空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
44 巻, 266 号
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学術論文
  • 上田 樹美, 杉田 耕介, 下田 宏, 石井 裕剛, 大林 史明, 谷口 和宏
    2019 年 44 巻 266 号 p. 1-10
    発行日: 2019/05/05
    公開日: 2020/05/05
    ジャーナル フリー

    様々な方法でオフィス空間のプロダクティビティを向上させる取り組みが行われており,中でも室内環境に着目した方法は,省エネルギー活動とも関係が深いことから,多くの研究で提案されている。本研究では,オフィスにおいて執務者が休憩のために執務空間と休憩空間の往来を繰り返すことに着目し,執務空間と休憩空間の温熱を同時に制御し両者の間に温熱差を設けることで知的集中の向上を図る統合温熱制御を提案し,評価実験により効果を検討した。その結果,統合温熱制御は速やかな作業復帰を促進し知的集中の向上に寄与する可能性があることが示された。

  • 第1報−オフィスビルにおける上下温度差の実測と簡易予測手法
    加藤 正宏, 篠塚 貴志, 荒井 良延, 弓野 沙織, 山中 俊夫, 小林 知広
    2019 年 44 巻 266 号 p. 11-21
    発行日: 2019/05/05
    公開日: 2020/05/05
    ジャーナル フリー

    大面積の窓を有する空間においては,暖房時に冷放射やコールドドラフト,上下温度差により温熱環境が悪化しやすい。特に,近年のオフィスビルなどでは,窓面積の増大や内部発熱の減少によりクレームの発生が懸念されることが多く,設計時の建築・設備仕様の事前検討の重要性が増している。本報では,オフィスビルにおける暖房時の温熱環境の実測結果より,空調開始前の床表面温度や空調時間帯の上下温度差について分析する。また,上下温度分布予測モデルによる非定常シミュレーションを用いて,設計初期段階に使用可能な上下温度差の簡易予測手法を作成し,実測結果と比較した結果を報告する。

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