日本航空宇宙学会誌
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最新号
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連載 航空宇宙関連学校の紹介
連載 航空宇宙関連学校の紹介 第1回
特集 材料への宇宙環境影響に関する研究の最新動向 第2回
  • 下迫 直樹, 坂間 弘, 堂谷 忠靖
    2024 年 72 巻 4 号 p. 115-120
    発行日: 2024/04/05
    公開日: 2024/04/05
    ジャーナル 認証あり

    宇宙機の有機材料から放出されるアウトガス(分子状コンタミネーション)が宇宙機の光学測定系に付着することで,観測データの劣化を引き起こすことが知られている.この宇宙機の汚染問題を解決するために,著者らは「光触媒」に着目し,2015年より研究を続けてきた.光触媒は光エネルギーを利用して付着した有機物をCO2やH2Oまで分解することが可能である.地上環境では実績のあるTiO2光触媒ではあるが,宇宙環境は過酷なため,本来の性能が発揮されない可能性がある.著者らは,これまでにTiO2の原子状酸素・電子線への耐性,真空環境下での光触媒活性を評価した.ここでは,主に,メチルレッドの光学吸収の変化と水晶振動子マイクロバランス法を用いた汚染物質の質量減少から,真空環境下での光触媒活性評価について述べる.

特集 プラネタリーディフェンス:天体の地球衝突問題に対処する 第1回
  • 吉川 真
    2024 年 72 巻 4 号 p. 121-127
    発行日: 2024/04/05
    公開日: 2024/04/05
    ジャーナル 認証あり

    小惑星や彗星のような天体の地球衝突から人類を守る活動をプラネタリーディフェンスと呼ぶが,近年その活動が活発になってきた.地球接近天体の発見個数は3万個を超え,また探査機による探査も進んでいる.そして,小惑星の軌道を変更するという実験すら行われた.国際的には,国連の下にプラネタリーディフェンスに関連したグループが設置され,研究会やアウトリーチ活動も盛んに行われるようになった.本解説では,現在,プラネタリーディフェンスの活動が国際的にまた日本国内でどのような状況になっているのかをまとめ,今後の課題について概説する.プラネタリーディフェンスの活動は多くの分野にわたるものであるが,本特集「プラネタリーディフェンス:天体の地球衝突問題に対処する」では,それぞれのテーマについて専門家から解説してもらうことになる.本解説は,この特集の導入となるものである.

特集 宇宙政策・宇宙法・宇宙安全保障とは何か? 第1回
  • 渡邉 浩崇
    2024 年 72 巻 4 号 p. 128-133
    発行日: 2024/04/05
    公開日: 2024/04/05
    ジャーナル 認証あり

    本特集「宇宙政策・宇宙法・宇宙安全保障とは何か?」の第1回は「宇宙政策とは何か?」と題し,まず宇宙政策の定義を試み,宇宙法との違い,宇宙政策研究の状況,宇宙政策の特徴と分野について述べる.次に,日本の宇宙政策の現状について,予算,内容,体制・組織,政策過程を概説する.その上で,宇宙政策を考えるポイントとして,パワーの概念,宇宙政策の目的・意義・分野,宇宙政策過程について論じる.結論として,これまで述べてきたことを「宇宙政策とは何か?」に対する答えとしてまとめることで,宇宙に関する計画や活動を政策として考える準備を整える.

連載 空と宇宙に学ぶ/学生の挑戦
連載 ソフト・リジッド
その他
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