地球温暖化対策のために,すべての分野で環境負荷削減努力が求められている.便器は,生活の中で毎日使用され,設置後20年程度使い続けられるため,更新のタイミングで,より環境負荷の小さな器具の選定が環境対策上重要となる.最新の節水便器の採用は,CO_2を29.1kg/(世帯・年),上下水道代を5,716〜20,794円/(世帯・年)削減できる,エコロジーでかつ,エコノミーな行為である.更新時により環境負荷の小さな器具への交換は,家電製品では広く認知され,エコポイント制度等の普及施策も運用されているものの,住宅設備での認知は進んでいない.そこで,エコ家電にならって,エコ住設への買い替えによる環境効果を,節水便器を例として定量的に示した.
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