重症患者での循環管理ではさまざまなモニターが使用されるが,循環管理の第一歩は患者を“診る,聴く,触る”ことである.しかしながら,酸素需給バランスを判断するためには混合静脈血酸素飽和度(SvO
2)モニターが必要である.SvO
2は動脈血酸素飽和度,ヘモグロビン値,心拍出量,全身酸素消費量の4つの因子から決定され通常は心拍出量の変化を反映するが,そのほかにもさまざまな応用が可能である.最近では中心静脈血酸素飽和度(ScvO
2)の連続モニターが可能となり,SvO
2同様の有用性が報告されている.SvO
2,ScvO
2ともにその有用性を最大限に発揮するためには連続モニターすることが重要である.
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