砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
Print ISSN : 0914-2703
ISSN-L : 0914-2703
61 巻, 12 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 第1報:研磨断面直接測定との比較
    小川 昭, 高橋 武則, 樋口 英一
    2017 年 61 巻 12 号 p. 659-665
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2018/05/10
    ジャーナル フリー
    本論文では,ガラス微小穴内部形状の測定について,レプリカ測定法を断面測定法と比較して述べる.前者は間接測定であり,後者は直接測定である.実験では,厚さ4mmのガラス板に直径1mmの貫通穴をあけ,次にこの穴のレプリカを作製しその外周を非接触測定機で測定してレプリカの直径を得た.レプリカの根本部分は精度よく測定できないため評価対象外とした.その後,ガラス板を研磨して穴の内部を露出させ,穴の円形画像からガラス穴の直径を計算で求めた.最後に,2つの直径を比較し,両者が一致していることを確認した.その結果,レプリカ方は断面測定法と同様にガラス微小穴内部形状の測定に有効であるという結論を得た.
  • 西田 均, 島田 邦雄, 井門 康司, 百生 登, 山本 久嗣
    2017 年 61 巻 12 号 p. 666-673
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2018/05/10
    ジャーナル フリー
    本研究では平面や凹面に対して,磁気混合流体 (MCF) を用いて,直流磁場とパルス磁場を印加した場合の研磨特性を実験的に明らかにした.MCFを用いた定点の平面研磨では,直流磁場とパルス磁場 ( f = 0.1 Hz ) での研磨に及ぼす工具と加工表面の間隔の影響を調べた.直流磁場では加工特性は工具と加工表面の隙間間隔δにより異なることがわかった.一方,パルス磁場の場合,加工特性は δ= 0.75 ~1.75 mmの範囲で同じであることがわかった.また,平面内に深さ0.5 mmの凹面を有する被研磨物に対して,工具の水平移動のみによる研磨を行った場合,パルス磁場の方が直流磁場より形状精度を保持した研磨が行われることが明らかになった.
  • 松田 亮, 新堂 正俊, 廣垣 俊樹, 青山 栄一
    2017 年 61 巻 12 号 p. 674-680
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2018/05/10
    ジャーナル フリー
    工作機械上でワイヤレス無線機能により,回転工具の加工中に多チャンネルで各種の物理量をモニタ可能な多機能ホルダを開発した.各種の工具温度やボーリング加工時の半径方向およびZ方向の振動加速度をモニタして,その有効性を示してきた.本報では,新たに工具回転方向と半径方向の振動加速度のモニタ機能を付加し,タップおよびエンドミル加工時におけるそれらのモニタを試み,さらにその結果より加工現象の解明とモニタシステムの有効性を考察する.
feedback
Top