研磨方向に対し直角方向に砥石を超音波振動させる超音波振動固定砥粒研磨法における研磨機構および工業的有効性について調べた.振動数20kHz,最大振幅15μmで超音波振動するcBN砥粒電着角型砥石(#800)において,砥粒突き出し高さを揃える切れ刃トランケ-ションを行った砥石による研磨実験を行った.はじめに,トランケ-ション研磨による砥石面の性状を観察し,砥粒突き出し高さの状況を把握した.次に,アルミニウム,黄銅,チタン合金,ステンレス鋼および高速度工具鋼に対して研磨実験を行い,軟質および硬質金属の実験したすべての材料に対して研磨面精度が向上することを明らかにした.