世界最大の原子力発電国である米国は,1957年の原子力発電開始以来,発電炉の基数が増加し,1990年には111基とピークに達した。その後,運転中の基数は減少しているものの,原子力発電設備容量はあまり変わらず,原子力発電量は過去10年間,8,000億kWh前後を維持している。こうしたなか,2018年の原子力発電量は8,071億kWh,設備利用率も92.6%と共に過去最高を記録した。本報告では,近年の好調な運転実績向上に貢献している主な取組である設備利用率の向上と出力向上,運転認可更新(運転期間延長)の3点について紹介する。
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