グローバルなエネルギーセキュリティおよび環境問題の観点から,原子力はその重要性が見直されつつあるが,同時に核不拡散への取組みは欠くことのできない重要なテーマとなっている。2008年には北海道洞爺湖サミットG8声明として「3S構想(Integration of Security, Safeguards and Safety)」が提唱され,核不拡散の動向を認識することが一層必要かつ重要となった。日本原子力学会においても,原子力研究者・技術者自らが原子力関連技術の研究開発推進において,核不拡散・保障措置・核セキュリティへの取組みの重要性を認識することが必要と考え,本連絡会が設立され,本年初頭より活動を開始した。本稿では,設立の経緯,連絡会活動状況および,今後の課題と方向性,将来の展望について紹介する。
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