日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
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巻頭言
時論
Perspective
特別寄稿
解説
  • その概要と関連動向
    浜田 信行
    2024 年 66 巻 5 号 p. 240-244
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり

     本邦をはじめとする世界各国の規制機関は,国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告する放射線防護体系に準拠し,低レベル放射線への被ばくに伴うがんなどの確率的影響のリスクに対し,実効線量に基づく被ばく管理を求めている。実効線量は,放射線デトリメント(放射線被ばくに伴う損害)に基づいて,臓器・組織による確率的影響の生じやすさの違いを考慮した線量である。本稿では,ICRP次期主勧告での放射線デトリメント算出に向けて基礎的検討事項をまとめたICRP報告書の概要を解説するとともに,関連動向を紹介する。

報告
新刊紹介
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サイエンスよみもの
  • 早川 岳人, 静間 俊行, 飯塚 毅
    2024 年 66 巻 5 号 p. 259-263
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり

     176Luは約400億年の半減期で176Hfにβ崩壊する放射性同位体である。そのため,176Luと176Hfの量から太陽系形成前に発生した超新星爆発や,地球や月の地殻の形成などの年代を測定するために用いることができる。しかし,これまで20グループ以上によって176Luの半減期が計測されたが,誤差の範囲を大きく超えて一致していない。この問題を解決するために,窓なし4π立体角型の検出器で半減期を計測した。この手法では,従来の測定法における誤差の要因を回避しており,最も真の値に近い。また,精度も最も高い。今後,176Luを用いた太陽系や各種天体の歴史の解明が進むと期待される。

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