赤色半導体レーザの開発の現状と応用例について概説した。600nm帯の半導体レーザはIn-GaAlP系材料で実現できる見通しがついてきたが,黄色,緑色,青色の更に短い波長で発振する半導体レーザは,材料開発の段階である。短波長小形レーザ開発研究の中でも,直接可視光を出すのでなく,光非線形効果(第二高調波発生)を用いて可視光を得ようとする方が実現が早いという議論もある。この場合,寸法,安定性等に課題が残されているが,種々の方式が提案されており,精力的に研究が行われている。いずれにしても,その実現できたときのインパクトが大きいだけに,ここ数年先には,何らかの芽は見えてくると思われる。
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