水産増殖
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46 巻, 4 号
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  • 室賀 清邦, 古澤 徹, 古澤 巖
    1998 年 46 巻 4 号 p. 473-480
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    シマアジのウイルス性神経壊死症 (VNN) について, 発生の経過, 症状, 病理, 疫学, 原因ウイルスの性状, 診断法, および対策に分けて概説した。本病はシマアジでは1989年に初めて発生したが, 同時期にアジアおよびヨーロッパにおいてこれまでに20種以上もの海産魚で発生している。多くの場合仔稚魚期に限って発生するが, 我が国のマハタ, 外国のハタ類およびシーバスでは未成魚や成魚にも発生している。原因ウイルス (SJNNV) は直径約25nmのエンベロープを持たない正20面体で, ポリ (A) 鎖を持たないプラスセンスの2分節1本鎖のRNAを核酸とすることから, ノダウイルス科に分類された。日本栽培漁業協会の事業場では, 親魚の健康管理, 産卵直前のPCRによるウイルス検査に基づくウイルス陰性魚の選別, 受精卵のオゾン消毒などの総合的対策を実施することにより, 最近3年間本病の発生をみていない。
  • M. Habibur RAHMAN, M. Afzal HOSSAIN, 川合 研児, M. A. HOSSAIN
    1998 年 46 巻 4 号 p. 481-486
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    バングラデシュの沼沢には多くの魚類が生息していることは分かっているが, その生産性については明らかにされていない。そこで, 魚類養殖の場としての沼沢の有用性について評価するために, 沼沢の形成について整理し, 沼沢における化学・物理的環境条件および魚類の生産性について調査した。沼沢は河川, 水路, 池などの古い部分がもとの水塊と隔離されたり, 宅地や堤防などの人工構造物によって隔離された遊水地帯として生じるなど, 様々な過程で形成される。沼沢の環境調査を行ったところ, 水温, pH, 溶存酸素濃度, 遊離炭酸ガス濃度などの値が, 魚類の飼育条件内にあるものが多く, また, すべての魚類を対象とした沼沢ごとの単位面積当たり平均漁獲量は383kg/haであった。以上のことから, バングラデシュに多数存在あるいは形成される沼沢の多くは, 養殖漁場として利用できる条件を持っていることが明らかになった。
  • 山田 秀秋, 遠藤 裕樹, 武蔵 達也, 山下 洋
    1998 年 46 巻 4 号 p. 487-494
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    ヒラメ幼稚魚の育成を目的として水深7mおよび10mに設置した十字礁とその周辺海域において, ヒラメの主要餌料であるアミ類とカタクチイワシシラスの分布特性を調査した。
    1) ヒラメ幼稚魚はアミ類の中では卓越種であるミツクリハマアミのみを摂餌していた。しかし, ミツクリハマアミが十字礁に選択的に集群する現象は認められなかったことから, 十字礁にヒラメ幼稚魚の餌生物としてのアミ類を蝟集する効果はないと判断された。
    2) ヒラメの成長に伴い餌生物としてのカタクチイワシシラスの重要性が増大した。また, 十字礁の近傍にカタクチイワシシラスが集群することが確認された。十字礁は水深15m以深において安定的に設置できることから, 10m以浅の浅海の成育場から移動してきたやや大型の幼稚魚のための育成礁としての効果が期待できる可能性が示唆された。
  • 五利江 重昭, 大谷 徹也
    1998 年 46 巻 4 号 p. 495-501
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1) 播磨灘北東部で, 小型底曳網によるカバーネット式の網目選択性試験を実施し, マアナゴの漁獲物全長組成, 網目・人為選択率の季節変化, およびコッドエンドを抜け出たマアナゴの生残率を調べ, 目合拡大の可能性について検討した。
    2) 8月に, 全長300mm以上の大形個体に加え, 250mmをモードとする小形個体が出現し, この群の出現は8~4月の長期間にわたった。またマアナゴの50%網目選択全長は, 282mmと推定された。
    3) マアナゴは, おおむね全長250mmが水揚げ下限サイズとなっていた。また, 5~9月には300mm以上が水揚げ物となり, それ以下のマアナゴは投棄物となっていた。
    4) コッドエンドを抜け出たマアナゴの生残率は100%と推定された。また全長300mmを境に“小”, “中”銘柄に区別され, その価格差は約2倍となるため, 水揚げサイズを300mm以上にすれば, この大きさ未満の小形魚が水揚げされる10~4月でもコッドエンドの目合拡大が可能であると思われた。
  • 團 昭紀, 平岡 雅規, 大野 正夫
    1998 年 46 巻 4 号 p. 503-508
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    15℃の恒温室内で, 塩分濃度20, 光量20μmol/s/m2 (12時間明期, 12時間暗期) の条件で2日間短期保存したスジアオノリの藻体と5週間長期保存した藻体を直径数mmの円形の藻体片に打ち抜き, 成熟誘導を行った。藻体片は2~6日で胞子を放出した。藻体片の成熟及び胞子放出誘導は長期保存の藻体を使った場合が短期保存の場合より速く, また, 直径0.9mmの藻体片では全て成熟した。成熟及び胞子放出の最適条件は, 水温20~25℃で直径0.9mmに細断する場合であることが分かった。
  • 河村 知彦, 岡村 和磨, 高見 秀輝
    1998 年 46 巻 4 号 p. 509-516
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    アワビ初期稚貝の餌料として好適な付着珪藻Cocconeis scutellum var. parvaの増殖に及ぼす水温 (10, 15, 20, 25℃) , 光量 (12, 46, 78, 112, 135μE/m2/s) , 及び塩分 (18, 23, 28, 31, 36, 40, 44 PSU) の影響を調べた。
    設定した水温の範囲内においては, 光量が同じ場合, 46μE/m2/s以上の光量で高水温区ほど速やかに増殖した。12μE/m2/sでは, 水温による増殖速度の有意な差は認められなかった。同一水温下では, 46μE/m2/s以上の光量区では増殖速度に有意な差は見られなかった。15℃以上の水温区においては, 12μE/m2/sでの増殖はそれより高い光量区より有意に遅かった。塩分については, 28~40 PSUの塩分区で良好に増殖したが, 44 PSUでは増殖速度が有意に低く, 18 PSUと23 PSUでは細胞が最大密度に達しなかった。細胞が重なって増殖することはなく, 培養器の内壁一面に広がるとそれ以降の増殖は止まり, 死細胞率が増加した。
    蓋殻長34.4μm, 幅23.1μmの細胞から開始した継代培養期間中に, 細胞の大きさは徐々に減少し, 204日目 (約130世代目) には蓋殻長9.7±0.5μmとなった。約95世代目 (蓋殻長13.4±1.2μm) に有性生殖が観察され, 大型の栄養細胞 (蓋殻長33.8μm) が出現した。
  • 荒井 永平, 刈田 啓史郎, 星合 愿一, 片山 知史, 星野 善一郎
    1998 年 46 巻 4 号 p. 517-521
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    マボヤの自発性噴出運動の生理特性を調べるため, 体内圧の変化を数週間連続測定できる手法を開発した。噴出運動には, それぞれ独立の行動をする二種類 (小噴出と大噴出) が観察され, それらは日周期リズムをもつものが多かった。この長時間測定法は, マボヤの噴出運動の機能や生体リズムを明らかにする上で有益なものと考えられる。
  • 山元 憲一, 半田 岳志, 中村 真敏, 田村 晃一, 韓 青渓
    1998 年 46 巻 4 号 p. 523-527
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, ミドリイガイを用いて, 酸素摂取量, 換水量, 酸素利用率および鰓の繊毛運動に及ぼす低酸素の影響について調べた。
    低酸素下において, ミドリイガイは酸素利用率を増大させて酸素摂取を維持していた。このとき, 鰓の表面に載せた小片の移動速度は減少したが, 換水量はほぼ一定に維持していた。このことから, 換水量は鰓の繊毛運動によって直接調節されていないと推測した。
  • 滝井 健二, 黒宮 香美, 中村 元二, 熊井 英水, 栗藤 和治
    1998 年 46 巻 4 号 p. 529-534
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    飼料タンパク質含量の違いが, マハタの飼育成績, 蓄積率および筋肉カテプシン活性に及ぼす影響について検討し, 飼料至適タンパク質含量に関する知見を得ようとした。沿岸魚粉と小麦グルテンを主体にする, タンパク質含量が38, 44, 49および54%の4試験飼料を, 平均体重1.2kgのマハタに71日間給与して飼育した。各区の日間摂餌率は若干低かったが区間差はなく, 増重量, 飼料効率, 見掛けの脂質蓄積率などは, タンパク質含量49%区が最も優れ, タンパク効率および見掛けのタンパク質蓄積率は, タンパク質含量44%区が最も高かった。また, 体重に対する比肝臓重値および肝臓の粗脂質含量は, 38および44%区より49および54%区が高く, 他の成分には飼料タンパク質含量の違いに基づくと考えられる一定の傾向は得られなかった。一方, 44%区では49%区に比較して, 肝臓のアミノ基転移酵素および白筋のカテプシンD・B+L酵素活性は低く, 逆に肝臓のRNA/DNA比は高い傾向にあった。
    以上の結果から, 飼料のタンパク質含量の違いは飼育成績だけでなく, アミノ酸およびタンパク代謝に影響を及ぼすことが示された。また, 飼育成績からマハタの飼料至適タンパク質含量は, 44~49%であることが示唆されたが, タンパク質蓄積率, 肝臓のアミノ基転移酵素活性および白筋のカテプシン活性から, 49%よりむしろ44%に近いことが推察された。
  • 佐藤 秀一, 石田 良太郎, 竹内 俊郎, 渡邉 武, 青海 忠久
    1998 年 46 巻 4 号 p. 535-540
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    マダイ用配合飼料に無機質を添加する必要があるかどうかを検討する目的で, 北洋魚粉のみをタンパク源とした飼料にリン, マグネシウム, 亜鉛あるいはマンガンをそれぞれ無添加とした飼料を調製し, 平均体重2.4gのマダイ稚魚に9週間給餌した。その結果, リン無添加飼料で飼育したマダイの成長が最も劣り, ついで亜鉛無添加飼料区の成長も有意に劣った。一方, マグネシウムあるいはマンガンを無添加飼料では成長がやや劣ったにすぎなかった。脊椎骨中の亜鉛含量は亜鉛無添加飼料区で最も低く, マンガン含量はマンガン無添加飼料区で最も低かった。
    これらのことより, マダイにおける魚粉中の無機質の利用性は高くなく, 魚粉のみをタンパク源とした飼料はみかけ上, 無機質を十分量含んでいても, 利用性の高い無機質を添加しなければならないものと推察された。
  • 菊池 弘太郎, 佐藤 智則, 出口 吉昭
    1998 年 46 巻 4 号 p. 541-546
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    グルコース, マルトース, デキストリンならびに馬鈴薯デンプンを何れも26%含む飼料で, 初期体重約59のヒラメを4週間飼育した。その結果, 成長および飼料効率はデキストリンおよび馬鈴薯デンプンを含む飼料区で高く, また, 炭水化物分子量の減少に伴って低下する傾向にあった。グルコース, マルトースを含む飼料を摂餌したヒラメでは血糖値の著しい上昇が観察された。魚粉および馬鈴薯デンプンを用い飼料中の炭水化物/タンパク質比を変化させた飼料 (粗タンパク質, 33~53%) で, 初期体重約4gのヒラメを6週間飼育した。成長は, 粗タンパク質含量が44~53% (炭水化物含量, 14~27%) の範囲では飼料区間で違いはなかったが, 40%以下 (34%以上) では有意に劣った。飼料中の炭水化物含量が増加してもPERが上昇しなかったことから, 炭水化物によるタンパク質の節約効果は極めて低いことが示唆された。
  • 竹内 俊郎, 廣田 哲也, 吉崎 悟朗, 酒井 清
    1998 年 46 巻 4 号 p. 547-555
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    循環濾過飼育におけるティラピアの成長と水質変動との関係を調べた。循環濾過において, サンゴ砂を用いなければ, pHが急速に6を下回り, 亜硝酸化成細菌の働きの低下に伴い, アンモニア態窒素が漸増し, その状態が持続されることにより, 硝酸化成細菌の活動も鈍り, 亜硝酸態窒素も蓄積すること, 水質の悪化に伴い, 飼育水の着色が目立つことが明らかになった。一方, サンゴ砂を用いることは, pHの低下を防止でき, 硝化細菌全般の活動の活発化に極めて有効に作用することが判明した。なお, 水質悪化に伴い助長される着色成分 (黄色色素) は, 8時間程度の活性炭による処理により速やかに吸着・除去できた。
    濾材を比較検討した結果, バイオアルファ, シポラックス, ゼオライトとも, 魚体に影響を及ぼすほどの大きな差は認められなかった。
    また, 本実験においてアンモニア態窒素の増加による, ティラピアの増重率や日間成長率の低下は認められなかった。なお, 成長と総窒素濃度との間に相関がみられたが, 今後更なる検討が必要である。今回の結果から, ティラピアを循環濾過式水槽で飼育する場合には, アンモニア態窒素濃度81mg/l, または硝酸態窒素濃度616mg/lまでに達する飼育水中 (初期値はそれぞれ0) で70日間ほぼ正常に飼育できることが明らかとなった。
  • 古田 岳志, 菊池 弘太郎, 岩田 仲弘, 本田 晴朗
    1998 年 46 巻 4 号 p. 557-562
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    総水量22m3の循環濾過水槽に, 体重3.59のヒラメ2, 000尾を収容して飼育を行った。337日後には平均体重480gに達し, 生残率は88%であった。飼育水槽の水量あたりのヒラメ重量は50kg/m3, 使用した海水量あたりの生産量は23kg/m3となった。その後, 平均体重562gのヒラメ1127尾の飼育を533日後まで継続したところ, 平均体重851gとなり, 337日以後の生残率は71%であった。水質については, アンモニアおよび亜硝酸態窒素濃度の上昇がしばしば見られた。また, 脱窒槽を作動させていないにも関わらず, 硝酸態窒素濃度の低下がしばしば認められた。
  • 杉田 治男, 石垣 貴行, 岩井 悌作, 鈴木 由起子, 岡野 隆司, 松浦 聖寿, Maidie ASFIE, 青野 英司, 出口 吉昭
    1998 年 46 巻 4 号 p. 563-568
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    沿岸域で採取したマアジ, ヒイラギおよびアカカマスの腸内細菌相を調べたところ, すべての試料においてVibyio属細菌が5~100%を占めた。腸管および環境由来の細菌681株の魚類病原細菌に対する抗菌活性を2重寒天法で測定したところ, 102株 (15.0%) がPasteurella piscicida K-III, 7株 (1.0%) がEnteyococcus seriolicida ATCC 49156, 2株 (0.3%) がV. anguillayum ATCC 19264およびV. vulnificus RIMD 2219009の増殖を阻害した。もっとも感受性の高いP. piscicida K-IIIに対し抗菌活性を示した菌株はVibrioで85株 (17.7%) , Acinetobacterで6株 (16.7%) , coryneformsで4株 (13.8%) およびBacillusで2株 (100%) であった。以上の結果から, 腸内常在細菌が抗菌物質を生産することによって, 少なくとも一部の病原細菌の定着を阻止していることが示唆された。
  • 三村 元, 片山 泰人, 季 祥栄, 謝 嘉琳, 難波 憲二
    1998 年 46 巻 4 号 p. 569-578
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    ヒラメの卵, 仔魚, 稚魚に対するオゾン曝露海水 (OPO) と塩素処理海水 (TRC) 毒性を検討した。OPOとTRCの毒性および鰓組織に与える損傷は極めて類似していた。卵に関する急性毒性は, いずれも1分間曝露による50%未孵化率濃度は2.2mgO3/l程度であった。また日齢3日~15日の仔魚に対する24時間LC50はいずれも0.02~0.05mgO3/lであった。さらに日齢44日の着底後の稚魚に対する24時間LC50はいずれも0.14~0.15mgO3/lであった。
    鰓組織の光学顕微鏡での観察では二次鰓弁上皮の剥離が観察され, 走査電子顕微鏡 (SEM) での観察では二次鰓弁の肥厚や細胞の破壊が観察され, 損傷の程度や形状は類似していた。
  • 三村 元, 長光 貴子, 長瀬 俊哉, 難波 憲二
    1998 年 46 巻 4 号 p. 579-587
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1) レゾルシンに残留オキシダントを反応させ, 生成されるトリハロメタンの種を分析することで残留オキシダントの定性分析が可能になった。
    2) OPO海水とTRC海水および電気分解海水の残留オキシダントはほとんど次亜臭素酸であった。
    3) H2O2海水およびTRI海水をレゾルシンに反応させてもトリハロメタンの生成が見られなかった。
    4) 蒸留水で約3%に希釈した海水にNaClOを添加すると残留オキシダントにはC1基を持ったオキシダントとBr基を持ったオキシダントが混在することが確認された。
    5) OPO海水, TRC海水および電気分解海水を曝露した卵では2mgO3/l以上になると未孵化生残卵が多く見られた。
    6) H2O2海水, TRI海水に曝露した卵では未孵化生残卵があまり見られず, 孵化できない卵のほとんどは死卵であった。
  • 渡辺 研一
    1998 年 46 巻 4 号 p. 589-590
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    Barfin flounder, Verasper moseri, is one of the most endangous fish species in Japan. Since its biological features have hardly been known, such study is urgent. Two fish with ovulated eggs were captured in Akkeshi and Samani of pacific coast of Hokkaido in June 1994 and 1998, respectively. The latter had an enlarged belly dribbling many transparent and opaque eggs; the former had a slackened belly dribbling a small amount of transparent eggs being at the state of right after spawning. This study showed that the barfin flounder could also spawn from spring to early summer in addition to the reported winter. Furthermore, the depths where these fish captured suggested that barfin flounder may spawn at about 35 to 70 m in depth.
  • 吉原 喜好, 福田 武文
    1998 年 46 巻 4 号 p. 591-592
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    Jack mackerel, Trachurus japonicus, in a fish cage equipped with an underwater lamp for attracting dietary animals, were examined for their stomach contents. The first and maximum peaks of stomach contents appeared 3 and 6 h, respectively, after transfering the fish into the cage. The fact that occurrence of fish larvae (shirasu) in stomach contents increased as time passed, strongly suggests a food selectivity.
  • Yukifumi KONAGAYA, Haruo SUGITA, Junji KUMAZAWA, Yoshiaki DEGUCHI
    1998 年 46 巻 4 号 p. 593-594
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    Clostridium sp. strain F-8 produced β-N-acetylglucosaminidase (β-G1cNAcase) extracellularlly. The optimal pH of β-G1cNAcase was 6.0, and it was stable at between 6.0 and 7.0. The enzyme had an optimal temperature of 37°C, and was stable at 40°C. These results suggested that the enzyme is well adapted to intestinal environments of host animals.
  • 1998 年 46 巻 4 号 p. 595-614
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 46 巻 4 号 p. 615-632
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
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