日本航空宇宙学会誌
Online ISSN : 2424-1369
Print ISSN : 0021-4663
65 巻 , 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
特集 安心・安全な宇宙利用のために 第5回
  • 高橋 典嗣
    2017 年 65 巻 5 号 p. 123-128
    発行日: 2017/05/05
    公開日: 2017/05/09
    ジャーナル 認証あり

    地球に衝突すると大規模な環境変化が危惧される直径1 km以上の地球接近小惑星(Near Earth Asteroids : NEA)の衝突を事前に察知するため,そのすべてを検出して軌道を決めることを目標にスペースガードの観測が始められた.現在は,そのほとんどが検出されたと推察され,新たな目標に「大都市に衝突すると壊滅してしまう自然災害となる直径150 m以上で地球に0.05 AU(約784万km)以内に近づくNEAを潜在的に危険な小惑星(Potentially Hazardous Asteroids : PHA)と定義し,そのすべてを検出すること」と改められた.その直後,2013年2月15日にロシアのチェリャビンスク州に落下し,大きな自然災害を発生させた小惑星の直径は,僅か17 mであった.小惑星衝突による自然災害から地球を守るため,地球に接近するより小さな小惑星(Small PHA : SPHA)の観測,新たなリスク評価,具体的な対策の検討が求められている.

特集 脱化石燃料・水素・電動航空機技術 第3回
  • 岡井 敬一, 野村 浩司, 田頭 剛, 西沢 啓
    2017 年 65 巻 5 号 p. 129-136
    発行日: 2017/05/05
    公開日: 2017/05/09
    ジャーナル 認証あり

    CO2低減要求をはじめ2050年までを視野にした航空機の環境適合性要求は非常に厳しいものであり,各国機関では,機体・推進ともに新しい概念ならびに代替燃料の適用を模索して活発に検討を行っている.水素社会の到来を見据え,代替燃料の可能性を踏まえた航空機電動推進に関する検討が行われている.本稿では,欧米を中心に活発に検討が行われているコアとファンを分離することで有効バイパス比を飛躍的に増大させるコア分離電動ファンエンジンを想定し,特にコア発電機の効率向上を目指した固体酸化物型燃料電池とガスタービンを組み合わせたハイブリッド発電機の航空機推進系動力としての有効性について検討した.固体酸化物型燃料電池を航空機飛行環境で運用する際の課題と克服手段を提案し,提案したシステムにおいて効率向上効果を見込む簡単な解析結果を示した.

特集 超軽量宇宙展開構造物 第6回
  • 岸本 直子, 石澤 淳一郎, 青木 隆平, 樋口 健, SIMPLEプロジェクトチーム
    2017 年 65 巻 5 号 p. 137-143
    発行日: 2017/05/05
    公開日: 2017/05/09
    ジャーナル 認証あり

    SIMPLE(Space Inflatable Membranes Pioneering Long-term Experiments)は,国際宇宙ステーションの日本実験棟曝露部に取り付けられた混載型の実験装置ユニットであるポート共有実験装置(Multi-mission Consolidated Equipment, MCE)を構成する5つの実験装置の1つであり,それを使った実験プロジェクトの総称である.SIMPLEでは膜構造を少しでも実用化に結びつけるための実用的な実験と,そのための基礎技術を確立するための実験が行われた.実験装置は2012年7月にHTVの3号機で打ち上げられ,約2年の定常実験とその後の追加実験を行い,2015年9月にHTVの5号機に積まれて大気圏に再突入し,燃焼廃棄された.前回は,SIMPLEについての概略と,3つのサブ実験のうち,IEMの概要と成果について報告した.今回は,引き続き2つのサブ実験,IMPとISTの概要と成果について報告する.

トピックス
その他
feedback
Top