日本原子力研究開発機構は,地層処分を実施するために必要な技術や方法の信頼性を実際の地質環境において確認するため,地元自治体と協定などを締結し,北海道・幌延町と岐阜県・瑞浪市に設置した2つの深地層の研究施設計画を進めている。深地層の研究施設において地層処分事業の段階的な進展に先行して段階的に研究開発を進め,研究成果を発信している。本報告ではこれまでに得られた成果の概要を紹介する。今後とも地元自治体と締結した協定などを遵守し,地層処分の技術基盤の整備を目指して,研究開発に取り組んでいく。
なお,本稿は,日本原子力学会2019年秋の大会バックエンド部会企画セッションにおける講演内容に加筆したものである。
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