日本呼吸器外科学会雑誌
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19 巻, 1 号
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巻頭言
原著
  • 長 博之, 大久保 憲一, 五十部 潤, 上野 陽一郎
    2005 年 19 巻 1 号 p. 3-7
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    1998年10月~2004年5月に, 集学的治療を行った悪性胸膜中皮腫は7例で, 男性7例, 年齢50~72歳 (平均60.6±7.0歳), 病側は左4例, 右3例であった. 治療内容は, 胸膜肺全摘術, 術後化学療法 (ADM 60mg/m2, CPA 600mg/m2, CDDP 70mg/m2) および放射線療法 (術側全胸壁に54~60Gy) とした. 組織亜型は, epithelial type 5例, sarcomatous type 2例で, International Mesothelioma Interest Group (IMIG) による臨床病期はIII期5例, IV期2例であった. 病巣は全例肉眼的には完全切除された. 術後合併症は, 心不全3例で軽快した. 化学療法によるGrade 4の毒性は5例にみられ, 好中球減少が5例, 貧血が1例, 血小板減少が1例, 食欲不振が1例であった. 5例は治療を完遂したが, 1例はPSの低下のため化学療法・放射線療法を途中で中止し, 1例は化学療法により全身状態不良となり中止した. 全症例の2年生存率, 5年生存率はそれぞれ68.6%, 45.7%であり, 中間生存期間は29.0ヵ月であった. 悪性胸膜中皮腫に対する集学的治療は, 長期生存を期待できる.
  • 田中 俊樹, 郷良 秀典, 古川 昭一, 濱野 公一
    2005 年 19 巻 1 号 p. 8-11
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    2003年3月~7月までに当科で肺葉切除を行った原発性肺癌患者全11例を対象として, 術前に肺動脈3D-CT angiographyを行い肺動脈の分枝 (区域動脈) を同定し, 術中に実際の肺動脈の分枝と比較してその有用性を検討した. 対象患者全員に医療負担 (約740円) ・追加被爆線量 (12~17mGy) について十分な説明を行い, 同意を得た. 結果は, 検討した全分枝の同定率 (3D-CTでの分枝同定数/手術時の分枝同定数) は98.5%であった. 左右肺動脈では, 右側100%, 左側97.1%であった. 同定不可能であった分枝は太さが約1.5mmで, 肺静脈との区別が難しい症例であった. 肺癌手術における肺動脈3D-CT angiographyは, 術前に肺動脈の分枝をほぼ確実に同定できるため, 肺動脈分枝の形態把握に有用であった.
症例
  • 奥田 勝裕, 佐野 正明
    2005 年 19 巻 1 号 p. 12-15
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は73歳女性. 胸痛を主訴に近医受診, 胸部CT検査にて右下肺野に腫瘤影を指摘され, 当院紹介受診となった. 術中組織診断にて肺癌と診断, 右肺下葉切除術を施行した. 術後, 嘔気と疼痛のため離床が進まなかった. 術後4日目にトイレ歩行後に呼吸状態悪化, ショック状態となった. 心肺蘇生施行後, 肺動脈造影検査を施行したところ, 肺動脈内に血栓を認め, 肺塞栓症と診断, ICU入室となった. 抗凝固療法にて状態は改善, ICU入室後6日目にはICU退室となった. 術後10日目に下大静脈フィルターを留置, 術後18日目に退院となった. 近年術後肺塞栓症の予防に対する認識は非常に高くなってきており, 今後予防対策の確立が必須であると思われた.
  • 佐藤 公一, 宮内 勝敏, 鈴木 秀明, 角岡 信男, 湯汲 俊悟, 河内 寛治
    2005 年 19 巻 1 号 p. 16-20
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    高immunoglobulin E (IgE) 症候群を背景としたmethicillin-resistant staphylococcus aureus (MRSA) 肺化膿症に対し肺切除術を施行した一例を経験したので報告する. 症例は21歳, 男性. 2歳時に高IgE症候群と診断された. 2003年5月頃より発熱, 咳嗽が出現し肺炎と診断され近医にて治療を受けていたが次第に増悪したため精査加療目的にて入院となった. 入院時血液検査でWBC 10100/mm3, CRP9.7mg/dlと炎症所見を認め血清IgE値は21736IU/mlと上昇していた. 胸部X線検査にて右上葉に浸潤影を認め喀痰よりMRSAが検出された. 抗生剤投与を行うが右下葉にも感染巣を認めたため右上葉切除術及び右下葉区域切除術 (S6, S9+10) を施行した. 術後28日目に退院した. 高IgE症候群における呼吸器感染は抗生剤治療が優先されるが炎症所見が鎮静化しても肺実質が荒廃した器質的変化を認める場合は感染源となり病巣が拡大する可能性があるため外科的切除が必要であると思われた.
  • 佐々木 剛志, 奥芝 俊一, 七戸 俊明, 飯村 泰昭, 森川 利昭, 近藤 哲, 加藤 紘之
    2005 年 19 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    縦隔嚢胞に対し胸腔鏡下に切除した症例を経験したので, 臨床診断上の縦隔嚢胞の分類について文献的考察を加え報告する. 症例は61歳, 男性. 健康診断の胸部X線にて右側後縦隔の異常陰影を指摘され近医受診. Retrospectiveに見ると4年前より同部にmassが認められており, 年に1mm程度の増大を認めていた. 後縦隔の良性嚢胞性病変が疑われたが, 増大傾向が認められること, 確定診断に対する本人の強い希望で, 手術目的に当院紹介となった. CT, MRI, 超音波内視鏡により, 食道の内輪筋と連続を持つ, 粘稠な液体を内容に持つ嚢胞性病変として捉えられたため, 食道嚢胞の診断で胸腔鏡下腫瘤摘出術を施行した. 組織学的には内腔は多列円柱線毛上皮で, 周囲には結合組織, 腺組織および筋組織が存在し, 気管支嚢胞との鑑別が困難であったが, 前腸由来の嚢胞性病変であるforegut cystと診断した.
  • 喜夛村 次郎, 大久保 憲一, 佐藤 寿彦, 長 博之, 五十部 潤, 上野 陽一郎
    2005 年 19 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は75歳男性. 結核性膿胸に対する肺剥皮術後1年経過し, 食思不振及び咳嗽を来した. 胸部X線写真上左胸腔内にair fluid levelを認め, 胸部CTにて左肺尖部空洞内にアスペルギローマを認めた. 胸水よりアスペルギルスを検出した. 開窓術を施行し胸腔内の菌の陰性化は得られたが気道内の菌の陰性化は得られず, 左肺尖部の空洞切開を行い, 菌塊を摘出した. 菌の陰性化を得たのち, 左肺全摘・大網充填術を施行した. 術後経過を良好である. 肺アスペルギローマとアスペルギルス膿胸を合併した症例に対し開窓術後, 空洞切開術を行い, 肺全摘術を行ったという報告はみられず, この方法により難治性の再発膿胸を治癒し得た.
  • 須藤 学拓, 金田 好和, 上田 和弘, 坂野 尚, 田中 俊樹, 松岡 隆久, 林 雅太郎, 神保 充孝, 八木 隆治, 濱野 公一
    2005 年 19 巻 1 号 p. 32-36
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    我々は乳癌術後12年目に原発性肺癌手術を契機に発見された乳癌胸膜転移の1例を経験したので報告する. 症例は72歳, 女性で, 主訴は胸部レントゲン写真上の異常陰影である. 2002年の肺癌検診にて胸部レントゲン写真上の異常陰影を指摘された. 当院放射線科にて精査の後, 右下葉の原発性肺癌と診断され, 手術目的にて当科紹介入院となった. 術前胸部CT検査にて同一肺葉の胸膜下に多発の微小腫瘤を認めていたが良性腫瘍と診断されていた. 手術は右下葉切除術+リンパ節郭清が施行された. 術中胸腔内洗浄細胞診では癌細胞塊を認め, 右下葉の病理学的検索により原発性肺癌 (pT1N0M0) と乳癌の胸膜転移と診断された. 術後経過は良好で軽快退院した. 術後1年3ヵ月の現在ホルモン療法を行っているが明らかな再発は認められない.
  • 鈴木 仁之, 金光 真治, 徳井 俊也, 金森 由朗
    2005 年 19 巻 1 号 p. 37-40
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は肺結核の既往のある73歳女性. 左S6の非定型抗酸菌症と診断され, 抗結核薬の内服治療を開始したが, 腫瘍径は更に増大したため, 左S6区域切除を施行した. 永久標本にて肺組織内に線維性被膜で囲まれた膿瘍を認め, 膿瘍周囲に紡錘形細胞が束を成して不規則に増生しており, 細胞はchromogranin-A染色陽性であった. 細胞異型は軽度で肉芽腫周囲に存在することから, 肺tumorletと診断した. 肺tumorletと小細胞癌やカルチノイドとの鑑別には形態診断を越える有力な方法がない上に, 厳密には形態診断には電子顕微鏡を必要とする. 日常の診療においては, 肺tumorletの存在あるいは合併に注意を払う必要があると考えられた.
  • 中川 達雄, 三好 健太郎, 張 性洙, 松岡 智章, 亀山 耕太郎, 奥村 典仁
    2005 年 19 巻 1 号 p. 41-44
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は39歳女性. 検診時胃カメラで食道前壁に瘻孔を認め, 当院紹介となる. 食道内視鏡で食道前壁に憩室を伴う瘻孔を認め, 気管支鏡にて気管膜様部に瘻孔を認めた. 胸部CTにて第2胸椎レベルで拡張した食道と気管に交通を認めた. 以前より経口摂取時にむせやすく小児期に肺炎を繰り返していたことより先天性食道気管瘻と診断し, 開胸下に瘻管離断術を施行した. 術後1年を経過した現在, 自覚症状は消失しており再開通の所見は認めていない. 成人期発見の先天性食道気管瘻は稀であり文献的考察を加え報告する.
  • 吉井 直子, 苅部 陽子, 青木 秀和, 関 哲男, 田村 元彦, 梅津 英央, 小林 哲, 長井 千輔, 本間 浩一, 吉田 武, 三好 ...
    2005 年 19 巻 1 号 p. 45-49
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は58歳, 女性. 14歳頃より皮膚結節が出現し, von Recklinghausen病と診断されていた. 突然の左胸痛にて発症し, 胸部X線写真にて左胸水を指摘され, 胸腔穿刺にて血性胸水が認められた. 胸部CT, 血管造影検査によって, 左第8肋間動脈瘤が認められた. 瘤破裂による血胸と診断し, 開胸にて動脈瘤切除術を施行した. von Recklinghausen病に合併する動脈瘤及び動脈断裂の本邦報告例は自験例を含め57例であった. 胸部領域では他の領域に比べ死亡率が32.3% (8/22) と最も高かった.
  • 能勢 直弘, 井上 政昭
    2005 年 19 巻 1 号 p. 50-55
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は50歳男性. 2003年7月23日転倒により右側胸部を打撲. 受傷後12日目, 右血性胸水貯留に対し第7肋間中腋窩線上より胸腔ドレナージを施行するも, CTにて胸腔の4分の1を占拠する凝血塊の残存を認めたため, 受傷16日目に胸腔鏡下血腫除去術を施行した. ドレーン刺入部より第1トロッカーを挿入したところ, トロッカーは胸壁に癒着した横隔膜を貫通し腹腔内に挿入された. 腹腔内臓器損傷は認めなかった. 第5肋間背部より再度トロッカーを挿入. 正常に胸腔内に到達することができ, 血腫除去, 肺剥皮, 癒着剥離術を施行した. 横隔膜損傷部は約4cmの小開胸を加え直視下に縫合閉鎖した. 術後経過は良好で術後12日目に軽快退院した. 胸腔鏡手術では, 第1トロッカーのアプローチが術前胸腔ドレーン挿入部からしばしば行われる. しかし胸腔内癒着性疾患では横隔膜が挙上した状態で胸壁と癒着することがあり, トロッカーによる横隔膜損傷の可能性があるため注意を要すると考えられた.
  • 近藤 正道, 南 寛行, 原 信介, 宮崎 拓郎
    2005 年 19 巻 1 号 p. 56-59
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は46歳, 男性. 16歳時に遺伝性若年性近位性脊髄性筋萎縮症 (Kugelberg-Welander病) を発症し, 入院時は四肢挙上不能の状態であった. 2003年2月に夜間に咳嗽が出現. 当院における胸部X線写真にて右気胸と診断され入院となった. 保存的治療を試みるも治癒せず, 3月に全身麻酔下に胸腔鏡補助下小開胸併用にて肺部分切除を施行した. 筋弛緩には臭化ベクロニウムを用いたが, 術直後の回復は軽度遅延した. また術後3日目には喀痰排出障害が出現したため気管支鏡下吸痰を行った. その後の経過は順調で術後15日目に退院した. Kugelberg-Welander病は脊髄性の筋萎縮をきたすが, 本症例では肋間筋の術中生検により筋原性萎縮の混在を認めた. Kugelberg-Welander病を合併した呼吸器外科手術では, 筋弛緩剤の減量, 手術時の呼吸筋温存, 及び術後呼吸管理に十分に注意すべきと考えられる.
  • 菊地 柳太郎, 磯和 理貴
    2005 年 19 巻 1 号 p. 60-65
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は39歳女性. 2003年5月末より月経過多・点状出血が出現し, 6月5日当院内科を受診した. 末梢血中に多量の芽球を認め, 骨髄穿刺にて急性リンパ球性白血病と診断された. 6月11日よりJALSG-ALL97による寛解導入療法を施行され, 完全寛解となった. 化学療法中より微熱があり, 7月3日の胸部レントゲン写真で右下葉浸潤影を認め, CZOP・MCFG・CFPM・MEPM・FLCZで加療されたが, 症状は改善しなかった. 7月11日のレントゲン・胸部CTでは右下葉に空洞形成を認め, 肺アスペルギルス症が疑われ, 7月12日よりITCZ内服を開始した. 7月22日に気管支鏡検査を施行したが, 確定診断に至らず, 画像上陰影の改善に乏しいため, 7月31日に診断・治療目的で右下葉切除を行った. 術後病理で侵襲性肺ムコール症と判明した. 術後経過は良好で, ITCZ内服を継続しつつ8月20日より地固め化学療法を開始した.
  • 永野 篤, 松川 博史
    2005 年 19 巻 1 号 p. 66-70
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は71歳の男性. 5年前より間質性肺炎で他院および当院内科に通院していたところ, 胸部CTで左肺S9に4×4cmの不整形腫瘤陰影が認められた. TBLB, 気管支擦過・洗浄細胞診では確定診断に至らなかったが, 臨床的に肺癌を疑い開胸肺生検を行った. 術中迅速病理の結果は低分化扁平上皮癌であったため左肺下葉切除 (ND2a) を施行した. 病理組織所見は扁平上皮癌と異型紡錘形細胞, 巨細胞が混在して増殖する部分や肉腫様部分が認められPleomorphic carcinomaと診断された. 進行度はp-T2N0M0 Stage IB. 非腫瘍部では斑状線維化巣, リンパ球浸潤, 肺胞上皮の腫大が認められ, Usual interstitial pneumoniaの所見であった. 術後経過は低酸素血症が遷延するも, 在宅酸素療法を導入し術後第37病日軽快退院した. 間質性肺炎の経過観察中に肺原発多形癌を発症した稀な症例を経験したので, 文献的考察を含め報告する.
  • 鈴木 仁之, 金光 真治, 徳井 俊也, 金森 由朗
    2005 年 19 巻 1 号 p. 71-74
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は62歳, 女性. 安静時に突然の背部痛を自覚したため, 当院救急外来へ搬送された. Computed tomography (以下, CT) において椎体に接するlow densityな腫瘍と, 胸腔内には液体貯留が認められた. 胸腔ドレナージを行ったところ, 大量の血性胸水を排出した. そこで緊急血管造影を施行しようとしたが, 心肺停止となったため心肺蘇生を行いながら緊急手術を施行した. 出血源は第7肋間動脈で, 結紮止血後は血行動態も安定して無事独歩退院した. von Recklinghausen病に合併した自然血胸が保存的治療で治癒することは稀で, 早期に再出血を来すという報告があるため, 初回に出血を認めた時点でも積極的に手術を施行すべきであると考えられた.
  • 渡 正伸, 片山 達也
    2005 年 19 巻 1 号 p. 75-79
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    左肺癌症例に対して左肺全摘術を施行したが, 術後肺血栓塞栓症を生じた. 血栓吸引や薬物治療を行い救命できた. 肺血栓塞栓症発症後に施行した全身CTで左内頸静脈に血栓を認め, これが原因血栓と考えられた. 術後肺血栓塞栓症の原因血栓は通常, 手術中から形成されることが多いが, 本症例で認められた左内頸静脈血栓は術中に行った無名静脈のテーピングによる血流鬱滞が原因になったと推察され, この様な術中操作には細心の注意をはらわなければならない. また本症例では肺血栓塞栓症発症直後の血液ガス分析において肺血栓塞栓症で特徴的とされる低CO2血症は認められず, 逆に高CO2血症を示した. これは左肺全摘術後の片肺状態に生じた肺血栓塞栓症であるため肺血管床の減少が高度となりCO2排出能が激減し, 低CO2血症ではなく, 逆に高CO2血症を示したものと考えられた. このように肺切除後に肺血栓塞栓症が発症した場合は低CO2血症を示さず高CO2血症を示すことがあり診断上注意を要する.
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