砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
Print ISSN : 0914-2703
ISSN-L : 0914-2703
64 巻, 2 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 山本 隆将, 松田 亮, 新堂 正俊, 廣垣 俊樹, 青山 栄一
    2020 年64 巻2 号 p. 91-97
    発行日: 2020/02/01
    公開日: 2020/10/15
    ジャーナル フリー

    ワイヤレス無線ホルダに加速度センサを搭載し,回転座標系での半径方向および回転方向の加速度を計測するシステムを構築した.本報では,その新たな応用として同一機種で主軸の最高回転数が異なる仕様のマシニングセンタの主軸の状態診断とその加工特性を対象にして,サ-ボ内部情報との比較検討を遂行しながら考察した.さらにサ-ボ内部情報では状態診断が難しいボ-ルエンドミル仕上げ加工を想定したモニタも遂行して,びびり振動が複雑に生じる現象に対するシステムの有効性も検討した.

  • 山﨑 遼, 太田 稔, 江頭 快, 山口 桂司
    2020 年64 巻2 号 p. 98-104
    発行日: 2020/02/01
    公開日: 2020/10/15
    ジャーナル フリー

    砥石軸と工作物軸を直交ないし所定量傾斜させて,加工の目的に合わせて砥石姿勢を制御するTurn Grindingを考案し,本手法の有効性を,直交式Turn Grindingと一般的な円筒トラバ-ス研削との比較から明らかにするため,幾何学的解析と検証実験を行った.砥石軸と工作物軸が直交する場合の砥粒切れ刃の運動軌跡から,砥粒切込み深さと接触長さを数値計算によって解析し,研削条件がそれらに及ぼす影響を調べた結果,砥石切込み量Δを大きくし,より高能率な研削条件であるほど,円筒トラバ-ス研削と比べて砥粒切込み深さの減少幅が大きくなることがわかった.さらに,複合加工機による検証実験の結果,本手法によって研削能率を変えることなく,工作物の寸法精度と表面粗さが向上することがわかった.

feedback
Top