東北大学流体科学研究所にある低乱風洞実験施設は,低乱熱伝達風洞,小型低乱風洞,小型低騒音風洞の3つの風洞からなる実験施設である.低乱熱伝達風洞は,その気流乱れの低さにおいて世界屈指の風洞であり,1975年に製作されて以来,これまで基礎研究から産業利用まで幅広く利用されてきた.低乱熱伝達風洞の設置当時からの変更点を中心に各設備の概要を紹介する.また本実験施設は,学内共同利用施設としての運用にとどまらず,「先端研究施設共用促進事業」に採択され,民間からの利用も含め幅広い分野からの利用を受け入れている.本事業内容についても併せて紹介する.
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