日本応用動物昆虫学会誌
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4 巻, 1 号
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  • 伊藤 嘉昭, 宮下 和喜, 後藤 昭
    1960 年4 巻1 号 p. 1-10
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) 1956年の4月から7月にかけて,農業技術研究所構内の網を掛けたキャベツ畑において,モンシロチョウ個体群の自然死亡率およびそれに関与する要因を調べた。
    2) 個体数の減少は,第2世代でも第3世代でも,卵から1令幼虫にかけての時期,終令幼虫期およびよう期に特に著しく減少した。その結果両世代とも,前報(宮下・伊藤・後藤,1956)で報じた1955年春と基本的特性において同一な3段型の生存曲線が得られた。ただし総死亡率は両世代とも1955年春の調査結果より低く,特に第2化期は低かった。
    3) 卵から1令にかけての時期の死亡率には,1954年盛夏の世代を除くと年または世代によってあまり大きな違いはなく,それに関与する要因は主として密度に依存しない性格のものであるように思われた。また,卵の時期の死亡は総卵数の10∼20%と推定された。
    4) 1956年には幼虫寄生バチであるアオムシコマユバチの寄生率が1955年に比べて低く,特に第2化期の寄生は皆無で,これがこの年のモンシロチョウ個体群の総死亡率を低めた主な原因だと思われる。さなぎ寄生バチであるアオムシコマユバチの寄生率は1955年と1956年であまり差がなかった。どちらの寄生バチも世代が進むにつれてその働きを増して行くように思われた。5) 病気の発生は2化期より3化期のほうが多かった。また前報および本報の調査を通じて最高の発病率は1954年盛夏の世代でみられた。
  • IX. Lagynotomus, Aeliaおよびそれらの近縁属の幼期
    小林 尚
    1960 年4 巻1 号 p. 11-19
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Lagynotomus and Aelia which belong to the Family Pentatomidae (s. str.) are represented in Japan each by one species, Lagynotomus elongatus (DALLAS) and Aelia fieberi SCOTT. The former species is one of the most important pests of the rice and other cereal plants. The latter is also known to attack sometimes these plants. Lagynotomus is closely related to Aenarai which is represented in Japan by only one species, Aenaria lewisi (SCOTT), the larval stages of which were already reported by the author in 1958. The developmental stages of the two species, Lagynotomus elongatus (DALLAS) and Aelia fieberi SCOTT, together with their ecological notes, are given in this paper.
    The diagnoses of the Genus Lagynotomus
    Egg: Short-elliptical, slightly depressed, pale yellow or yellowish white at first. Chorion pale white, subhyaline, surface with microscopically granulous structures which are connected by irregular lines. Micropylar projections nearly subhyaline, rather short-capitate. Egg-burster blackish brown, well-chitinized, T-shaped, with membraneous appendages which are mostly dark except the transparent centre. Operculum distinct. Eggmass ordinarily consisting of about 10∼16 eggs, arranged in one or two, rarely three rows.
    Larvae: Stigmata placed interior to connexiva of abdominal segments from second to eighth, the eighth pair conspicuously smaller than the others. Body nearly short-ovoid in the 1st instar, ovoid in the 2nd, elongate-ovoid in the 3rd, fusiform in the 4th and 5th instars. Head short, arched in the 1st instar, rather long in the 2nd to 5th instars; median lobe considerably wide and longer than lateral lobes in the 1st and 2nd instars, comparatively wide and almost as long as lateral lobes in the 3rd, rather narrow and more or less shorter than lateral lobes in the 4th, considerably narrow and shorter than lateral lobes in the 5th instar; lateral lobes not angular apically, more or less produced laterally in front of eyes in the 2nd to 5th instars. Abdominal dorsal plates absent in the first and second segments; the plate of the anterior odoriferous gland orifices wider than the other of the median orifices, fusiform, and conspicuously constricted medially in the 1st instar, while the former is rather narrower than the latter, fusiform, and considerably constricted centrally in the 2nd to 5th instars. Lateral margins of thorax serrated, clearly in the 2nd to 4th instars, slightly in the 5th instar. Body sparsely with short hairs. Head and thorax very sparsely with black punctures in the 1st instar, rather sparsely with fuliginous or black punctures in the 2nd and rather densely with black or fuliginous punctures and reddish dots in the 3rd to 5th instars except the lateral parts of thorax in the 4th and 5th instars. Abdomen through all instars samely punctate as thorax and in the 2nd to 5th instars scattered with reddish dots. Body without conspicuously coloured markings.
    The diagnoses of the Genus Aelia
    Egg: Elliptical, somewhat wider towards above, very light brown at first. Chorion extremely light brown, with a brownish reticulation which is furnished with light brown or darkish small spines. Micropylar projections white except the bases which are nearly subhyaline, rather short-capitate. Egg-burster well-chitinized, T-shaped, mostly black except the brownish superior portion of axis, with membraneous appendages which are mostly transparent except the dark inferior ends. Egg-mass ordinarily consisting of about 12 eggs, arranged in two rows.
    Larvae: Stigmata placed interior to connexiva of abdominal segment from second to seventh. Bodies rather long-elliptical in the 1st to 3rd instars, rather fusiform in the 4th and 5th instars, and with a luster and short hairs sparsely through all instars. Head wide, lunate in the 1st and 2nd instars, semicircular in the 3rd instar, rather conical in the 4th and 5th instars
  • イネカラバエの発生に関する生態学的研究 第5報
    岩田 俊一
    1960 年4 巻1 号 p. 20-25
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    は種期の種々異なる水稲品種シロガネおよび農林8号で第2化期イネカラバエ幼虫の発育状態を観察したところ,は種期が早く幼穂が発達伸長しつつある稲では幼虫は非常に良好な生育を遂げ,または種期の著しくおそい若稲でも不斉ではあったがかなりの割合が良好な生育を示した。しかるに両者の中間の生育状態を示す稲では幼虫の発育は全般的に不良になることがわかった。この全般的発育抑制の始まる時期はシロガネでは第10葉期ごろすなわち栄養成長期の後期ごろであったが,年によって若干の変動がみられた。
    この事実はイネカラバエの発生生態と密接な関係を有し,本虫の3化地帯においては一般に第2化期は第1化期よりも全発育期間が長いこと,2化地帯では幼虫は幼穂摂食前は目だった成長をしないことや,2, 3化混発地帯の発生生態の特異性などの原因の一部に上記の原理が関係しているほか,晩生品種は抵抗性が弱くても傷穂が出にくく,早生品種では抵抗性は弱くなくても傷穂率が高くなることについても上記の原理で考察できた。
    なお,外国稲Bombarでは上記のような稲の生育段階と幼虫発育の関係がめいりょうでなく,どのような生育時期の稲でも良好な発育がみられた。したがってこの品種はイネカラバエに対する感受性が著しく高いというべきであるが,このことから上述の関係はpatternは共通でも細部の時期的関係には品種その他の条件によって多少の相異が予想される。
  • III. タマナギンウワバの発育と体色に及ぼす温度の影響
    一瀬 太良
    1960 年4 巻1 号 p. 26-30_1
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    タマナギンウワバさなぎの体重と,幼虫およびさなぎの期間中の死亡率とに及ぼす温度の影響を検討し,また幼虫およびさなぎの色と温度との関係を調べた。飼育は25°Cおよび30°Cの恒温と,種々の室温下で行ない,20頭前後の集合飼育と単独飼育とを併用した。
    1) さなぎの体重は供試した2種の食飼植物,キャベツ,アブラナによって大差なく,またそれぞれ雌雄間において有意差をみとめえなかった(第1表)。
    2) さなぎの平均体重は温度の相違によってほとんど変わらないが,高温30°Cにおいて非常に小さい個体が得られ,体重の減少する傾向がみられた(第1表)。
    3) 集合飼育区の平均さなぎ体重は単独飼育区のそれに比べてわずかに小さな数字を示したが有意差は認められなかった(第2表)。
    4) 一般に30°Cでは死亡率がより高くなり,特によう期に死ぬ個体が多い。25°Cでは,その他の条件のよいときはきわめて羽化率が高かった(第3表)。5) 本種では,幼虫の表皮に見られる色の変異すなわち黒化の程度は,温度や飼育密度に対し特にめいりょうな関係を示さない。
    6) さなぎの色は表皮の黒化の程度によってきまり,幼虫期の温度に支配される。高温30°Cで全部黄かっ色となり,低温20°C以下で全部黒色,25°Cで中間的色調となる(第4表,第1図)。
  • 草野 忠治
    1960 年4 巻1 号 p. 31-37
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    毒飼摂食時間,投薬回数,ワルファリン濃度,死亡率,prothrombin timeの延長,血管抵抗減弱度の相互関係から,1日あたりの毒飼摂食時間が長いほど100%の死亡率をうるのに必要な濃度および投薬回数が少なくてよいことが明らかになった。これはprothrombin time値ならびに血管抵抗の減弱が斉一に増大することによる。また中毒死亡ネズミの剖検により,1日あたりの摂食時間の長いほど消化管,脳出血で死亡するものが多い。
  • 宗林 正人
    1960 年4 巻1 号 p. 38-44_2
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    25属34種のアブラムシについて口針が植物組織にそう入される状態を観察した。その結果の果要は次のとおりである。
    1) 口針を表皮組織にそう入する際,ほとんどすべての種類では,表皮細胞間または細胞内を貫通するが,あるものは気孔からそう入し,同一種でも一定しない。しかし,カンショワタアブラムシCeratovacuna lanigera ZEHNTNER(ススキ)およびマツノハアブラムシSchizolachnus orientalis TAKAHASHI(アカマツ)の2種は常に気孔からのみそう入する。
    2) 口針が植物組織内に進入するときには一般に細胞間を通るが,細胞内を貫通することもしばしばあり,結晶体を含む細胞も容易に貫通する。厚膜組織では細胞内を貫通することはまれで,細胞間のみを通るか,あるいはこの組織を避けて柔組織を通る場合が多い。しかしマツノハアブラムシSchizolachnus orientalis TAKAHASHIでは,常にアカマツ針葉組織細胞内のみを貫通する。
    3) 口針しょうは細胞間を通過する部分よりも細胞内を貫通した部分に顕著で,また表皮と口ふんの先端との間,あるいは葉しょうと茎との間の空気中にも形成される。口針しょうは口針内の気密を保つためにも役だつものと思われる。
    4) 口針の先端はほとんど常にし部細胞内,特にし管内にそう入される。皮層細胞内にそう入されたものは見られなかったが,まれに木部あるいは管束しょうにそう入されていた個体も見られた。また口針はそう入部から最も近いし部に達するとはかぎらず,皮層を遠回りし,あるいは髄線を経て髄にはいりし部に達するもの,あるいはし部または木部のみを通過することがある。また口針はし部で同一細胞からのみ吸汁するものではなく,たびたび新しい細胞に刺し変えるため口針こん跡の分枝したものが多数みられた。
  • 第2報 両種の分布・発生と土壤との関係について
    内藤 篤
    1960 年4 巻1 号 p. 45-50
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    土壤の違い,すなわちこう積性火山灰土壤地帯(第四紀古層)と沖積土地帯(第四紀新層)について,マメシンクイガおよびシロイチモジマダラメイガの発生分布がどのように異なっているかを調査した。
    調査方法は1957, 1958年に埼玉県内のこう積,沖積両地帯88ヵ所のダイズほ場について被害調査を行なうとともに,1955∼1957年の3年間当場内のこう積,沖積畑に同一条件の下に各種のダイズを栽培し,両種の発生量および被害量を比較した。
    その結果マメシンクイガは一般にこう積に多く沖積に少ない傾向がみられた。しかしシロイチモジマダラメイガにはそのような違いはみられなかった。
    マメシンクイガの発生と土壤条件や立地条件との関係を吟味すると(1)沖積土のように孔げき量が小さく,透水性の悪い重粘な土壤でしかも平らな低地にあり,降雨のときしばしば滞水するようなところは発生が少ない。(2)火山灰土壤のように孔げき量が多く,通気,透水性が良好な軽しょう土で,高台や斜面にある場合は発生が多い。なお,(1)のような重粘な土壤で高台や斜面をなし,排水が良好ならば必ずしも発生は少なくない。また(2)のような軽しょう土でも低地にあって排水が不良ならば発生は多くない。
    このようにマメシンクイガの発生は単にこう積,沖積といった土壤条件だけでなく,地勢的な土地条件や気象条件(降雨)が加わった総合的な立地条件によって左右されるようである。したがって土壤との関係はどの地方においても同様であるとはかぎらないと思われる。
  • 有賀 久雄, 吉武 成美, 渡部 仁, 福原 敏彦
    1960 年4 巻1 号 p. 51-56
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    数種のりんし目こん虫について,多角体病の有無を調査し,ヨトウガ,タマナギンウワバ,アメリカシロヒトリおよびサクサンに多角体病を認めた。これらの多角体病はいずれも核多角体病で,多角体の形状は第1図に示すとおりであり,細胞質多角体病は見られなかった。ヨトウガ,アメリカシロヒトリおよびカイコの間で相互に多角体を添食させ多角体病が発生するか否かを調べたが,交差感染の現象は認められなかった。
    ヨトウガおよびアメリカシロヒトリの幼虫に低温処理(5°C)を行なった実験では,多角体病の誘発現象がみられなかったが,アメリカシロヒトリに種々の化学薬品を添食させた場合には,ヒ酸,昇コウ,EDTA, Na-EDTAおよびファイゴンなどの各溶液の添食により,多角体病の誘発現象が認められた。
  • VIII. アブラムシの生活環における有し型出現の生態的意義
    野田 一郎
    1960 年4 巻1 号 p. 57-63
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    キビクビレアブラムシでは無し(翅)型からは有し(翅)型が容易に出現するが,有し型からはほとんど有し型が出現しない。したがって有し型から生じた幼虫はその生理的性質が無し型からの幼虫に比べて著しく異なっているのではないかと考えられる。これについて筆著(VI,印刷中)は前者の第1令幼虫期間の長さに著しい個体差のあることを考慮に入れて,この期間中にしが(翅芽)の発達を抑制するホルモンまたはホルモン様物質が分泌されており,その分泌量がある限度を越すとその超過量に応じて体の成長をも抑制するようになるのではないかと考えた。なおこのほかにも両幼虫間になんらかの差のあることが予想されるので,絶食,古葉の摂取などの異常生活条件に対するこれらの両系幼虫の反応を観察し,その結果から有し型出現の生態的意義を明らかにしようとした。これを要約すると次のとおりである。
    1) キビクビレアブラムシの有し型から生まれた幼虫は無し型からの幼虫に比べて食草の新鮮度に対する感受性がやや鈍く,絶食に対する耐久性も強いようである。しかしこれらの性質が見られるのはその幼虫1代かぎりであって,次の代には消失する。これに対して無し型からの幼虫は古くなった食草をきらう性質がいくらか強く,飢餓に対する耐久性も弱いようである。すなわち前者は後者より生活条件の低下に対し強い耐性を示す。一方無し系幼虫でも第3令以後,しがが見え始めてくると有し系幼虫とほとんど変わらない程度に飢餓に対する耐性が強くなる。
    しかし有し型からも有し型の出やすいムギヒゲナガアブラムシにおいてはこのような現象がはっきりと見られなかった。
    2) したがって,キビクビレアブラムシの生活環において,有し型胎生雌が出現するということは,単に移動型を生じ生活に不都合な区域から好都合な区域へ分散して次世代を生むということのほかに,有し型それ自体の体質が発育の途中第3令以後から強くなるとともにその強さを次の世代へ伝えるということをもあわせ意味するのではないかと思う。すなわち有し型の出現によりそれ自身をも含めて2代連続して健全世代を生ずることとなる。これに対しムギヒゲナガアブラムシにおける有し型出現の意義は単に移動可能の型の出現と四散に限定されるように思われる。
  • 殺虫剤の作用機構に関する研究 (XVIII)
    楢橋 敏夫, 山崎 輝男
    1960 年4 巻1 号 p. 64-69
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) ワモンゴキブリの神経機能およびコリンエステラーゼに対するジメトンとメチルジメトンの影響を,それぞれのチオールおよびチオノ異性体を供試して比較した。
    2) メチルジメトンは両異性体とも,中枢神経索の自発性衝撃出現度を増加させ,シナプスにおける後発を延長させる。時間の経過とともに爆発的な衝撃発生が起こり,ついにはシナプス伝達は阻害される。この阻害直後に正常なリンゲル氏液で洗えば回復するが,メチルジメトンの濃度が高いと回復は不完全である。
    3) ジメトンは両異性体ともメチルジメトンとほぼ同様な作用を示す。しかしシナプスにおける後発の延長が起こる前に,シナプスの興奮が一時抑制される時期がある点が異なる。
    4) ジメトン,メチルジメトンともにin vitroでゴキブリ神経のコリンエステラーゼを阻害する。IN50はいずれも10-6Mの程度である。
    5) ジメトンおよびメチルジメトン処理後に神経機能の変化,すなわち自発性衝撃出現度の増大やシナプスの後発の延長がみられる時期には,コリンエステラーゼは約半分程度阻害されている。
    6) ジメトンおよびメチルジメトンの場合も,神経のコリンエステラーゼ阻害が上述の神経機能変化の重要な原因であると結論できる。しかしジメトンについては,更に別の機構が働いている可能性がある。
  • 和久 義夫, 巌 俊一
    1960 年4 巻1 号 p. 70-71
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • ドブネズミの相対成長に関する研究 I
    宮尾 嶽雄
    1960 年4 巻1 号 p. 71-73
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
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