全球降水観測計画/二周波降水レーダ(GPM/DPR)は,高精度かつ高頻度の降水観測を行うことにより,気候変動・水循環変動の解明や,洪水予測,数値天気予報精度向上,台風予測精度向上等の実利用及び現業利用に貢献することを目的としている.DPRは,JAXAとNICTが共同で開発し,NASAが開発したGPM主衛星に搭載され,2014年2月28日に打ち上げられた.同年5月12日には,軌道上初期機能確認運用を完了し,継続して降水観測を実施し,同年9月2日から,観測データの一般提供を開始した.本稿では,GPM計画及びGPM主衛星の概要と,DPRの機器設計及び軌道上での機能・性能確認の結果について報告する.
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