) CRESPI and KATZ (1961)の分光学的方法と,新たに考案した微量(約1μl)血液用の毛細管セルを組み合わせ,モモノゴマダラノメイガ雌成虫の血中重水濃度を測定した。この方法によると,30%重水を羽化後与え続けると羽化後2日以降,血液中重水濃度に大きな変動はなく,羽化後14日で約13%となった。
    2) 22°C, 15L-9D(明期の照度は固定し,暗期として約1, 10, 60μW/cm2の3段階の赤色光を使用)の条件下で,血液中重水濃度とコーリング時刻(φr)との間にはほぼ比例関係がみられた。血液中重水濃度10%当りのφrの増加は,暗期として使用した赤色光の強度によって異なり,約1μW/cm2の区で20.7分,約10μW/cm2の区で21.4分,約60μW/cm2の区で27.7分であり,前2者と約60μW/cm2の区との間には10%の危険率で有意差がみられた。
  • 芦原 亘, 井上 晃一, 刑部 正博, 逸見 尚
    1987 年 31 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ガラス室ブドウに発生するカンザワハダニとその天敵類の越冬場所と越冬後の増殖場所を岡山市一宮と果樹試験場安芸津支場内(広島県豊田郡安芸津町)で調査した。
    カンザワハダニはガラス室内ではブドウの落ち葉や枯れ草,敷きわら,ブドウの粗皮下で越冬していた。越冬中の天敵としてはケナガカブリダニ,ヘヤカブリダニ,ミチノクカブリダニ,コブモチナガヒシダニ,オオヒメグモが発見された。これらは落ち葉や枯れ草,敷きわらなどから採集されたが,樹上で越冬しているものはなかった。
    加温または保温後の調査では,5室のうち保温開始8日目のガラス室1室の粗皮と敷きわらからカンザワハダニの生存個体が発見された。その他のガラス室のブドウからは生存個体がほとんど採集されず,雑草や間作の作物にカンザワハダニの増殖個体が認められた。天敵類は発見されなかった。また,ハダニの越冬個体を鉢植えのブドウに接種し加温した場合,22日目には鉢内の雑草に寄生している個体が見られたが,ブドウにはまったく認められなくなった。したがってカンザワハダニの室内での越冬個体は活動開始後すぐにブドウに寄生することはなく,雑草もしくは間作でいったん増殖したものがブドウに移動して被害を及ぼすと考えられる。
  • 本田 洋, 松本 義明
    1987 年 31 巻 1 号 p. 28-35
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    モモノゴマダラノメイガの2系,果実系幼虫とマツ科系幼虫の寄主特異性の比較のために,両系幼虫の寄主植物の有機溶媒抽出物および含有糖類に対する摂食反応を,試料添加のロ紙を幼虫に摂食させる簡易検定法で調べた。
    1) 両系幼虫ともにそれぞれの寄主植物(スギ葉を除く)の80% MeOH抽出物に対して強い摂食反応を示したが,他の有機溶媒抽出物にはほとんど反応を示さなかった。
    2) 果実系幼虫はマツ科系の寄主植物であるゴヨウマツの80% MeOH抽出物により摂食を阻害されたが,ヒマラヤスギ,ウラジロモミの同抽出物にはほとんど反応しなかった。
    3) マツ科系幼虫は果実系幼虫の寄主植物のモモ,クリ,リンゴ果実の80% MeOH抽出物にはいずれも強い摂食反応を示した。
    4) 果実系の寄主植物のクリにはシュークロースが多量に含まれ,モモ,リンゴあるいはスギ葉にはフラクトース,グルコースが多いがシュークロースは少ない。一方,マツ科系の寄主植物にはいずれもフラクトースが多く,シュークロースはきわめて少ない。
    5) 果実系幼虫はシュークロースに最も強く反応し,ついでフラクトース,グルコースの順に反応した。また幼虫はソルビトール,イノシトールに弱いながら摂食反応を示したが,マルトースとラクトースでは摂食を阻害された。
    6) マツ科系幼虫はフラクトースに最も強く反応し,ついでシュークロース,グルコースに反応した。しかし他の供試糖類に対してはほとんど反応を示さなかった。
    7) 両系幼虫の糖選好性と寄主植物中の糖含有量はほぼ対応していた。
    8) 以上の結果から,果実系とマツ科系は幼虫の寄主特異性の基礎と考えられる糖類に対する摂食反応が異なり,これら2系は分類学上異なる位置にある集団であると結論される。
  • 辻 博夫, 河田 和雄
    1987 年 31 巻 1 号 p. 36-40
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    エンドウヒゲナガアブラムシの無翅,有翅胎生雌,卵生雌そして有翅雄の四つのモルフの寿命および胚子発育に及ぼす飢餓の影響を調査し次の結果を得た。
    無翅胎生雌の総産子数の平均は98.9匹,有翅胎生雌では,70.0匹となり有翅胎生雌の総産子数は無翅胎生雌の70.8%にすぎなかった。
    寄主植物上で飼育した場合,無翅と有翅胎生雌そして卵生雌と有翅雄はそれぞれ類似した生存曲線を示したが,成虫化後1日目から絶食し飢餓条件に置いた場合,有翅雄の生存率が最も高く,有翅胎生雌,卵生雌,無翅胎生雌の順に低くなった。
    胎生雌の胚子発育は,成虫化後急激に進行するが,無翅胎生雌のほうが有翅胎生雌よりも大きな胚子を数多くもっていた。絶食した場合,翅型にかかわらず胚子の発育速度は急激に遅くなった。
  • 清水 進, 鮎沢 啓夫
    1987 年 31 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Beauveria bassiana血清型B1菌体から種々の方法で抗原を抽出した結果,1/15Mリン酸緩衝液(pH 7.0)で130∼140°C, 5時間の加熱による抽出物が沈降反応において最も高い抗原価を示した。B. bassiana血清型B1, Beauveria brongniartii, Paecilomyces fumosoroseus, Paecilomyces lilacinus, Paecilomyces farinosusおよびN. rileyiの菌体からも上述の方法で抗原を抽出することができた。B. bassiana血清型B1, P. fumosoroseusおよびP. lilacinusからはさらにSephadex G-100によるゲル濾過,DEAE-celluloseカラムクロマトグラフィーにより抗原の精製を行ったが,これらの抗原は多糖であった。抗B. bassiana血清型B1 blastospore免疫血清に対する反応から供試糸状菌6種はB. bassiana血清型B1, B. brongniartii, P. fumosoroseus, P. farinosus群とP. lilacinus, N. rileyi群とに大別することができた。また,菌糸にはblastosporeと共通の抗原が存在することを螢光抗体法によって確かめた。
  • 片山 順, 福井 正男, 佐々木 博之
    1987 年 31 巻 1 号 p. 46-50
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    京都府におけるムギアカタマバエ成虫の発生消長とコムギ穂内での幼虫の加害状況を明らかにするため,1983年から3年間,コムギの生育ステージあるいは気象条件との関連性に焦点をあてて調査し,以下の結果を得た。
    1) 成虫の初発生日と最盛日は,コムギ品種「農林61号」の出穂期と開花最盛期とにそれぞれほぼ一致した。
    2) 卵は数日でふ化し,幼虫は1∼2齢期を約10日間で経過し,加害を続けながら,3齢に到達する。
    3) 産卵は集中して行われ,穂の上部から3分の1ぐらいの小穂に位置する子実に産卵数が多い。
    4) 幼虫の穂脱出現象はコムギ成熟期における降水量と深くかかわり,連続降雨時には幼虫の脱出が盛んであることが確認された。
  • 小澤 朗人, 高藤 晃雄
    1987 年 31 巻 1 号 p. 51-54
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Tetranychus属の近縁な2種のハダニ,ナミハダニT. urticae KOCHとカンザワハダニT. kanzawai KISHIDA間で交雑実験を行い,2種間の生殖的隔離を調べた。
    交尾は異種間でも見られたが,異種間の交尾では挿入行動が頻繁に中断され,同種間の交尾に比べて交尾時間にはペアー間でばらつきが大きく,また平均交尾時間が短くなった。
    種間交雑ではF1雑種はまったく形成されなかった。また,最初に他種の雄と交尾をした後,次に同種の雄と再交尾した場合,同種と1回だけ交尾したものと比べてF1のふ化率,幼若虫期生存率に有意差はみられず,異種間の交尾は,同種間の交尾・受精にまったく影響を与えなかった。このように,ナミハダニとカンザワハダニの2種間には完全な前交配的隔離が存在することが明らかであった。
  • 駒井 古実, 石川 光一
    1987 年 31 巻 1 号 p. 55-62
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    従来中国に産するとされてきたクリの堅果の害虫Cydia splendana HÜBNERはサンカクモンヒメハマキC. glandicolana (DANILEVSKY)およびクリミガC. kurokoi (AMSEL)が誤って同定されたものであることが判明した。中国に産するこれら2種の成虫・幼虫の形態を記載するとともに,生活史,分布の知見を簡単に記述した。これら2種のうちサンカクモンヒメハマキのほうが,中国においてアマグリへの優先加害種のようで,現在まで著者らが調査したかぎりでは植物検疫の際,発見されるのはすべてこの種であった。植物検疫上必要なこれら2種の幼虫態での識別は老熟幼虫胴部の色彩,硬皮板の着色状況,頭部の刺毛AF2とP1との位置関係を調査することにより可能である。中国にはCydia属2種のほかに,クリの堅果に食入するシンクィムシ類として,クリノミドリシンクイガEucoenogenes aestuosa (MEYRICK)およびモモノゴマダラノメイガConogethes punctiferalis (GUENÉE)が分布している。これら4種の中国および近隣地域での加害状況を概観し,幼虫の検索表を付した。
  • I. 病理組織学的観察について
    冨田 健夫, 岩下 嘉光
    1987 年 31 巻 1 号 p. 63-69
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1979年に桑畑で採取したクワゴマダラヒトリの死虫より細菌を分離した。本菌は染色性培養条件,微細構造および宿主の病理組織学的観察から中腸の細胞質内で増殖するグラム陰性の通性嫌気性桿菌とされ,本菌の細菌学的検索からEnterobacter sp.であると同定された。
    本菌の病原性を確認するため8科16種の幼虫に経口接種を行った。その結果,オビヒトリ,アメリカシロヒトリ,ゴマダラキコケガ,ヤネホソバ,モンシロドクガ,スギドクガ,マメドクガ,オビカレハ,モンシロチョウ,タマナキンウワバ,セグロシャチホコ,カイコ,クワコの7科13種の幼虫に感染した。また,マイマイガ,クワノメイガおよびハイマダラメイガの3種の幼虫には感染が認められなかった。そして感染したすべての幼虫の中腸の細胞質中にのみ増殖像が観察された。
  • II. 血清学的性状について
    冨田 健夫, 岩下 嘉光
    1987 年 31 巻 1 号 p. 70-75
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    感染した幼虫からの細菌の分離,精製法を検討した。Percoll density gradient methodでは遠心管のほぼ中央部に乳白色のbandとして細菌が得られた。しかも菌体には全く影響を与えずに精製できることが判明した。この精製菌を免疫原として,兎に注射して抗血清を作成した。作成した血清はelectrosyneresisおよびfluorescent法ともに本菌にのみ反応し,他の対照菌にはまったく反応しなかった。また,別に作成した抗Serratia血清はSerratiaのみに反応し,本菌には反応しなかった。幼虫にこの細菌を接種して,electrosyneresis法で検索したところ,本菌に感染した幼虫にだけ特異抗原が検出され,本菌の感染を血清反応で判定することができた。また,fluorescent法により,本菌の中腸細胞の細胞質内増殖を観察した。特異螢光は主として中腸の細胞質内にのみ認められ,その特異螢光が菌の増殖に伴って拡大した。また,増殖部位は光学顕微鏡または電子顕微鏡観察像と一致した。
  • 本美 善央, 宮田 正, 斎藤 哲夫
    1987 年 31 巻 1 号 p. 76-78
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    The topical toxicities of eight insecticides in susceptible (S), malathion-resistant (Rm) and fenvalerate-resistant (Rmf) strains of the brown planthopper were determined. The negatively correlated cross resistance was observed between malathion and fenvalerate. The insecticidal activity of fenvalerate (racemic) wholly depends on that of fenvalerate A.
  • 川崎 建次郎, 池内 まき子, 日高 輝展
    1987 年 31 巻 1 号 p. 78-80
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    A simple rearing method for Acanthoplusia agnata which does not require the change of artificial diet was developed. Each group of 5 insects was reared in a vinyl chloride cup containing the diet. On the average, 66.0% of the eggs inoculated in a cup with the diet pupated without change of the diet. A higher ratio of pupation (85.1%) was attained when the insects were transferred to the cup containing the artificial diet at the 2nd or 3rd instar larval stages.
  • 山口 弘実
    1987 年 31 巻 1 号 p. 80-82
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • III. 近年の増減傾向
    大串 龍一
    1987 年 31 巻 1 号 p. 82-85
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ロウカイガラムシ3種の発生状況についてのアンケート調査の結果,次のことが知られた。
    1) 近年,全国的にツノロウムシが増加の傾向にある。
    2) ルビーロウムシは小地域ごとに増減が著しいが,全国的にはあまり変化がない。カメノコロウムシは小地域的にも全国的にも安定しているか,わずかに増える傾向があるように思われる。
    3) 現場の技術者の見るところでは,ツノロウムシの増減には農薬散布と都市化に伴う環境変化の影響が大きく,ルビーロウムシでは天敵と農薬散布の影響があると考えられている。
    4) ここに取り上げた増減傾向は,主として1967∼1976年のものである。
  • XIV. 密度と交尾率
    河合 章
    1987 年 31 巻 1 号 p. 85-87
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ミナミキイロアザミウマの密度と交尾率の関係を明らかにするため,キュウリを栽培したビニルハウス内に4段階の密度条件を設定し,成虫の性比から交尾率を推定した。葉当たり雌成虫数(x)と交尾率(y)の間にはy=1-e-20.93xの式が得られ,低密度時には交尾確率が低下し,これが個体数変動に大きな影響を及ぼしているものと考えられた。
  • 中田 圭亮
    1987 年 31 巻 1 号 p. 87-91
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Changes in numbers, recruitment of new individuals, survival of residents, cohort structure and sex ratios of small rodents were examined for colonized populations in the areas from which individuals were removed in advance in the early spring of 1984 and 1985. For Clethrionomys rufocanus bedfordiae, Apodemus argenteus and A. speciosus ainu, these demographic variables did not differ much from those of control populations.
  • X. 神奈川県における春期の採集結果
    斉藤 一三, 金山 彰宏, 緒方 一喜
    1987 年 31 巻 1 号 p. 91-95
    発行日: 1987/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    The fauna and distribution of the blackflies in Kanagawa Prefecture were investigated by collecting the immature stages of flies at 33 sites in spring seasons of 1986. A total number of 2, 444 larvae and 243 pupae belonging to 2 genera and 14 species was collected at 23 sites, which are located mainly in highlands of the western part of Kanagawa Prefecture. Three species, Simulium ogatai, S. aureohirtum and S. nikkoense were newly recorded from Kanagawa. Predominant species was S. japonicum (36%) followed by S. uchidai (35%) and Prosimulium yezoense (19%).
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