pH 7.0の中性域でスチレンを除去できる菌株を一次スクリーニングしその中からpH 4.0でもスチレン分解能を失わないスチレン分解菌
Pseudomonas sp. No. 14を取得した.この菌株の密閉フラスコバッチ実験におけるスチレン除去速度は,1.95×10
-8μmol/h/cell(pH 5.5),1.81×10
-8μmol/h/cell(pH 7.0)とpHが低くても中性付近と同様の除去を示した.この菌株をバイオフィルターに適用したところ,完全除去容量は高濃度スチレン分解菌として取得した
Pseudomonas sp SR-5株の192g/m
3/hの結果と比べると,中性付近では低いスチレン除去能であったが,SR-5株のスチレン除去活性がほとんどなくなるpH 3.0近くでも150g/m
3/hという高い除去能と10
11cfu/g-dry packing materialの高い菌濃度を維持していた.バイオフィルターは負荷が高くなるとスチレン代謝中間体の蓄積でpHが低くなることからNo. 14株は安定したスチレン除去バイオフィルターの設計に適用できるものと思われる.
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